2017/09/03

第10回 プローバー’01写真展 『写真を編む』         11日16時まで

Hpdm_img_0002_4会期:2017年9月5日(火)~11日(月) 10:00~18:00(初日13:00~ 最終日は~16:00)
会場:かなっくホール ギャラリーA(DM参照)

 私がコーチを務めていた、写真クラブ・プローバー’01が写真展を開催する。タイトルは、『写真を編む』という今までにはない変わったタイトルだ。あいさつ文にある解説には、「一人当たり3点の写真を縦糸に、撮影にまつわる物語を180字前後の横糸として編み物をつくるように写真をお見せできればという組写真に近い趣向で展示しました」とある。また、DMには、「撮影を縦糸に、物語を横糸に…」というキャチコピーが書かれている。内容ではなく見せ方にかかわるタイトルといえよう。Hp2017dm_img_0001
 組み写真にはちがいないが、編み物や織物として写真を見せようという発想はユニークだ。ところで、私には織物や染色といった、テキスタイルに関連した分野にはほとんど縁がなかった。一方、同じ「編」が付く編集という作業には、多少縁はあったので、編集のつもりでチャレンジしてみた。
 なお、私の後を継いでコーチを担当いただく福田徳郎先生は、朝日新聞の出版写真部のデスクを務めた方だ。いわば、組み写真のエキスパートである。また、多くの撮影現場に立ち会ってきただけでなく、比叡山で修業されたこともあるという。ユニークなキャリアの持ち主で、すばらしい師を得た思いだ。今回の写真展にも、基本的構想を提案いただいた。Hp_pa220414_edited2

 さて、私はメンバーの一員として参加した。最近は、人生の晩期を感じる。そこで『晩年』というタイトルで、秋の自然写真を展示しようと考えた。はたして、テーマに沿っているかどうか不安である。以下に私の出展作品を掲載しよう。 (写真はすべてポップアップ可)

『晩 年』
 「終わり良ければすべて良し」という諺がある。晩年を迎えた私には気がかりな諺だ。Hp_p9120300_edited1秋は四季の晩年といってよいだろう。私は、自身の心境を秋の自然写真に置き換えてみようと試みた。
Hp_pb020508_edited2Hp2017img_0004_2ヤマブドウの葉には、“波瀾万丈”を感じる。ヌメリスギタケは、ひと目“他力本願”に見えるが、分解という大役をこなしている。私は、自然写真を撮っていたおかげで、今も植物の発生に“興味津津”である。

左上に、本写真展の作品一覧を掲載する。

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会場風景Hpp9072307_edited1

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2017/04/09

寄せ植えの芸術性

バラクラの日比谷公園展示会
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 寄せ植えは、コンテナー・ガーデニング(container gardening)という別名がある。すなわち、入れ物の中に庭を作ろうという発想だ。日本の盆栽に匹敵するだろうか? 両者は、構想や内容に違いはあるだろうが、“縮小芸術”(reduction art)という点では共通性があると思う。自然を尊重して一つの世界を目ざす点も似ているかもしない。家内が夢中になっているので、聞いてみたところ、「自然の植生や景観を大切にして美を追求する」というのだ。草花や樹木(灌木)を利用して、自身の自然観を再現しようということだろうか? おのずと、技法や流儀があるのだろう。蓼科バラクラ イングリッシュ ガーデンは、英国風の寄せ植えや庭造りの普及に寄与している。

 日比谷公園で開催されている寄せ植え展を見てきた。会場の展示は、1点1点を横一列に並べて見せるギャラリーのような構成だ。一堂に会している作品群を見て、今までにはない感動を覚えた。Hpp4072092今まで、私が見てきた展示は、作品1点1点が庭の構成要素のように置かれていた。作品で中庭を作ろうという見せ方だった。これは、寄せ植えの利用目的や日常性を重視した展示といえるのではないか? 寄せ植えの展示方法については、私はよくわからないが、今回の展示は、それぞれの作品が際立って見えるので、個性や自然観、作者のイメージが伝わってきた。Hpp4072099特にマスター(免許皆伝の作者)の作品は、迫力がある。重厚さや力動感、デリケートな反復など、それぞれの作品には、独自性が感じられた。
 DMに「世界的レベルで高く評価される作品展示です」と書かれているが、そのとおりだろう。私は自然写真に取り組んでいるが、寄せ植えと自然観の違いはあっても、創作の思考過程は同じなのではないか? 寄せ植えは、実際に植物を使うのに対して、私の写真は、被写体の画像で構成するという違いだけのような気がする。

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2017/04/04

サクラのつぼみを観察する 横浜No.94

 今春は、サクラのつぼみを観察した。サクラでは、つぼみは冬芽、または越冬芽ともいう。秋には枝にたくさんの冬芽をつける。新年に向けて少しずつ成長し、春に開花する。Hp41p40100472月18日に最初の観察をした。2本の小枝に着目して定点観測的に撮影を開始した。そのうちの一枝についてレポートしよう。(写真上は4月1日の観測木の一部。樹木全体では1部咲きぐらいだった)

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●2月18日
 全体が、鱗片葉(芽鱗)に覆われっている。鱗片葉は、寒さや害虫から花を守っている

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●3月9日
 前回にくらべ、わずかに膨らんでいるが、まだ鱗片葉に包まれている。

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●3月23日
 一段と大きくなり、成長が早いものは鱗片葉が剥けて、苞が露出している。

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●3月25日
 ますます膨らんで大きくなり、ピンクの花弁がみえる。

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●4月1日
 花冠が膨らみながら長くな伸び、開花直前。

 さて、鶴見川の土手の公園には、たくさんのソメイヨシノが植えられている。その中の1本に写真のような札がかかっていた。それによると、その木が日本で最初に開花したソメイヨシノだという。

Hp_p3250053_2Hp_p3250051偽のほどは不明だが。東京のサクラの開花宣言は、3月21日で、これが日本でもっとも早い開花日だと報道されていた。ところが、横浜にもっと早く咲いたサクラがあるということになる。私がこの札を見つけて撮影したのが、3月25日だった。そのときは、1~2分咲きぐらいだった。東京や横浜が開花日で全国で一というのは、異常な現象だろう。日本国内にはもっと低緯度の都市がたくさんある。それらの都市よりも大都市で早く咲くということは、都市が温暖化しているということではないか?

Hp44nop4040133Hp_170218_p2180025_24月4日のお花見
 近くの仲間と花見をした。観測木の下には、小学生のグループが集まり、にぎやかに歓声をあげていた(写真下)。観測した小枝が折れてなくなっていたので(写真上左 右部の折れ目)、もう一つの小枝(写真上左)の状態をレポートする。2月18日のつぼみ(写真上右)と4月4日の花(写真上左)を比較してみた。なお、観測木は5~6分咲きだった。Hp_p4040129_edited1

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2017/03/20

2017年3月中旬の森の生活 八ヶ岳山麓No.206

★八ヶ岳山麓の現状
 3月12日、約2か月半ぶりに八ヶ岳山麓を訪れた。冬の期間、山小屋の周囲は厳しい寒気に襲われる。そこで、暖房用の燃料費を節約しようと、山小屋生活を自己規制した。Hpp3170186_2その結果、氷の撮影と初期の渓流釣りを断念した。不在中の最低気温はマイナス15.2度Cだった(写真)。この最低気温は、私にとっては意外だ。もっと寒いのではないかと思っていた。Hp313_p3131680_3
 往路途中の清里・シーニックデッキでシカの歓迎を受けた(写真)。山小屋へ到着。この時期としては暖かな日和だった。141号線に設置してある野辺山の気温表示には2℃と表示されていた(写真)。氷点下でないのがありがたかった。なにしろ、山小屋生活の初日は寒い。燃料費のほとんどを、小屋を温めるのに使ってしまうからだ。Hpp3151832しかし、日差しが高く、長くなっているのが、春の訪れを感じさせる。
 翌々日、窓を開けると雪景色だった。ベランダの手すりに積もった雪から、積雪は10センチぐらいと推測した(写真)。しかし、日中の日差しでほとんど消えてしまった。

★清里・モリモトのランチ
 14日は、さっそく清里へ出かけ、モリモトのランチを食べた。イチローそっくりのマスターが出て来たのであいさつをした。最近は、この店の常連に名を連ねたのかもしれない。Hpp3141773この日に食べたランチコースの前菜は、『花豆のスープ』と『自家製ハムを添えた野菜サラダ』、『清里マスのカルパッチョ』をワンディッシュに盛りつけたものだ。メインディッシュは、オイルベースの『香川県産のマテ貝とプチベールのスパゲッティ ゆずこしょう風味』だ。一口食べると、ほのかなユズの香りが口いっぱいに広がる。マテ貝は、今までに食べたことがない。Hp_p3141776_2同じ貝類のボンゴレやムール貝とは違った味覚だ。マテ貝の心地よい食感は、アルデンテのパスタとハーモニーを作る。デザートは、『吉澤さんちの花豆と地どり卵のカタラーナ』だった。平べったいお皿に固められたプリン状のもので、表面をこんがりと焼いたお菓子だ。Hpp3141786中央に生クリームと花豆をアレンジしてある。焼き跡がサクサクしていて香ばしい。いつもながら満足できるランチだった。
 最近は、清里観光のお客もここモリモトを目ざしてやって来るようだ。もともと、地元の人気店だったよううだが、観光客にも知名度が高くなってきたのだろう。

★シカの歓迎
 シカの展望台シーニックデッキへ車を止めて観察した。約30頭がわれわれのシーズンインの歓迎してくれた。Hpp3131656

★ベランダに現れたテン
 3月16日もわずかな積雪があった。ベランダの雪面に大きな足跡がある。かなり大きな肉球を持った動物だ。夜中にベランダを歩き回ってから帰ったようだHpp3160084_2Hp_p3160080

★カエデの落ち葉
 もっとも早く芽を出すカタクリやギョウジャニンニクを探したが、みつからなかった。その代わりに林床をおおっているカエデの枯れ葉を撮影した。Hpp3151908_2

★氷シーズンの終焉
 3月19日、散歩道から渓流をのぞいてみた。渓流の氷はほとんど解けて消えている。わずかに残った氷の末路を見届けた。この氷(写真)の成り立ちは、渓流におおい被った倒木から垂れ下がった氷柱が発達して(太くなり)カーテンのようにつながったと考えられる。そこに、飛沫が当たり、ますます厚みのある壁になったようだ。Hpp3190130_2

Hpp3190131_5
Hpp3190132大きな氷は、なかなか解けないので、現在まで残っていたのだろう。 さて、氷をつなぎ留めている倒木と氷が離れそうなので、その瞬間を撮ろとシャッターチャンスを待つことにした。3カットの写真は、氷のシーズンの幕引きを象徴しているといえよう。

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2016/12/14

2016年12月上旬の高原のようす 八ヶ岳山麓No.204

兵どもが夢の跡Hppc120103

 私たちの山小屋がある川上村は、『野菜王国』を自称している。キャッチコピーには『高冷不毛の寒村からレタス生産量日本一の高原野菜立村へ』(川上村誌 通史編 現代より)と書かれている(写真左)。しかし、野菜王国に上りつめるには並大抵の苦労ではなかったようだ。Hp1253pc050006_edited1

 川上村誌 通史編 現代 近現代概説(写真右) 第三章 第三節「野菜」に10項にわたって、野菜王国への経緯が記されている。第9項の「野菜産業」によると、川上の農業を企業経営として確立しようという意図が感じられる。Hppc120150_2例えば、昭和63年(1988年)に掲げた基本方針には、「ニーズに対応した本物づくり」「ブランドの確立」「先端技術に対応」「農家の経営基盤の強化」「農業者の健康管理と後継者の確保」「魅力ある農村づくり」など優良企業を目ざした方針だ。企業イメージ、社員の福利厚生などに配慮した会社組織に匹敵した取り組みだ。
 同年1月には、村営有線テレビ局を開局、7月からは村民向け野菜市況速報の放送を開始した。平成3年(1991年)村内に設けた観測地点のデータを活用して詳細な天候の予測情報を流し、野菜生産の一助とした。そのほか、機械化やポリマルチの採用、農薬散布の適正化、など栽培技術の向上に努め、平成5年(1993年)には、村内3農協の販売総額は200億円に達し、過去最高を記録したという。

 一般に、農業は加重労働を強いられる。レタスなどの生鮮野菜もご多聞にもれず、たいへんだ。私の観察では、出荷が最もたいへんに見える。Hppc070262_2Hppc070266_2ばしば、早朝3時前に電灯を付けて作業している現場を見たことがある。「朝採り」で消費者へ提供するためだろうか。私たちには深夜の時間帯に仕事をしているのである。Hppc070207出荷作業が一段落して、朝日を浴びながら畑で朝食をとる農家の団らん風景を見ると、何かうれしさが込み上げてくる。夜から早朝にかけて出荷作業に取り組む人々の姿には、どこか共感できる。むかし、編集部で仕事をしていた時を思い出すからだ。徹夜の校了日に朝日のまぶしさに、何とも言えない満足感を感じたものだ。Hp127pc070334どんなに過酷な労働でも、収益が上がればやりがいがあるだろう。

 12月に入って、気温が急に下がった。12月7日の最低気温は、マイナス8.5度C(写真左 最高最低温度計を夕方に撮影)。就寝中は電気毛布を使わないと足が温まらない。昔は電気毛布などは使わなかった。10度C以下の布団に入ってもすぐ眠れたのだが。本格的な冬に入った八ヶ岳山麓の情景を紹介しよう。(写真上は12月5日の八ヶ岳。根雪が付き冬の厳しさが出てきた)

●冬の畑に残された野菜を見ると、まさに「兵どもが夢の跡」である(写真上3点 ハクサイとブロッコリー)

●ボタンズルのドライフラワー。逆光で異常に輝いている(写真下右)Hppc070220

●ヤドリギ。落葉樹の枝に寄生する植物だ。ヨーロッパでは、果実のついた枝をクリスマスの飾りとして使うHppc070275_edited1

●クレソン。冬枯れの中に青々とした葉を見るとホッとする。採取して食卓に供した(写真下)Hppc070295

●山小屋のベランダにやってくる野鳥たち。今年は、水浴び場を用意した。朝、雨戸を開けると、ヒマワリの種をねだりに来る
Hppc010113Hppc010104

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2016/11/23

秋は過去に思いをはせるとき 八ヶ岳山麓No.203

円熟期に草創期を考える

 八ヶ岳山麓(標高1400メートル)には、初冬の風景が展開している。八ヶ岳の初冠雪は見たものの、まだ根雪にはなっていない(写真下)。Hp1120pb200013
 年間を通して同じ地域の自然を観察している私にとって、秋は過去を振り返りたくなる季節だ。春に発芽したり芽生えた植物は、夏の強い光を受け止め、生長し花をつけ、秋になると、葉は紅葉し、果実をつける。Hppa220406_2のようすを目の前にすると、どうしても過去の出来事や働きぶりを思い出ださざるを得ない。それは、山小屋のある八ヶ岳山麓でも、居住地の横浜市でも同じだ。観察の対象は、まったく同一の個体のときもあれば、同じ種に絞って観察する場合もある。(写真左 ヤマブドウの変葉)

 いうまでもなく、秋の季節感は紅葉や黄葉などの葉の変化とバラエティー豊富な果実にある。春の芽生えや夏の生活からは想像できない。Hppb050008_3E.ヘッケルの反復説によれば、春から秋にかけての植物の変化(個体発生)は、その固有種の進化の過程(系統発生)を短縮された状態で現れるといわれる。秋の紅葉や果実が、固有種の未来まで暗示してるのだろうか? 植物の神秘を感じる。継続して観察する意義は、そこにある。私は、植物それぞれの円熟を味わいつつ、過去を振り返って思いを“はせる”のである。(写真上右 カエデの落ち葉)

●カエデ(カエデ科) 若葉(5月3日)には原始的な二又分枝の面影がある(写真下左)。同じ個体の黄葉(写真下右Hpp5030504
Hppb020224





●ミミガタテンナンショウ(サトイモ科)
 5月8日に撮影した若芽(写真下左)。5月23日に撮影した花(写真下中)。9月19日に撮影した果実(写真下右)。それぞれ別の個体を撮影Hpp5080123
Hp_2p5236012Hp_p9190291



●ミミガタテンナンショウ(サトイモ科) 
10月24日に撮影した果実(写真下左)。11月19日に撮影した同じ個体。風雨に打たれて倒れていた(写真下右)Hppa240066
Hppb190339




●ズミ(バラ科)
 今年は当たり年で、森が白く見えるほどの満開になった(5月27日撮影 写真下左)。6月22日の若い果実(写真下右)。どのズミの樹もたわわに実をつけている(写真下段)Hpp5270045
Hpp6220236


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●ウバユリ(ユリ科)
 7月5日のつぼみ。ユリ科に共通の形質が見える(写真下左)。7月2日の花(写真下段左)。10月22日に撮影した果実(写真下右)。果実の中からつまみ出した種。直径10ミリぐらいの薄片。(写真下段右)。Hpp7050351
Hppa220526Hpp7240368


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2016/09/24

西方寺のヒガンバナ 横浜No.92

雨の参道で撮影

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Hpp9238459Hpp9238402


 9月23日は、横浜市港北区新羽の西方寺へ出かけた。西方寺は花の寺である。ほぼ1年中、花の撮影ができる。今は、ヒガンバナの撮りごろだ。おりしも雨天だったが、水滴を生かして撮影できてよかった。なお、当地には白と黄色のヒガンバナもある。使用カメラは、オリンパス スタイラスXZ-2。

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2016/09/09

2016年8月下旬の森のようす 八ヶ岳山麓No.201

気配…沈黙の森から

 今年の夏は、異常だった。「7月下旬の森のようす」でも触れたように、夏らしくないのである。毎年、梅雨明けから1週間はドラマティックな夕焼けが見られるのだが、今年はそれほどの夕焼けは見られなかった。夏らしい安定した天候の日は、8月には4、5日ぐらいあったろうか。Hpp8230460八ヶ岳のある中部地方は、台風の影響が少なかったが、一日の天候が目まぐるしく変わった。入道雲が舞い上がり、それがスコールのように雨をたたきつけ、夕日がさしてドラマティックな夕方を迎え、一日が終わる。撮影の出かけようとすると、急に暗くなり雨が降ってくる。その逆もあった。

 春の横浜でモクレンの早い開花から始まり、八ヶ岳山麓でも春は1週間から10日は早く推移した。初夏のズミの異常な開花、夏の低温と、異常が続いた。一方、日本各地では、猛暑日が続いたようだ。最近の台風の発生のしかたなども気になる。地球は大丈夫なのだろうか?  遅ればせながら8月下旬の森のようすをレポートする。

Hpp8260386Hpp8230417_2●キキョウのつぼみ(上左) 8月23日に見つけた小さな秋 ●キキョウ(上右) 翌日には開花していた

Hpp8220253Hpp8260194_edited1●ハンゴウソウ(上左) ●イタドリ(上右) 花は盛期を過ぎているようだが、昆虫には価値があるようだ


Hpp8250048Hpp8260330●ミヤマモジズル(左) ラン科のネジバナの仲間。しばしば岩の苔の中に根を張る ●ママコナ(右) イネ科の植物などの根に寄生し、自身でも光合成する半寄生植物

Hpp8170326Hpp8220245●タマゴダケ(左) 派手な色をしているが、食用になるという ●ノダケ(右) 茎の先端は、常に成長点として活発に分裂している。進化を目の当たりにするような成長スタイルだ

Hpp8260354_2Hpp8250073_3●ゲンノショウコ(上左) ●ミニチュアキノコ(上右 同定不詳) 高さ約15ミリのキノコ

Hpp8250082●残光が山の尾根を照らしている(上) 8月25日pm5:29撮影 ●森の中から見た夕焼け(最上) 8月23日pm6:31撮影

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2016/08/05

2016年7月下旬の森のようす 八ヶ岳山麓No.200

フォトアルバム沈黙の森からHpp7280057_2

 今年の7月下旬は、梅雨明けが遅れ天候不順だった。そのおかげで、涼しさをとおり超して寒いくらいだった。標高1400メートルの森の中では、例年より最低気温が平年よりも2度Cぐらい低かった。今までは、真夏の最低気温は16度~18度Cぐらいだったのに対し、今年は15度Cを下回ることがしばしばあった。梅雨明け直前の森のようすをレポートしよう。(写真上は夕刻の湖面。鋭いシカの鳴き声が湖面を震わせ”ているようだ)

Hp_p7220302Hp_p7240284_edited1●ウバユリ 25年前、初めて夏の森へ入ったとき、ウバユリを見て『沈黙の森から』というタイトルを思い浮かんだ。私にとっては、夏の森の象徴だ。ウバユリは、開花前にほとんどが虫食い状態になってしまう。写真上右は、虫に食われてスケルトン状態になっている。それでも、果実はできるようだ

Hpp7220244Hp_p7230230_2●ギボウシ シカ除けが機能してから、年々株が増え、花がおきくなってきた ●アカハナカミキリ 渋い赤色は、車の車体に塗装したいような品格がある

Hp_p7240419Hp_p7240427_2●リンゴドクガか? 山小屋のベランダに現れた。棒でつつくと丸まって防御の体制を作る(写真上右)。なぜ丸くなるのか、カモフラージュか? 威嚇か?


Hp_p7230100_edited1_2●エゾクマゼミ
 羽化に巡り合った。途中、イナバウアーのようなポーズになり(写真)、最後は自身の抜け殻に前足で留まる

Hp_p7230048●ミミガタテンナンショウ ウバユリとともに夏の森を特徴づける植物だ。大型なうえにシカが食べないなので、存在感がある

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2016/07/03

予告!! 写真展『沈黙の森から…春の息吹』 八ヶ岳山麓No.198

第3回 豊田芳州ネット・ギャラリー写真展

♦期日:2016年7月6日(水)~7月12日(火)
ネットギャラリー: 「豊田芳州のTheme」 http://silent-forest.cocolog-nifty.com/

Hp_dmimg_0001_edited1 八ヶ岳山麓の川上村で生活するようになってから30年になろうとしている。1400メートルの高原は、四季の変化が顕著で、それぞれに持ち味がある。しかし、私がもっとも好きな季節は冬である。冬の渓流に発達する氷は、森の宝石といてもよいほどの美しさと厳しさがある。そのようすは第2回 ネットギャラリー写真展で展示した。次に興味がある季節は春である。寒冷地の八ヶ岳山麓においては、春は格別の意味がある。眠っていた植物や動物がいっせいに蠢動し始めるようすを初めて観察したときは感動したものだ。地面からいろいろな植物が顔を出すようすは、自然界の始まりを想像させた。約4億5000万年前、植物が上陸したとき以来、繰り返されてきた現象を垣間見たような気がした。そこで、春編では自然界の原始的な風景を撮影しようと考えた。カテゴリーを次の3つに分けて掲載する予定だ。
   (1)地上へのあこがれ
   (2)揺籃期
   (3)発生のドラマ

 なお、発生とは、多細胞生物の卵が受精し、胚を経て幼生から成体となるまでの過程をいう。すなわち、生物が成長する過程での変化をさす。発生は、しばしばドラマティックだ。
 なお、夏編と秋偏もいずれは、『沈黙の森から』のシリーズで展示する予定だ。

 いつものように、ダイレクトメールを作って郵送したが、つごうで部数が足りなかった。一部の郵送されていない方々へは、お詫びいたします。

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