水がしみ込む路面 ドイツNo.73
昨夜は一晩中雷が鳴り、犬が落ち着かずに部屋を歩き回り、そのせいで眠りが浅かった。明け方には空が黄色く朝焼けし、この世の終わりが迫っているような雰囲気だった。まだ、この気象は続くようだ。(写真右はノルドリンゲンの石畳の路地 両わきに水が流れるくぼみがある)
ここ2、3年異常気象が目立っている。特に、今年は春から何か“へん”である。八ケ岳山麓では、春のドカ雪が目立ち、夏に入ってからは、バケツというより風呂桶をひっくり返したような雨がたびたび降った。車のワイパーも役に立たないぐらい強烈だ。日中、入道雲が四方に立ち上り、これが雷を伴ってやって来る。そのため、何度かイワナ釣りをあきらめた。ここ数日も、日本列島の天候は異常だろう。(写真左上はメーアスブルグの広場 魚眼レンズで石畳を強調して撮影した)
集中豪雨による災害が目立つ。神戸の親水公園の場合、東京の下水管工事の場合、最近では、鹿沼市の高架下の水没事故など、今までとは違う水害が起きている。大きな社会問題だが、事故の最大の原因は集中豪雨という自然現象である。予測を超す雨量で排水施設がパンクしてしまったのだ。
しかし一方で、アスファルトやコンクリートで固めた都市の路面も問題である。ドイツの路面は日本とは違う。
ドイツでは、雨水が地中にしみ込むような方策が定着している。
初めて気がついたのは、オーバーアガマウの駐車場だった(写真左上)。穴の開いたブロックのような石を敷き詰め、路面に土が出るようにしてある。そこから水がしみ込み草が生えていた。ブロックのおかげで車輪が乗っても土の部分は固まらない。ドイツではこのような路面がたくさんある。(写真右は石畳の部分拡大 ヘレンベルグで雹が降ったときに撮影した)
ドイツには石畳の文化があると思う。日本では庭園の敷石や飛石にしか使われない石を道路や広場、駐車場、駐輪場(写真右上)に敷きつめている。中世以来の伝統だ。もちろんアスファルトの道路もあるが、石畳が基本だ。これは吸水効果だけでなく、地面を掘り起こす工事にも有効だ。簡単に掘り返し、すぐ埋められる(写真右)。伝統の石畳が現在でも有効に機能しているのである。水が大地にしみ込まないのは不自然である。日本でも、路面の吸水対応を検討してもよいのではないか。都市の水害にいくらかは良い影響があるだろう。
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