2019/01/18

リハビリの実情

 私はパーキンソン病のため、身体が思うように動かない。そこで、リハビリへ通っている。日頃は、そこで歩き方や話し方の指導をうけている。

 

手厚い日本の介護保険

 その施設は、くにもとライフサポートクリニックという神経内科医院の付属の施設で、「アンドモア」という名まえが付いている。「アンドモア」とは、and more「そしてもっと」という意味になる。この施設に通うにきっかけは、ケアーマネージャーのYさんの紹介による。初めてアンドモアに行ったとき、施設のTさんが私を迎えに来てくださった。そのとき、Tさんは初対面の私の肩をかかえるようにして、送迎車へ連れて行ってくださった。私はすでに歩くことが困難になっていたので、送迎車に向かうときには不思議な感覚だった。なぜ歩けるのか不思議な気持ちだった。送迎車のなかでTサンが自己紹介した。「理学療法士のTです」という。そのとき初めて、理学療法士という国家資格があることを知ったのである。理学療法士は、私にとっては神さまみたいな存在だ。歩けない私にとっては救いの神である。今でもまだ、普通に歩けるわけではないが、将来歩ける可能性を信じていられるのは、うれしいことだ。まさに、アンドモアである。何故もっと早くリハビリに行かなかったのかが悔やまれた。

 

 私は現在、要介護2だが、介護保険のおせわになったとき(当時は要介護1)、私の自宅に7人の方々が集まって打ち合わせ会議をしたことがあった。①ニチイのケアーマネージャーのYさん、②アンドモアからは理学療法士の土屋さん、③ニチイの訪問看護担当のHさんほか2名、④部屋のリホームと介護用品担当のニチイのスタッフ、⑤電動車椅子担当のフランスベットの方が一人出席した。合計5部門7人もの人々が、私一人を支援してくださっているのだということがわかった。Hpdsc_0054_edited1_2ちなみに、この会議のことを担当者会議という。介護保険制度とは、これほど手厚いものだとは知らなかった。

 

うれしい時間を共有

 ところで、アンドモアでの生活は、なかなか充実している。これは、施設のスタッフはもちろんだが、通ってくる人々の人柄による。皆さん高齢ではあるが、知識人であると同時に人格者でもある。

 リハビリでは、まず始めに“おとなの学校”という時間がある。これは、毎回スタッフが講師になって行うレクチャーである。あるとき、聖徳太子について学習したことがあった。太子の有名な言葉に「和を以て貴しとなす」というのがある。そこで、「和」について話題になった。その時、講師の佐藤さんから「和」を作るにはどうしたらよいか? という質問があった。我々“生徒”のその質問に対する答えは、流石に立派なものであった(写真右上)。①話をよく聞く、聞き上手になる。②腹を立てない。③お互いに笑い(笑顔)を絶やさない。④近づこうと努力する。⑤譲り合う心。➅喜ぶことを考える。⑦自分のしてほしいことを、(他人に)してあげる。逆に、自分のしてほしくないことを(他人に)しない。⑧人前で相手をほめる。相手の良いところを見つける。というのが答えだった。私の答えは⑧だったのだが、そのとき、ほかの生徒さんが、その前に相手の良いところを見つける、という提言が付け加えられた。すなわち、私の答えを補ってくださったのだ。このような知的な環境は、めったにないのではないか。

 これは、我々高齢者でなければできない答えだろうが、高齢だからできる答えというものでもない。リハビリにいらしている方々の人格による。こういう方々と一緒に同じ時間を共有できるのはうれしいことだ。

 

楽しいクリスマス会

 昨年1215日は、アンドモアでクリスマス会があった。家内と二人で参加した。会場に到着すると、いつも私の身体の調子を診てくださっている理学療法士の野村さんがサンタクロースの衣装で私を会場へ案内してくださった。

Hppc152511_2Hppc152531_2 クリスマス会は、なかなか充実したプログラムだった。スタッフは、ハンドベルの演奏やフラダンスを披露した(写真上2点)。始めに、たどたどしい“日本語”でガイダンスがあった。それが外国人の日本語に似ているので、日常を知っている参加者から笑いが起きた。お菓子のプレゼントは、すべてスHppc152550タッフの手作りだという。Hppc152547
最後に、全員で「聖しこの夜」を合唱した。久しぶりに楽しいひと時を過ごした。

 

早くから対策を
 最近、くにもとライフサポートクリニックでは、早くから(高齢になって体が動かなくなる前に)身体の調子を整えておきたい人のために、「メディカルフィットネス『にこっと』」を新設した。世の中には、身体の自由がきかない方々がたくさんいらっしゃる。『にこっと』には、筋力アップだけでなく、生活習慣病の予防と、改善、および健康維持、健康増進などを目的にしているという。Hp_edited1私も、通いかった施設だ。特に認知機能を守ることに力を入れているという。これは素晴らしいことだと思う。このほかにも、神経内科の医院のメリットを生かしたいろいろな内容がある。詳細は、ホームページなどを参考にしてほしい。http://www.mf-nicotto.com

 さて、「アンドモア」にしても、「にこっと」にしても、ネーミングがおもしろい。ほかに「笑いヨガ」というのがある。「おとなの学校」の最後に、みんなで大笑いするのである。笑うことが体に良いということは、以前から知っていた。私の叔母が骨折したときに、担当医が苦笑いでもいいから笑って患者に接してほしいと言われたことがある。それ以来、笑いを心がけてきた。笑うと免疫力が高まるといことだ。これをヨガと結びつけたとろが流石である。何か新しいことをやるときには、それに名まえを付けて、取り組む人たちがそれを共有することが大切だ。

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2018/12/26

山麓で過ごすクリスマス 八ヶ岳山麓No.209

Hpa0012222 1224日は、前日とは打って変わって寒くなった。標高1400メートルの高原は、最低気温がマイナス4C(写真下右)、一日中氷点下だった。朝目覚めて雨戸を開けると薄っすらと雪が積もっていた。クリスマスツリーのモミの木にも雪がつもっていた。ホワイトクリスマを予感させた(写真右は八ヶ岳の主峰赤岳)

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 冬の森は閑散としている。庭に残ているのはノリウツギのドライフラワーぐらいのものだ。クリスマスローズが1輪咲いている。ほかにつぼみが二つ、花に従うように並んであった(写真下左)。クリスマウローズは、氷点下の森のなかでも平気なのだ。草花の多様性に改めて感心させられた。シイタケができていた。寒さを予測して榾木にビニールシートをかけておいたのが良かったようだ(写真上右、同下右)。
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 我が家では、山小屋を建てて2~3年ぐらいして植えたモミの木をツリーにしている。高さは5メートルに達したろうか。もう3~4年もそのままつ使っている。(写真上はモミの木に積もった雪、同右は野鳥の水浴び用に準備した水が凍ったもの

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 買い物に出かける途中で、清里のモリモトに寄ってランチを食べた。モリモトはクリスマスの特別ランチのメニューで前菜の内容が、いつもより一品多くならんでいた(写真上左は前菜、同上右がパスタ)。私たちは“浅尾大根と無添加エビのパスタ、カラスミがけ”を食べた。あいかわらず素材の特長が生きていてとてもおいしい。なお、浅尾大根とは、隣町の明野村(地区)にある浅尾というところが産地の大根のことだ。モリモトのパスタは産地名をはっきりと表示している。それだけ自信をもち、洗練された味を出している。なにしろ素材の味が、いつもはっきりと感じられるのがモリモトのパスタなのだ。大根もエビもしっかりと風味が出ていて、カラスミがバランスよく効いていた。帰路に眺めた八ヶ岳はモンブラン菓子のように雪をかぶっていた。 (写真下はシュトレン

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 晩餐は、新横浜で買ってきたターキーの燻製を中心に家内がアレンジしてテーブルをにぎやかにしてくれた。Yさんからいただいたシュトレン(ドイツのクリスマス菓子)を楽しんだ。Hppc240282
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2017/07/31

2017年7月下旬の森の生活 八ヶ岳山麓No.208

 今年の季節の推移は早いのか、遅いのか、どちらだろうか? 春の植物については、昨年に比べて1週間ぐらい遅かった。それはすなわち、平年並みを意味しているのだろうか。森の中で生活していると、自然界の動きがよくわかる。Hp726_p7264292Hp_721p721399
八ヶ岳山麓のウバユリやギボウシの開花も、昨年よりほぼ1週間遅れである。関東甲信越の梅雨明けは早めだったようだが、前線が南下して、八ヶ岳山麓も、ここ2、3日は梅雨のような天候だ。梅雨明け後1週間の夕焼けの美しさも、まだ見ていない。「梅雨明け宣言」にはいろいろ問題がある。7月下旬の森の生活をレポートしよう。

ユリ科の植物の不思議
 ギボウシ(写真上右2点)は、つぼみの状態と開花時期の状態が、別の花ではないかと疑うほどに大きな違いがある。Hpp7133679_2
Hpp7264330ウバユリ(写真下左2点)も同じようにひと塊のつぼみから1~数個の花が咲く。どちらもユリ科で、つぼみは天に向かって砲弾型をしている。しかし、開花直前になると、花冠は横に向きを変える。なぜこのように進化したのだろうか。きっと昆虫からの防御と授粉を助けるために共進化したのだろう。しかし、ウバユリには、つぼみのうちに虫に食われてしまうものが目立つ。

森の訪問者
 山小屋に来て、ベランダで初めて夕食を摂っていると、ミヤマクワガタのメスが外灯にぶつかってきた。翌日はコクワガタのオス(写真下右)がやって来た。Hpp7223490
 毎年一回は観察するセミの羽化に、今年も巡り合った。エゾクマゼミ(写真下左)が変わった場所で羽化していた。シカに葉を食べられたミズナラの小木で、小枝の先端だった。行き止まりの細い枝で戸惑ったに違いない。Hpp7240247向きを変えて、羽化を開始したようだ。羽化した場所から離れて羽を整えるのを初めて観察した。危険な羽化だったと思われる。しかし、無事に飛び立っていったようだ。
 オオミズアオには、何か因縁を感じる。今までに、身近な要人が亡くなると現れるのだ。今回は、4月に叔母が102歳で永眠した。オオミズアオを見ていると、叔母の才気と厳しさを思い出す。Hpp7264375
 カミキリムシは、日本に600種ほどいるという。夜のべランダに飛び込んできた個体は、なんとも渋い色のカミキリだった。翌日よく見ると、重厚なカラーと質感のある個体だ。Hpp7284626しかし、同定はできなかった。なかなか賢いカミキリで、虫かごの蓋を少し開けたら、あっというまに逃げてしまった。そのとき、翅を広げてファッションショウーを見せてくれた。

夏野菜のパスタ
 清里のモリモトへランチに出かけた。トマトベースの夏野菜のパスタがおいしかった。ズッキーニ、トマト、カボチャ、ナス、ブロッコリーなどの夏野菜をふんだんに交ぜてトマトベースに味付けされている。Hpp7224_2

Hpp7224102_2その上にチーズが振りかけられている。さっぱりとした味わいながら、チーズが深いコクを作っている。いつも、ランチセットの前菜が魅力的だ。Hpp7224109今回は、レタスのスープ、自家製ハムのサラダ、清里サーモンのカルパッチョなど5品に自家製のパンが少々付いている。

ニュー・ロック
 レストラン・ロックは、清里の顔だ。昨年、火災に遭い全焼した。今春再建されて営業を開始した。外観や内装に大きな違いはないが、部屋のストーブがなくなり、トイレは一新された。Hpp7254153玄関前のアプローチが広く華やかな雰囲気になった。山小屋でお付き合いしている友だちと一緒に、ランチに出かけた。野菜いっぱいのビーフカレーは相変わらずの味だった。

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2017/03/20

2017年3月中旬の森の生活 八ヶ岳山麓No.206

★八ヶ岳山麓の現状
 3月12日、約2か月半ぶりに八ヶ岳山麓を訪れた。冬の期間、山小屋の周囲は厳しい寒気に襲われる。そこで、暖房用の燃料費を節約しようと、山小屋生活を自己規制した。Hpp3170186_2その結果、氷の撮影と初期の渓流釣りを断念した。不在中の最低気温はマイナス15.2度Cだった(写真)。この最低気温は、私にとっては意外だ。もっと寒いのではないかと思っていた。Hp313_p3131680_3
 往路途中の清里・シーニックデッキでシカの歓迎を受けた(写真)。山小屋へ到着。この時期としては暖かな日和だった。141号線に設置してある野辺山の気温表示には2℃と表示されていた(写真)。氷点下でないのがありがたかった。なにしろ、山小屋生活の初日は寒い。燃料費のほとんどを、小屋を温めるのに使ってしまうからだ。Hpp3151832しかし、日差しが高く、長くなっているのが、春の訪れを感じさせる。
 翌々日、窓を開けると雪景色だった。ベランダの手すりに積もった雪から、積雪は10センチぐらいと推測した(写真)。しかし、日中の日差しでほとんど消えてしまった。

★清里・モリモトのランチ
 14日は、さっそく清里へ出かけ、モリモトのランチを食べた。イチローそっくりのマスターが出て来たのであいさつをした。最近は、この店の常連に名を連ねたのかもしれない。Hpp3141773この日に食べたランチコースの前菜は、『花豆のスープ』と『自家製ハムを添えた野菜サラダ』、『清里マスのカルパッチョ』をワンディッシュに盛りつけたものだ。メインディッシュは、オイルベースの『香川県産のマテ貝とプチベールのスパゲッティ ゆずこしょう風味』だ。一口食べると、ほのかなユズの香りが口いっぱいに広がる。マテ貝は、今までに食べたことがない。Hp_p3141776_2同じ貝類のボンゴレやムール貝とは違った味覚だ。マテ貝の心地よい食感は、アルデンテのパスタとハーモニーを作る。デザートは、『吉澤さんちの花豆と地どり卵のカタラーナ』だった。平べったいお皿に固められたプリン状のもので、表面をこんがりと焼いたお菓子だ。Hpp3141786中央に生クリームと花豆をアレンジしてある。焼き跡がサクサクしていて香ばしい。いつもながら満足できるランチだった。
 最近は、清里観光のお客もここモリモトを目ざしてやって来るようだ。もともと、地元の人気店だったよううだが、観光客にも知名度が高くなってきたのだろう。

★シカの歓迎
 シカの展望台シーニックデッキへ車を止めて観察した。約30頭がわれわれのシーズンインの歓迎してくれた。Hpp3131656

★ベランダに現れたテン
 3月16日もわずかな積雪があった。ベランダの雪面に大きな足跡がある。かなり大きな肉球を持った動物だ。夜中にベランダを歩き回ってから帰ったようだHpp3160084_2Hp_p3160080

★カエデの落ち葉
 もっとも早く芽を出すカタクリやギョウジャニンニクを探したが、みつからなかった。その代わりに林床をおおっているカエデの枯れ葉を撮影した。Hpp3151908_2

★氷シーズンの終焉
 3月19日、散歩道から渓流をのぞいてみた。渓流の氷はほとんど解けて消えている。わずかに残った氷の末路を見届けた。この氷(写真)の成り立ちは、渓流におおい被った倒木から垂れ下がった氷柱が発達して(太くなり)カーテンのようにつながったと考えられる。そこに、飛沫が当たり、ますます厚みのある壁になったようだ。Hpp3190130_2

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Hpp3190132大きな氷は、なかなか解けないので、現在まで残っていたのだろう。 さて、氷をつなぎ留めている倒木と氷が離れそうなので、その瞬間を撮ろとシャッターチャンスを待つことにした。3カットの写真は、氷のシーズンの幕引きを象徴しているといえよう。

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2016/09/18

秋の探訪 八ヶ岳山麓No.202

〔キノコがいっぱい〕 9月16日、山小屋の最低気温は14度C、正午の気温が18度Cだった。秋が深まりつつあるが、まだ寒さを感じない。Hpp9140345_2山小屋周辺の林床は、いたるところにキノコが発生している。雨が多いからだろか。ここ2、3日はキノコの撮影に終始したすべてオリンパス スタイラス1sで撮影した。Hpp9150588Hpp9140336_2





   

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〔パスタが美味い〕
 ランチを食べに清里へ出かけた。清里へ出かけるときは、ほとんどMoRimoTo(モリモト)のパスタを食べることにしている。以前にも書いたように、私はもともとパスタは口に合わなかったので、はじめは家内を立てて出かけていた。しかし、このごろは率先してパスタにしている。MoRimoToのパスタは、実に美味い。私の舌は贅沢にできているのか、どんな食べ物でも、食べている途中から飽きてしまう。ところがMoRimoToのパスタは、途中から味が変わったかのように美味くなる。

 今日は、『ホタテとオクラのオイルベース カラスミ添え』にした。前菜は、無農薬ニンジンのスープ、自家製ハムとレタスのサラダ、Hp201609162040000
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清里サーモンのカルパッチョ。ニンジンのスープは格別だった。前菜とコーヒー(ドリンク)付き1,500円(写真参照 ケイタイで撮影)

〔シカを観察〕 シカの展望台(シーニックデッキ)へ行くと、たくさんのシカが出ていた。舞台裏から登場するもの、左の“袖”へ隠れるもなど“ステージ”は、にぎわっていた。Hpp9160796P9160807_3
Hpp9160812珍しく大きな角のあるオスジカがいた。角が重そうな素振りだった。シカたちのパーティーか集会があるように見えた。オリンパス スタイラス1sのデジタルテレコン(600ミリ)で撮影した。

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2016/06/28

辻 栄一 写真展『弘前散歩』 第2弾/第3弾

Hpdmimg_0001 辻氏は、昨年2月、写真集『弘前散歩』を出版した。これについては、私が以前に書いたブログを参照してほしい。横浜在住の辻氏が遠く千キロも離れた青森県弘前市で写真集を出版したのにはいろいろなわけあがる。まず辻氏は旅のエキスパートだ。鉄道写真から始まった旅は、地方の民俗、祭り、人々などにも興味がわき、ますますのめり込んでいった。全国を行脚した辻氏にとって、弘前は選ばれた土地となった。関西出身の辻氏にとっては、横浜は第二の故郷だ。弘前は、第三の故郷といえるのではないか。
 辻氏は自らを「横浜からの旅人」という肩書で、立場を明確にして撮影地の人々と接している。地方の方々は胸襟を開いて応対してくれるのだろう。Hp20166_edited1先の出版で、地元弘前市の出版社の協力を得られたのは、辻氏の旅人としての心意気が地元の方々の気持ちを動かしたのではないか。この出版がきっかけになり、昨年の10月から11月にかけて写真展『弘前散歩』が開催された。それだけではなく、今夏には2か所で写真展が開催される。地元の「広報ひろさき」と日本カメラ社「写真の教室」に紹介された記事を掲載する(いずれもポップアップ可)。ご高覧いただけたら幸いだ。
 なお、辻氏からの速報によると、29日は地元新聞社の取材と、市長の来訪があったという。

●『弘前万華鏡 オンリー・イエスタディー』

会期: 2016年6月29日(水)~7月3日(日) 10:00~18:00〔7月1日(金)は ~19:30/初日は13:00~/最終日は ~15:00〕
会場::弘前市立百万石町展示館 第1展示室

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こども絵本の森 開館3周年記念

『街歩きの魅力 再発見』…弘前人が愛する散歩道

会期:2016年7月4日(月)~7月10日(日) 10:00~18:00〔初日は13:00~/最終日は ~17:00〕
会場:ヒロロ3階「こども絵本の森」特設会場

Hp2016_edited1(左)写真の教室の記事

(下)東奥日報の記事Hpdcim0325

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2016/03/21

導引術の深呼吸が基本

 初めて、 「上工中国気功整体院」 (写真下右)を訪れたときに、何 磊(か らい)先生から指導いただいたのは深呼吸だった。日本式の腹式呼吸ではなく、導引術によるものだったので、ちょっととまどった。Hp_p3011751しかし、そのとき、それが私の現在の難局を乗り切る切り札になろうとは思わなかった。「上工中国気功整体院」へ通う主な目的は気功整体を受けることだが、何先生からは、そのほかに健康に関する生活習慣や知識も教えていただいている。しかし、私の健康の基本は、導引術の深呼吸にある。

 日本式の腹式呼吸も、仕事や趣味に没頭しているときに有効なのは知っていた。一般に、深呼吸は酸素をたくさん脳に送るので、脳が活性化する。そのためか、気分をリフレッシュさせてくれる。
Hpp5043164_2 導引術の深呼吸は、お腹をへこませたり膨らませることは、意識しない。口による排気もない。正確ではないかもしれないが、何先生から指導を受け、自身が実践していることを書こう。まず、肩の力を抜いてリラックスして立つ。口を閉じ、歯は軽くかみ合せる。舌の先を上あご(上の歯の内側)に付ける。鼻から息をいっぱい吸って胸を膨らませ、腹をへ込ませる。目は正面遠方を凝視し、背筋を伸ばし、頭のてっぺんで天を突くような気持ちになることが大切だ。従来やっていた腹式呼吸と違うところは、お腹を膨らませないことだ。息を吐くときも、やはり鼻から吐く。口は閉じたままだ。舌を上あごに付けることで、「陰」(人体の腹側)と「陽」(人体の背中側)が一つにつながるという。Hpp5011507「陰陽」は、中国の易学でいう、宇宙の万物に働く相反する概念で、「陽」は天、男、日、昼、動、明、などであり、「陰」は地、女、月、夜、静、暗などであるという。陰と陽についての考え方は、中国医学の根底にかかわるという。
 私は、導引術の深呼吸を2~3回繰り返すと、身体の動きの改善につながるのだ。Hp14p7315460これについての詳細は後述するつもりだ。

 さて、気功導引術とは仙人(神仙)の技であるという。私は、昔から仙人に憧れていた。深呼吸を実践することにより、少しでも仙人の境地へ近づけたら、こんなうれしいことはない。仙人は霞を食べて生きているという話を聞いたことがある。私は、その話にも、なんとなく引かれる。そこで、八ヶ岳山麓の森の中で、仙人が現れそうな雰囲気が写っている写真を選んでみた。Hpp8090157_2それにセンニンソウ(仙人草)の写真(写真右)を加えて掲載する。センニンソウは、果実の白い毛を仙人の白髭にみたてて命名されたという。なお、 「上工中国気功整体院」についてはホームページをご参照ください。

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2016/01/03

2016年 新春のごあいさつ 八ケ岳山麓No191

 日ごろは、『豊田芳州のTheme』へアクセスいただき、ありがとうございます。新年を迎えるにふさわしい写真を選びました。10年ほど前の八ヶ岳山麓の雪景色です。山麓は本来、積雪は多くありません。Hpp2205369_2
日本列島が西高東低の典型的な冬型の気圧配置のときには、ほとんど雪は降りません。冬型の気圧配置がくずれ、太平洋上の暖かい湿った空気が本州太平洋側に雨を降らせます。Hpp2205392そのとき、八ケ岳山麓では、標高が高いために気温が低く、雪になります。山麓に降る雪は粉雪です。
 雪の白さは無を意味します。過去の“色”にとらわれずにスタートしたいものです。雪の軽さは自由を意味します。偏見などの束縛にとらわれずに意思を貫きたいものです。

皆さまの新年が豊かで平穏でありますよう、心よりお祈りいたします。
  なお、昨年、家内の母が他界しましたので、新春の年賀を控えました。

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2015/11/18

『色は何を語る』 11月25日 15:00まで

第10回 シャトロー会 写真展

会期:2015年11月19日(木)~11月25日(水) 平日10:00~18:00 土曜11:00~17:00 日曜休館 祭日(23日)10:00~18:00 最終日10:00~15:00
会場:フォトギャラリー キタムラ(DMのポップアップ参照)Hp_dmimg_0001_2_edited1
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 以下に会場のあいさつ文を掲載する。

『色は何を語る』
 写真がモノクロからカラーに替わって数十年が経ちました。しかし、撮影で私たちはどれだけ色を意識しているでしょうか。どんな被写体にも色があり、無意識に写ってしまうので、色がもっている本来の情報を見落としているのではないでしょうか。色は本来、いろいろな情感や状況を表します。暖色/寒色、保護色/威嚇色、純色/中間色などの区分けがあり、あいまいな中間色には、アースカラー、パステルカラー、迷彩色などの名まえを付けて、他と区別しています。一方、顔色、声色、才色、反省の色など、人の表情の変化を色にたとえます。
 カラー写真は、あきらかにモノクロ写真にはない情報をもち、それを伝達しています。そこで、シャトロー会は、色がモチーフ(主役や脇役)になる写真を撮影し、 『人が色に託したこと』『自然からのメッセージ』の二つに分けて展示してみました。私たちが選んだ色をご高覧いただけたら幸いです。
       2015年11月19日   シャトロー会一同

目の進化と色知覚
 私たちは、外界から得られる情報の80パーセントを目(視覚)から得ているといわれる。残りの20パーセントが耳(聴覚)や鼻(嗅覚)や口(味覚)、肌(触覚)を使って得ている。目から入ってくる情報には、明るさ、形、動き、奥行き、色などがあり、いずれも人類が生活するために必要な情報である。生活とは、生きるため、子孫繁栄のためと言い換えてもよいだろう。
 さかのぼって目の進化をたどってみると、まず明るさに対応した。明るさで外界の変化を知った。Hpimg_33201x次ぎに線や形、動きを知覚し、餌なのか天敵なのかを区別できるようになった。奥行きは餌や危険物への距離を知るのに役立つ。原始的な生物や下等動物の目はこのように進化してきたと考えられる。
 人類(霊長類)は、森の中で木の実を探して食べる採集生活になった。そのために、木の実は食べられるか否か、美味しいかまずいか、などを判定できるような目が必要になった。そのために、青、緑、赤の3色に感度をもった目(3錐体型)へと進化した。この3色で、可視光のすべての色を知覚・判別できる。狩猟生活になって、色にたいする知覚はそれほど高度なものを要求しなくなったようだ。むしろ動きに対する感度が求められた。
 しかし、人類文明が高度に発達して、また高度な色の知覚が必要になる。人の表情を読むのに色の知覚が重要になる。上気したり恥ずかしがると顔は赤くなる。また、恐怖を感じたり寒気を感じると顔は青白くなる。高度な人間関係は顔色をうかがうことで成り立つ。野菜や魚が新鮮か腐っているかの判定にも3錐体型色知覚が不可欠だ。いうまでもなく、絵画や写真などの視覚芸術は色による表現は欠かせない。採集生活を支えるための色知覚が、文化としての色知覚へと変わった。現代の人類は、高度な色知覚で情報や情緒を伝達しているのである。

 私は、『人が色に託したこと』のカテゴリーへ2点出品した。 『レインボー (写真下左)はパリの市庁舎前の広場で出会ったシャボン玉の大道芸だ。Hp12p6010446_2シャボン玉は薄膜でできているので、膜の表と裏で反射した白色光が干渉して色光になる。いろいろな色が見えるのは、膜の厚さが変化するからだ。レンズのマルチコーティングと同じ原理である。シャボン玉の魅力は自在に変わる形と色ではないか。 『ミルキーウェイ』 (写真下右)は、横浜MM21のイルミネーションを二重露出したもの。Hp16b_pc080043カメラアングルを調節し、ボケ像を重ねて奥行き感を出した。イルミネーションは、色で人々の気持ちをとらえる典型ではないか。

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2015/05/11

昔懐かしい写真展『ふるさとの記憶』 5/12~5/17

第13回 ヌービック・フォト・フレンズ5写真展

会 場:神奈川県民ホール 第2展示室 アクセスはマップ参照(ポップアップ可)
日 時:2015年5月12日(火)~17日(日)10:00~18:00 初日は13:00~ 最終日は~15:00

Hp_dm_2 「ふるさと」といえば、文部省唱歌が有名だ。この歌には、ふるさとが凝縮されている。いろいろな「ふるさと」がある。まず「生まれ育った土地」、次に「精神的なよりどころとしてのふるさと」があり、「かつて住んだり訪れたことのある土地」、また「我が家」をさす場合もある。ヌービック・フォト・フレンズ5は、これらを意識して撮影し展示した。
 ヌービックはテーマにこだわり、毎回、悪戦苦闘してこなしている。今回の『ふるさとの記憶』についても同じだった。しかし当初は、これは取り組みやすいテーマだと思ったようだ。Hp_dmimg_0004ヌービックのメンバー一人ひとりにふるさとがあり、観客(鑑賞者)それぞれにもにもふるさとがあるからだ。情報伝達には、送り手と受け手に共通の素地や土壌があるほど伝わりやすい。ふるさとについていえば、自分のふるさとは他人のふるさとになるだろうと考えられる。あきらかに良いテーマだと思ったようだ。良いテーマとは、労せずして撮影し、展示作品を選べるという一面がある。ところが、そうはいかなかった。
Hpp5141706 ヌービック・フォト・フレンズ5のまとめ役は、前ページで紹介した写真集『弘前散歩』の著者・辻 栄一氏である。作品が集まるほどに、辻さん(以下、さん付けとする)には送り手と受け手のギャップが見えてきたようだ。辻さんの作品の評価眼はいつも厳しいのだ。それを埋めるために、メンバーの苦戦が始まった。差し替えのために撮り直しをしたり、ありネガの探索を重ねた。その結果、見事な作品展になったと思う。Hpp5141686テーマに対する解釈の多面性と正確さはプロフェッショナルといえよう。特にグループ展としては最高のできばえだ。テーマをこなす苦戦はおおいにけっこうだ。この葛藤が作品展をグレードアップすると思う。テーマとはそういうものだ。テーマのない写真展は観客を意識しているとは思えない。辻さんがまとめた会場のあいさつ文を以下に掲載する。 (写真上右 「ふるさとの情景」コーナー、同上左 「昭和の面影」コーナー)

ふるさとの記憶
「ふるさとは遠くにありて思ふもの そして悲しくうたふもの.....」
 明治の文豪 室生犀星が24歳の時、ふるさとに対して愛憎をこめて作った詩である。 誰にでもふるさとはある。生まれ育ったふるさとはいくつになっても心に残っている。楽しいことばかりではなく、辛く苦しいこともあった。遠い昔の記憶であるが、幼いころに遊んだ野山やあのころの風景に出合えばどこか懐かしく、そして安らぎを覚える。それがふるさとなのである。
 今回の写真展は3部で構成されている。
第1部「ふるさとの情景」ではふるさとの原風景を感じたり、子供の頃の様々な体験を思い出すことができます。
第2部「昭和の面影」では人々の暮らし方が大きく変貌する高度成長期以前の、『always三丁目の夕日』のような昭和の風景にタイムスリップしていただけます。
第3部「横浜のふるさと」で幕末の開港によって文明の発祥地となった旧居留地界隈のエキゾチックな街角を探訪しています。
 それぞれのふるさとを愉しんでいただき、しばしの郷愁に浸っていただければ幸いである。 2015年5月12日 ヌービック・フォト・フレンズ5 一同

作品のタイトルは以下のとおり(ポップアップ可)Hpimg_0006_3(写真下右 「横浜のふるさと」コーナー)Hpimg_0006_2
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