2017/04/09

寄せ植えの芸術性

バラクラの日比谷公園展示会
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 寄せ植えは、コンテナー・ガーデニング(container gardening)という別名がある。すなわち、入れ物の中に庭を作ろうという発想だ。日本の盆栽に匹敵するだろうか? 両者は、構想や内容に違いはあるだろうが、“縮小芸術”(reduction art)という点では共通性があると思う。自然を尊重して一つの世界を目ざす点も似ているかもしない。家内が夢中になっているので、聞いてみたところ、「自然の植生や景観を大切にして美を追求する」というのだ。草花や樹木(灌木)を利用して、自身の自然観を再現しようということだろうか? おのずと、技法や流儀があるのだろう。蓼科バラクラ イングリッシュ ガーデンは、英国風の寄せ植えや庭造りの普及に寄与している。

 日比谷公園で開催されている寄せ植え展を見てきた。会場の展示は、1点1点を横一列に並べて見せるギャラリーのような構成だ。一堂に会している作品群を見て、今までにはない感動を覚えた。Hpp4072092今まで、私が見てきた展示は、作品1点1点が庭の構成要素のように置かれていた。作品で中庭を作ろうという見せ方だった。これは、寄せ植えの利用目的や日常性を重視した展示といえるのではないか? 寄せ植えの展示方法については、私はよくわからないが、今回の展示は、それぞれの作品が際立って見えるので、個性や自然観、作者のイメージが伝わってきた。Hpp4072099特にマスター(免許皆伝の作者)の作品は、迫力がある。重厚さや力動感、デリケートな反復など、それぞれの作品には、独自性が感じられた。
 DMに「世界的レベルで高く評価される作品展示です」と書かれているが、そのとおりだろう。私は自然写真に取り組んでいるが、寄せ植えと自然観の違いはあっても、創作の思考過程は同じなのではないか? 寄せ植えは、実際に植物を使うのに対して、私の写真は、被写体の画像で構成するという違いだけのような気がする。

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2016/10/30

2016年千葉大学スキー部OB会

築地・江戸銀で開催…フォト・アルバム

 今年の大OB会は、10月16日に「築地・江戸銀」で開催された。Hppa169007
 千葉大スキー部OB会は二つある。一つは、発足当時の中高年メンバーだけで構成されたOB会である。もう一つは、現在も新会員が毎年入会してくる現役スキー部に支えられたOB会だ。前者を「大OB会」とするなら、後者を「正OB会」と呼ぶべきだろう。もちろん、大OB会のメンバーは、正OB会のメンバーでもある。

 約50年前、卒業したスキー部員の有志が集まり、ホームゲレンデである妙高高原に山小屋を建てた。将来にわたってスキーのトレーニングと親交を深めたいという希望を実現したものだった。そのメンバーが中心になって大OB会が結成され、現在も続いている。合宿やスキーツアーなどで、同じ釜の飯を食った仲間だけに、深い親交と硬い信頼で結ばれている。私にとって大OB会は、いまや心の糧である。Hppa169024

 江戸銀は、築地場外にある。築地場内市場の移転が問題になっているが、場外市場はほとんど残るらしい。それは当然だろう。築地というブランドは大きい。最近、我が生活圏内にできた2件の寿司屋の店名にも、築地という字が冠に乗っている。築地と聞いただけで、新鮮と伝統のようなものを感じる。簡単に離れることはできない土地である。

 築地・江戸銀の創業は大正13年(1924年)である。大OB会の倍のキャリアを誇る。料理はすべておいしかった。また、店員の気持ち良い対応はさすがだった。おかげで、年に一度の親睦会を愉快に過ごすことができた。当日の模様をフォト・アルバムとして掲載する。

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●T氏とF氏が、富良野スキーツアーの思い出話に火を付けた。当時のプリントを見ながら盛り上がった(写真上)

Hppa169035_2Hppa169039Hppa169043Hppa169114●おいしい料理に満足。 お造り、フグのから揚げ、手長海老のから揚げ、握り寿司など(写真上)

Hpimg_edited1Hppa169127●会場での記念撮影。仲居さんにカメラの使い方を指導するK氏(写真上)

Hp2pa169133●記念撮影は、屋外でも行われた

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2016/06/28

辻 栄一 写真展『弘前散歩』 第2弾/第3弾

Hpdmimg_0001 辻氏は、昨年2月、写真集『弘前散歩』を出版した。これについては、私が以前に書いたブログを参照してほしい。横浜在住の辻氏が遠く千キロも離れた青森県弘前市で写真集を出版したのにはいろいろなわけあがる。まず辻氏は旅のエキスパートだ。鉄道写真から始まった旅は、地方の民俗、祭り、人々などにも興味がわき、ますますのめり込んでいった。全国を行脚した辻氏にとって、弘前は選ばれた土地となった。関西出身の辻氏にとっては、横浜は第二の故郷だ。弘前は、第三の故郷といえるのではないか。
 辻氏は自らを「横浜からの旅人」という肩書で、立場を明確にして撮影地の人々と接している。地方の方々は胸襟を開いて応対してくれるのだろう。Hp20166_edited1先の出版で、地元弘前市の出版社の協力を得られたのは、辻氏の旅人としての心意気が地元の方々の気持ちを動かしたのではないか。この出版がきっかけになり、昨年の10月から11月にかけて写真展『弘前散歩』が開催された。それだけではなく、今夏には2か所で写真展が開催される。地元の「広報ひろさき」と日本カメラ社「写真の教室」に紹介された記事を掲載する(いずれもポップアップ可)。ご高覧いただけたら幸いだ。
 なお、辻氏からの速報によると、29日は地元新聞社の取材と、市長の来訪があったという。

●『弘前万華鏡 オンリー・イエスタディー』

会期: 2016年6月29日(水)~7月3日(日) 10:00~18:00〔7月1日(金)は ~19:30/初日は13:00~/最終日は ~15:00〕
会場::弘前市立百万石町展示館 第1展示室

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                                         ●
こども絵本の森 開館3周年記念

『街歩きの魅力 再発見』…弘前人が愛する散歩道

会期:2016年7月4日(月)~7月10日(日) 10:00~18:00〔初日は13:00~/最終日は ~17:00〕
会場:ヒロロ3階「こども絵本の森」特設会場

Hp2016_edited1(左)写真の教室の記事

(下)東奥日報の記事Hpdcim0325

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2016/04/02

大倉山公園の桜 横浜No.91

桜の撮影名所
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 今は、いたるところで桜祭りが開催されている。横浜市港北区大倉山でも『第5回大倉山さくらまつり』が開催されている。おもな会場は、太尾南公園と太尾堤緑道だが、大倉山公園も見逃せない。大倉山公園は梅の名所だが、桜も負けていない。丘陵地なので、カメラポジションとアングルが多彩に選べる。特に夕刻の日ざしが捨てがたい魅力がある。私は3月31日の夕刻に撮影に出かけたが、日ざしには恵まれなかった。そのときの写真を掲載する。なお、太尾南公園と太尾堤緑道は大倉山公園とは樹種が違ううえに、ヤエザクラが多いので、花期が遅れ、長い。

競うHpp3314919
支えるHpp3314897_4
立ち回るHpp3314966_2
捕われるHpp3314851_edited1_2
突くHpp3314912
崩れるHpp3314945

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2016/03/20

2016年 早春のバラクラE.G. 八ヶ岳山麓No.193

フラワーガーデンの前奏曲
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 3月19日、蓼科高原バラクラ イングリッシュ ガーデンを訪れた。標高1100メートルの庭園内は、まだ冬景色だが、地表からはたくさんの草花が芽吹いていた。花はまだ少ないが、クリスマスローズやスノードロップ、ミニアイリスなどが咲いていて、将来の花園を予感させる。私が訪れた3月19日は「ガーデン開き」 (3/18~3/21)の期間だった。今年のガーデン・イベントの前奏曲といったところだろうか。まもなく、「バラクライースター」 (3/25~3/27 宝さがし)、4月に入ると、 「ワーズワースの世界」 (4/13~4/17 春スイセン)、 「パラダイスガーデン」(4/29~5/22 球根花の競演)、6月には「蓼科バラクラ フラワーショー」(6/17~6/21 英国のガーデニング&ライフスタイルの祭典)と続く。
 蓼科バラクラE.G.は、花の撮影には最高のロケーションだ。外来種や園芸種が多いが、英国庭園の伝統と華やかな雰囲気はすばらしい。私は、五感で花の撮影を楽しんでいる。もちろん、視覚は花のバラエティーによる。花と土の香りは嗅覚を刺激する。カフェでとるランチやティーは、味覚と嗅覚を満たしてくれる。ときどき、ガーデン・イベントではコンサートがある。そのときには音楽を聴きながら撮影ができる。遊歩道のところどころに置かれたベンチで一息入れると、ゆったりした気分になれる。これが英国の空気感ではないだろうか。カメラのファインダー(液晶モニター)に映る風景はエキゾチックだ。ちなみに、バラクラ イングリッシュ ガーデンの植栽用の土はすべて英国から輸入されたものだという。
 3月19日の状況をフォトレポートする。

●スノードロップ(写真下左) ●八重咲きのスノードロップ(同右)
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●ミニアイリス
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●スノーフレーク(写真下左) ●名称不詳(同右)Hpp3194599
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●遊歩道(写真下左) ●チューリップの若芽(写真下右)
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参照:昨年の4月下旬のようす蓼科バラクラ イングリッシュ ガーデン

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2016/03/14

モクレン去りて、サクラ来る 横浜No.90

2016年 桜の現状
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 好きなハクモクレンも満開を過ぎ、終盤に入った。次はサクラである。3月13日、鶴見川河畔の桜のようすを見に出かけた。大きく膨らんだつぼみには、ピンクが顔をのぞかせ、今にも開きそうだった。昨年は、この木の下に、たくさんの車椅子が集まり、にぎやかな宴が催されていた。     
     待ちわびる 歓喜の宴 花見酒

Hpp3130219_4 施設の人々も、桜との再会に胸を膨らませていることだろう。今年の横浜の予想開花日は322日、満開の予想日は330日だ。Hpp3130232_2

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2015/10/24

伝統と新鮮 八ヶ岳山麓No.185 横浜No.84

二つのハロウィンHppa100149
 ハロウィンは、古代ケルト人の収穫祭で、それがアングロ・サクソン系の人々に伝わり、キリスト教の万聖説(11月1日 すべての聖人の記念祝日)になったという。Hppa100145Hppa100103_4万聖説の前日は、ハロウィンとしていろいろな行事がある。古代ケルトの風習にならい、悪霊を追い払うためにカボチャのランプを捧げて行列する。日本では近年、ファッション化され、10月に入るとカボチャ、魔女、コウモリ、猫などがデザイン化されて町Hppa100136_2Hppa100135中のいたるところをにぎわせている。盛秋の季節感があり、まんざらでもない。二つのハロウィンをフォトレポートする。

蓼科バラクラ・イングリシュガーデン
 バラクラ・イングリッシュガーデンは、名まえのとおり英国の庭園をセールスポイントにするビジターセンターだ。しかし、それだけでなく文化やHppa100177生活なども体験できるHppa100105施設になっている。ハロウィンの元を作ったケルト人は、今でこそアイルランドの主要民族だが、かっては英国や西ヨーロッパの全域に住んでいた。バラクラのハロウィンは、本場の催しといってよいだろう。私は、ケルト人の気持ちになって撮影してみた。

東急東横線・菊名駅のコンサート
 横浜市港北区菊名地区では、毎年『ハロウィン・ウイーク』というイベントを企画・実施している。今年は6回目で、10月24日~31日に開催される。えきこんさーと(24日、25日)、Hppa240187_2仮装コンテスト(25日)、ウォークラリーポスターコンテストなどのプログラムの中で、私は、毎回えきこんさーとに出かける。東急東横線の改札口を出た広場がコンサート会場だ。今年も、市立東高校の吹奏楽が駅構内に響きわたった。Hppa240157ポピュラーナンバーを身振り手振りを交えて愉快に演奏していた。40分足らずのコンサートだったが、190カットを撮ってしまった。バラクラの伝統的なハロウィンもいいが、菊名のえきこんさーと(吹奏楽)のようなハロウィンも新鮮で快いものHppa240101_2だ。Hppa240068

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2015/09/29

『朝夕の争い』 5日 16時まで

第9回 プローバー’01 写真展

会期:2015年9月29日(火)~10月5日(月) 初日は13:00~ 最終日は~16:00
会場:かなっくホール ギャラリーB
(アクセスはDM宛名面のポップアップ参照)

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Hpp9291209_edited1Hpp9291203 今回の写真展はプローバー’01創立15周年記念展である。会場のあいさつ文を以下に掲載する (写真上は会場風景、同下左は作品一覧などを収録したプログラム《A4判 4P》。同下右はプローバー’01のメンバーHppa011262_edited1)Hpp9291213_edited1

「朝夕の争い」
 写真の世界では、朝夕がシャッターチャンスだといわれています。朝夕の被写体は、どちらも低い光で照明され、しばしばドラマティックな表情に恵まれます。はたして、写真に最適な時間帯はどちらでしょうか。
 私たちは、3年前「春秋の争い」という写真展を開催しました。これは、四季の変化が顕著な美しい日本で、春秋の優劣を競おうというものです。古来、万葉集や源氏物語でも取り上げられてきたテーマです。この「春秋」を「朝夕」に置き換えてみました。朝夕の優劣は、写真にたずさわる私たちにとっては大いに関心事です。私たちプローバー’01は、朝と夕の味方になっていろいろな風物を撮影してみました。
 作品をとおして、多くの写真家と朝夕の優劣を話し合えたら幸いです。
 2015年9月29日  プローバー’01一同/コーチ:豊田芳州Hpimg_0002

カテゴリーについて
 文章や書籍には章や節、段落がつきものだ。たくさんの情報を伝えるとき、それをいくつかに分けて、論述しないと、読者は混乱して内容を把握できない。章や節にはタイトルがあり、段落には見出しがつく。写真集や写真展にも、この区分けは必要だ。私は、この区分けや分類をカテゴリーと言っている。このたびの『朝夕の争い』展には、このカテゴリーを最大限に利用した。
Hpimg 名取洋之助 著「写真の読み方」(岩波新書)には、いかに写真をわかりやすく読ませるかということが書かれている。おもに報道写真やドキュメンタリーについて解説されているが、写真展や写真集にも触れている。要は、画面の大小と並べ方により、伝えたいことを明確にして読者に見せようということだ。私たちプローバー’01展では、プリントサイズは一定(A3)だが、並べ方では大いに工夫した。
 プローバー’01は、全作品を朝夕二つに分け、さらに、それぞれを三つに分類して色分けして区別した
(図表左上 ポップアップ可 。カテゴリーの色は作品のタイトル札にも反映されている。常にカテゴリーを念頭において作品を見ていただこうと意図したからだ。

Hpp4278306_2 私は、朝と夕に1点ずつ出展した。 「朝」はカタクリの写真『目覚め』だ。カタクリは朝、閉じていた花弁を開きはじめ、日が高くなるほどに全開し、午後は花弁がそり返るほど開き、オシベやメシベを大きく露出する。夕方になると閉じはじめ、夜は完全に閉じる。この現象を1週間以上繰り返す。作品は8時33分に撮影した。
 「夕」に出展した写真は、ドイツ・ランズベルグで撮影した『待降節の楽しみ』だ。11月下旬になると、ドイツのどこの街でもクリスマス・マルクト(市)が建ち、クリスマス(降誕祭)に備えてアドヴェント(待降節)を過ごす。私は5日間ほど滞在したが、毎夕4時ごろになると、人々が三々五々マルクトに集まってくるのを観察した。Hppc135673大人たちはグリュウーワインを飲み、子どもたちはスナックを食べながら、クリスマスを待ち望む。作品は、12月13日、17時2分に撮影。

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2015/09/25

フォトクラブ彩光 2015年新宿御苑写真展

花の賛歌写真展…野の花からのメッセージ
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会期:
2015年9月25日(金)~10月4日(日)
会場:新宿御苑インフォメーションセンター1Fアートギャラリー

以下に会場のあいさつ文を掲載します。ご高覧いただけたら幸いです。

野の花からのメッセージ
 なぜ、このような形をしているのか、なぜここで生活しているのか、野草と向き合っていると首を傾げたくなることがあります。それを自然環境に対する絶妙な適応の結果だとか、進化や退化という言葉でかたづけるのは簡単です。そこで、私たちフォトクラブ彩光は、この疑問に少しでも答えられるようにと、周囲の環境を観察しながら撮影しています。さまざまな生活形をもつ草花を観察しながら、私たちの想いを以下のカテゴリーに分けてみました。
 A.メルヘン  B.光と戯れる  C.自己主張  D.変り種  E.野草家族

 皆さまは、どのように感じられるでしょうか。なお、今回の特別展示コーナーは「日本の絶滅危惧種」です。合わせてご高覧いただけたら幸いです。  2015年9月25日 フォトクラブ彩光会長:葛上豊逹/講師:豊田芳州Hp2015dmimg_0002_2
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                                         作品一覧(ポップアップ可)
Hp2015img1  Hp2015img_3


                                                   

                                                        
                                                 
                

   私は、長野県川上村で撮影したクリンソウとミミガタテンナンショウの写真を出展した。クリンソウは花期のピークを迎え、実に艶やかだった。茎から輪生する花の形が、外敵に備えた陣形のように見えたので、タイトルを『円陣を組む』 (写真下左)とし、キャプションには “美女軍団の陣形” と記した。Hp_p6100021_4ミミガタテンナンショウは、Hp_p6200306仏炎苞がハンチング帽のように見えたので、タイトルを『私立探偵』 (写真右)とし、キャプションを “鍔の下からにらむホシは…” とした。

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2015/09/06

『被写体の特質に迫る』

パナソニック松愛会 横浜写真クラブ写真展
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●会場:横浜市都筑区総合庁舎 1F 区民ホール 横浜市営地下鉄 センター南下車 徒歩6

●期日:98日(火)~913日(日) 10:0016:00

 会場のあいさつ文を以下に記す。

『被写体の特質に迫りたい』
 写真は、人間の目よりシャープ(先鋭)に写るといわれています。高性能なレンズと感光材料(フィルムやCCDなど)のなせる技です。シャープに写らなければ写真とはいえない場合もあります。

 写真は、被写体表面の材質感しか写りません。しかし、シャープに撮ると表面だけでなく内面や特質が見えてくるものです。風景なら歳月や環境、植物なら時の流れや情感、機械なら働きや性能、人間なら人格やキャリアなどを表すことができます。
 パナソニック松愛会 横浜写真クラブは、シャープさと質感にこだわり、被写体の持っている内面や特質に迫ってみました。
ご高覧いただけたら幸いです。 201598日   パナソニック松愛会 横浜写真クラブHpdmimg_0001

以下に会場風景と代表作を3点掲載するHpp9080668_edited1_2Hpp9080719_2

Hp_a3_2『錦 繍』 竹中正州

Hp_dscf9300『力自慢』 作間貞夫

Hp_2『無我夢中』 荻原 肇


エドワード・ウエストンに倣う
 

 写真は、絵画をイージーかつ正確に描くために発明された。カメラオブスキュラが作る像を感光材料で記録するという初期の写真術を見れば、明らかなことだろう。レンズが作る画像は正確な遠近法で構成されているので、これを利用して風景などを撮影した。ネガポジ法(カロタイプ)が発明され、写真は実用的な段階に入ったが、絵画重視の風潮は根強く変わらなかった。いかに、伝統的な絵画に近づけるかが写真家の命題だった。
 エドワード・ウエストン(18861958)という写真家も、青年時代は、絵画調の写真で一流写真家の地位を築いて成功した。スタジオを持ち、ベリートレンズ(ソフトフォーカスレンズ)で人物を柔らかに写して、好評を得たという。しかし、ウエストンはこれに飽きたらなくなった。メキシコ旅行で得た体験から、自身の写真観に疑問を持ったのだ。ちょうどそのころ、絵画は印象派(マネ、モネ、ルノアールなど)やキュービズム(ピカソ、ブラックなど)の新しい画風が興隆しはじめ、お手本とすべき絵画が次々に新しい方向を目ざしているのに、写真が絵画に追従しているのはおかしいと感じたに違いない。写真には、絵画にはできない表現があるはずだと考えるようになった。そこで、ウエストンが注目したのは、写真のもつリアルな再現画像だった。対象をシャープで緻密に再現するレンズと感光材料を生かす表現こそ写真の真髄であると考えた。ウエストンは、被写体の本質を正確に表現するために、クローズアップとパンフォーカスというテクニックに着目した。クローズアップは被写体に近寄ったぶんだけ生々しさが写る。パンフォーカスは視覚を超えた表現力をもつ。ウエストンは、しかも、8×10(六つ切り)の大型カメラで撮影し、密着プリントで観賞するというシャープさを追求した。現在でも、もっともシャープに写真を撮れる機材であり、厳しい観賞条件だ。
 ウエストンの写真論に同調する写真家が集まり「F64」というグループが結成された。この名まえは、大判カメラでもっともシャープに撮れる絞り値F64にちなんで命名された。ちなみに、アンセル・アダムスもこのメンバーだ。ウエストンは、写真のシャープさと質感を重視し、リアリズムを追求した最初の写真家といわれる。(※参考資料:『写真130年史』田中雅夫著 ダヴィット社)
 ウエストンの有名な作品に『ペッパー(No.30)』がある。ピーマンを撮影した作品だが、デフォルメされたピーマンは、奇怪なオブジェのように見える。また、ピーマンと気づかない人もいるのではないか。 (参照:http://en.wikipedia.org/wiki/Pepper_No._30 

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すなわち、写真は撮り方によって被写体とは別のキャラクターが見えてくる。私もこれにならってピーマンを撮影した。二つのピーマンをいろいろな向きに配列して、関係を作った。ピーマンには、野菜以外のキャラクターがあるように感じたが……。写真上『にらめっこ』 豊田芳州
 

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