2016/09/18

秋の探訪 八ヶ岳山麓No.202

〔キノコがいっぱい〕 9月16日、山小屋の最低気温は14度C、正午の気温が18度Cだった。秋が深まりつつあるが、まだ寒さを感じない。Hpp9140345_2山小屋周辺の林床は、いたるところにキノコが発生している。雨が多いからだろか。ここ2、3日はキノコの撮影に終始したすべてオリンパス スタイラス1sで撮影した。Hpp9150588Hpp9140336_2





   

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〔パスタが美味い〕
 ランチを食べに清里へ出かけた。清里へ出かけるときは、ほとんどMoRimoTo(モリモト)のパスタを食べることにしている。以前にも書いたように、私はもともとパスタは口に合わなかったので、はじめは家内を立てて出かけていた。しかし、このごろは率先してパスタにしている。MoRimoToのパスタは、実に美味い。私の舌は贅沢にできているのか、どんな食べ物でも、食べている途中から飽きてしまう。ところがMoRimoToのパスタは、途中から味が変わったかのように美味くなる。

 今日は、『ホタテとオクラのオイルベース カラスミ添え』にした。前菜は、無農薬ニンジンのスープ、自家製ハムとレタスのサラダ、Hp201609162040000
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清里サーモンのカルパッチョ。ニンジンのスープは格別だった。前菜とコーヒー(ドリンク)付き1,500円(写真参照 ケイタイで撮影)

〔シカを観察〕 シカの展望台(シーニックデッキ)へ行くと、たくさんのシカが出ていた。舞台裏から登場するもの、左の“袖”へ隠れるもなど“ステージ”は、にぎわっていた。Hpp9160796P9160807_3
Hpp9160812珍しく大きな角のあるオスジカがいた。角が重そうな素振りだった。シカたちのパーティーか集会があるように見えた。オリンパス スタイラス1sのデジタルテレコン(600ミリ)で撮影した。

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2016/01/15

自然界の変異 横浜No.85

早い横浜の春
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 毎年、一定地域の自然を観察し続けていると、同じ自然環境の年はないことに気づく。これはあたりまえのことだ。積算温度や雨量(積雪)が毎年違うからだ。花を例にとると、花期はもちろん、花の大きさや量、葉の付き方などが少しずつ違う。しかし、今年の自然界は、明らかな異常だ。温暖化の影響だろうか、植物が異常な景観を見せている。昨年末から1月上旬にかけての横浜市(自宅周辺)の自然観察結果をレポートする。ロウバイやミツマタは、今までに見たことがない状態Hp150117_p1170077_3だ。Hp160110p1100044この先、モクレンやサクラ、ハナミズキなどの開花はどうなるのだろうか。 (写真最上右は今年のロウバイ)

〔葉が目だつロウバイとミツマタ〕
 昨年より1週間早く、1月10日に横浜市港北区新羽の西方寺を訪れた。境内を外かのぞき込むと、黄色い塊が目に入った。予想どおり、ロウバイがもう満開かと思って境内に足を踏み入れると、なんと黄色い色の主役は残り葉だった。昨年の葉がまだ落ちていないのだ。その葉のせいで、ロウバイ独特の早春の風情が見られない。花は3歩咲きといったところだろう。写真上左は昨年のロウバイ、同右は今年の状態(ポップアップ可)
 大倉山公園のミツマタにも残り葉がたくさん付いていた。平年なら葉はほとんど残っていないのだが、Hp160110p1100324_2今年は、全体の1割ぐらい残っている。開花するころには葉が落ちるのだろうか。Hp150124p1240033遠くから観察すると別の灌木のように見えた。ロウバイもミツマタも、早春の季節感を撮影するために、わずかに残っている葉と花を組み合わせるところに妙がある。これだけ葉が多いと、単なる狂い咲きになってしまう。写真上左は昨年1月24日のミツマタ、同右は今年の1月10日状態。

〔コートを脱いだハクモクレン〕
 ハクモクレンは、私の好きな樹木だ。以前にも触れたとおり、花芯の構造と形状が原始的なのと、香りが良い。マグノリアの名で香料になっている。Hp2016p10628791月6日、自宅付近の遊歩道へ今年3度目の撮影に出かけた。撮影をしているうちに気がついた。何か、いつもと違うのだ。Hp2015p3050077通常、つぼみは苞(ほう)に包まれている。モクレンの苞は灰色で毛むくじゃらで、花芯部の防寒と保護を兼ねている。その苞がないのだ。地面を見ると苞がたくさん落ちている。なぜ、苞がむけて落ちたのかわからない。はじめは、Hp160106p1062869カラスなどの野鳥に食べられたのかと思った。しかし、花は健在だ。どうも、暖かいので防寒の必要がなくなって、脱いだのではないかと気づいた。正確な原因はわからないが、この時期にしては早すぎる現象だ。昨年の3月4日の写真を見ると、まだ苞をかぶっていた。(写真上左は昨年のハクモクレン、同上右は苞のない今年のハクモクレン。写真左は地上に落ちたハクモクレンの苞)

〔ウメの開花は2週間以上早い〕
 ウメは、新春でもっとも早く咲く“春告げ花”の一つだ。1月10日、気象庁が東京のウメの開花宣言を出した。Hpp1100214今年の開花は、平年や昨年より16日早いという。横浜はまだ開花宣言が出ていない。しかし、1月10日現在、大倉山梅林ではすでに、ちらほらと咲いていた。昨年は1月24日に撮影に出かけたが、今年のほうが花が多かった。すなわち、横浜のウメの開花は昨年より14日以上早いといえよう。Hp160110p1100275_2
ちなみに、昨年の横浜の開花宣言は2月3日だった。写真上右は「野梅」、同左は「八重寒紅」。

〔カエデとハナミズキ、スイセンの変異〕
 大倉山記念館の前庭にカエデの紅葉が年を越していた(写真下左) 。昨年12月22日、新横浜駅前公園のハナミズキに大きなつぼみが付いていた。今にも咲きそうだ(写真下右)Hpp1100343同公園で同日、スイセンが開花していた(写真下左)
 横浜に限らず、自然界は異常といってよいのではないか。ヨーロッパ・アルプスの氷河や南極の氷が解けている場面をテレビで見ている。氷河や極地は地球の現状を示す指標になっているが、身近なところにも、地球の異常は迫っている。温室効果ガスの排出を少しでも抑えなければならない。先進諸国は、快適な暮らしをするために組んだローンを返済すときがきているのではないかHp1222pc220095_3Hppc220056

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2015/11/18

『色は何を語る』 11月25日 15:00まで

第10回 シャトロー会 写真展

会期:2015年11月19日(木)~11月25日(水) 平日10:00~18:00 土曜11:00~17:00 日曜休館 祭日(23日)10:00~18:00 最終日10:00~15:00
会場:フォトギャラリー キタムラ(DMのポップアップ参照)Hp_dmimg_0001_2_edited1
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 以下に会場のあいさつ文を掲載する。

『色は何を語る』
 写真がモノクロからカラーに替わって数十年が経ちました。しかし、撮影で私たちはどれだけ色を意識しているでしょうか。どんな被写体にも色があり、無意識に写ってしまうので、色がもっている本来の情報を見落としているのではないでしょうか。色は本来、いろいろな情感や状況を表します。暖色/寒色、保護色/威嚇色、純色/中間色などの区分けがあり、あいまいな中間色には、アースカラー、パステルカラー、迷彩色などの名まえを付けて、他と区別しています。一方、顔色、声色、才色、反省の色など、人の表情の変化を色にたとえます。
 カラー写真は、あきらかにモノクロ写真にはない情報をもち、それを伝達しています。そこで、シャトロー会は、色がモチーフ(主役や脇役)になる写真を撮影し、 『人が色に託したこと』『自然からのメッセージ』の二つに分けて展示してみました。私たちが選んだ色をご高覧いただけたら幸いです。
       2015年11月19日   シャトロー会一同

目の進化と色知覚
 私たちは、外界から得られる情報の80パーセントを目(視覚)から得ているといわれる。残りの20パーセントが耳(聴覚)や鼻(嗅覚)や口(味覚)、肌(触覚)を使って得ている。目から入ってくる情報には、明るさ、形、動き、奥行き、色などがあり、いずれも人類が生活するために必要な情報である。生活とは、生きるため、子孫繁栄のためと言い換えてもよいだろう。
 さかのぼって目の進化をたどってみると、まず明るさに対応した。明るさで外界の変化を知った。Hpimg_33201x次ぎに線や形、動きを知覚し、餌なのか天敵なのかを区別できるようになった。奥行きは餌や危険物への距離を知るのに役立つ。原始的な生物や下等動物の目はこのように進化してきたと考えられる。
 人類(霊長類)は、森の中で木の実を探して食べる採集生活になった。そのために、木の実は食べられるか否か、美味しいかまずいか、などを判定できるような目が必要になった。そのために、青、緑、赤の3色に感度をもった目(3錐体型)へと進化した。この3色で、可視光のすべての色を知覚・判別できる。狩猟生活になって、色にたいする知覚はそれほど高度なものを要求しなくなったようだ。むしろ動きに対する感度が求められた。
 しかし、人類文明が高度に発達して、また高度な色の知覚が必要になる。人の表情を読むのに色の知覚が重要になる。上気したり恥ずかしがると顔は赤くなる。また、恐怖を感じたり寒気を感じると顔は青白くなる。高度な人間関係は顔色をうかがうことで成り立つ。野菜や魚が新鮮か腐っているかの判定にも3錐体型色知覚が不可欠だ。いうまでもなく、絵画や写真などの視覚芸術は色による表現は欠かせない。採集生活を支えるための色知覚が、文化としての色知覚へと変わった。現代の人類は、高度な色知覚で情報や情緒を伝達しているのである。

 私は、『人が色に託したこと』のカテゴリーへ2点出品した。 『レインボー (写真下左)はパリの市庁舎前の広場で出会ったシャボン玉の大道芸だ。Hp12p6010446_2シャボン玉は薄膜でできているので、膜の表と裏で反射した白色光が干渉して色光になる。いろいろな色が見えるのは、膜の厚さが変化するからだ。レンズのマルチコーティングと同じ原理である。シャボン玉の魅力は自在に変わる形と色ではないか。 『ミルキーウェイ』 (写真下右)は、横浜MM21のイルミネーションを二重露出したもの。Hp16b_pc080043カメラアングルを調節し、ボケ像を重ねて奥行き感を出した。イルミネーションは、色で人々の気持ちをとらえる典型ではないか。

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2015/02/22

第20回 大倉山エルムフォトクラブ写真展

「沈黙の森から」シリーズの2点を出展 3月2日まで

会期:2015年2月24日(火)~3月2日(月) 10:00~17:00 初日は13:00~
会場:大倉山記念館オープンギャラリー アクセスはDM(ポップアップ可)を参照)Hpdm_2015_2

 大倉山エルムフォトクラブは、横浜市港北区大倉山地区のカメラ店(たくぼカメラ)に集う写真愛好者とプロ写真家・桜井 始氏とで結成され、今年で20周年になる。3年前から桜井氏の後を引く継ぎ、私が講師を務めている。精鋭ぞろいのクラブなのは、桜井氏の薫陶のおかげと、写真家であり「たくぼカメラ」の店長でもある髙橋勲夫氏の熱心な運営に負うところが大きい。作品はあらゆるジャンルにおよんでいる。講評会では、自然写真と人文写真に分けて並べ、互選で投票した後、私が独自に審査して順位を決める。

Hpdm2015 作品展は、メンバーそれぞれが3点の組み写真や連作で展示する(下表参照 ポップアップ可。会場は、日本一のギリシャ風建築ともいえる大倉山記念館の中にあり、開催期間は大倉山公園の梅が見ごろ撮りごろになる。撮影かたがたお出かけいただけたら幸いだ。展示期間中の2月28日(土)と3月1日(日)には、大倉山観梅会も開催される。

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観梅会のポスターHpp1276035

Hp_p5042693 私は、「沈黙の森から」のシリーズとして2点出展した。春に撮影した『寡黙』(写真右)と秋に撮影した『吐露』(写真下左)である。「沈黙の森から」は、私が八ケ岳山麓で取り組んでいるライフワークに付けた総タイトルである。森の中の動植物や無機物、Hpp9090135_3現象などは、黙して語らない。そこで、彼らが発信する情報や情緒を私が代弁しようという趣旨だ。すなわち、それは私の自然観や森林観といえるだろう。「沈黙の森から」は、八ヶ岳山麓で撮影した一群の自然写真に付けた総タイトルでもある。

展示会場とメンバー
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2013/10/31

上越市の酒祭りと朝市

Hpimg_2SAKEまつり

 10月27日、上越高田の酒祭りへ行ってきた。昼過ぎに会場に到着、さっそく試飲グラスを買った。グラスと天然水のセットで1,000円である。天然水がセットになっているのは、試飲後、水を飲んで口中を真っ新な状態にしておくためだろうか? 口の中に前の酒が少しでも残っていてはほんとうの試飲にはならない。しかし、私は次から次へと飲み続けた。要するに飲めればよかったのだ。いずれもさすが本場の美味い酒だと思ったが、正確な試飲にはならなかった。当日は雨が降ったり止んだり、日が射したりの目まぐるしい天候だったが、酒祭りの参加者には関係ない。私も試飲グラスを片手に酒造各社を巡り回った。グラスに1/3ぐらい注いでくれるのだが、たくさんの酒造を訪れ、いくつかのブランドを飲み重ねていくと、けっこう酔っぱらうものだ。いい気分で会場をあとにした。来年も参加したいものだ。(写真右上は「SAKEまつり」のチラシ。裏面に会場の地図が掲載されている)

●試飲グラス 天然水とセットで1000円Hppa300152_3Hppa279579_2

●雨天と日ざしの入り混じる「SAKEまつり」会場Hppa279580Hppa279624

●SAKEまつりのキャラクター登場。歌瀬 吟と上杉謙信公Hppa279599Hppa279628

                                  
                                
                                  

                                                                                                                             ●上越市は発酵の町。酒以外にこんなものもあるHppa279613_3Hppa279615_3








●穏やかではないが、ユーモラスなTシャツが販売されていたHp_pa279648_3Hppa279651_2Hp_tpa279655_2

直江津の朝市

Hppa289759 翌日は、直江津の朝市へ買い物に出かけた。「三・八の市」と呼ばれ、毎月3日/8日/13日/18日/23日/28日の午前7時から正午ごろまで開かれる。わたくしたちは10時ごろ現地へ到着した。路上に品物を並べただけの素朴な市である。もちろん屋台もある。扱っている品物は実に多様だ。野菜、果物、海産物、練り製品、穀類、卵、草花、衣類、履物、刃物、陶器類、どら焼き、などなど。生活用品はすべてそろう。ドイツのマルクトを思い出した。私たちは、野菜や渋柿(干し柿用)、米、ネマガリダケの瓶詰、昆布、たらこなどを仕入れた。どの店でも目線を合わせると声をかけられる。身の上話から世間話、ペットの話など、会話が弾む。八百屋で、私たちが家庭菜園をやっているときり出すと、栽培のし方まで教えてくれた。会話は朝市の名物である。(写真上左 朝市の立つ三八通り)

● 八百屋 ●路面にシートを敷いただけの素朴な店がいいHppa289732_2Hppa289738_2

●刃物屋 万能野菜調理器と記念のナイフを買った ●乾物屋 たらこを買ったHppa289750_3
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●宝石屋? 翡翠の原石などを売っていた ●靴下屋Hppa289734Hppa289737

 

●洋品店 ●果物屋 ツルウメモドキのリースを売っていたHppa289744Hppa289741



              

              

             

              

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2013/08/09

きくな チャレンジフェスティバルVol.1 横浜No.69

8月11日(日) 横浜市港北公会堂

          …コミュニティー充実のあかし…
 「菊名の未来を考える会」(http://kikumikai.jimdo.com)は、地域の活性化を企図して結成された。「笑顔が見えるまちづくり」をテーマに、着実に目標を達成している。Hpc_2今まで、「ハロウィンウィーク」、「七夕大作戦」「Xmasえきこんさーと」など地域に密着したイヴェントを実施してきた。住民も、これらの企画を盛り上げている。今夏、初めて「きくなチャレンジフェスタ」を立ち上げた。これほどの地域活動はめったにないのではないだろうか。菊名地域コミュニティーのいっそうの充実を感じる。企画意図や内容は、ちらしのコピー(ポップアップ可)を参照してほしい。チケット(入場料500円)は、菊名の未来を考える会(☎045-431-9384)、イープラス(e+ http://eplus.jp)へ。Hp1c_3

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2011/02/26

エアバスA380-800のフライト情報 ドイツNo.95

高度30,000メートルを飛ぶ臨場感…コンパクトカメラシリーズ31Hpp6133698_2

 私は、ドイツへ行くときは、ルフトハンザ・ドイツ航空を使うことにしている。ドイツが好きなのと、少しでもドイツに慣れてランディングしたいという老婆心からだ。昨夏、パリへ行くときも 「成田→フランクフルト→パリ」にルフトハンザを利用した。もちろん、すべてエコノミークラスだ。Hpp6133581パリからの帰路の「フランクフルト→成田」もルフトハンザ便だった。乗った機体はエアバスA380-800という最新型だ。A380-800は省エネの大量輸送機としていま脚光を浴びている。ルフトハンザ機の定員は526席だ(3クラス仕様)。エアバスA380-800は、世界中で20数機が就航しているという。ルフトハンザには3機が就航している(昨秋のTV番組の報道)。そのうちの1機がフランクフルト-成田便に使われていた。最先端の旅客機に乗れたのは運が良かった。

Hpp6133669 私には、機内のフライト情報が興味深かった。前席の背面にセットされた個人用モニターはすでに経験があるが、本機のモニター(写真上右)とフライト情報は見たことがないものだった。まず、モニターがタッチパネルであることだ。まず、アームレストのスイッチをオンにしてルフトハンザのメニュー画面を出す。タッチパネル操作でフライト情報モード(写真上左)を選び、その後もタッチパネル操作で希望の映像を選ぶことができる。フライト情報は、●Niceview ●Camera1(カメラ景色1) ●Camera2(カメラ景色2) ●Camera3(カメラ景色3) ●接続便ゲート情報 の5チャンネルだ。もっともすばらしいのは●Niceviewだ。まずコックピットの視野が注目される(写真最上左)。視野が左右に水平移動するので、コックピット内で周囲を見回すような臨場感がある。生の映像ではなく、飛行地点に対応したシミュレーション画面であろう。Hpp6133695_2 Hpp6133678_2次は、機体の俯瞰映像だ。カメラポジションが刻々と変わり、自身が乗っているエアバスA380-800を追跡する。すなわち、我々の機体のそばに別の飛行機が飛び、そこから撮影しているように見える。Hpp6133690 Hpp6143706この映像も、飛行地点に対応したシミュレーション画面で、地上の代表的な都市名が表示される。さらに、飛行経路を地球レベルで表示する。これは、従来の機体でも見てきた映像だ。Hpp6133671 Hpp6133692

             

                  

 ●Camera1~3は実写映像だ。●Camera1(カメラ景色1)は、上空を観察するカメラのようだ。雲と青空の映像しか確認していない。それをうっかり削除してしまったので、現在は不詳だ。●Camera2(カメラ景色2)は、機体の水平視野である。左右それぞれの主翼が近景となって水平線が映る(写真下左)●Camera3(カメラ景色3)は、垂直尾翼からの視野のようだ。機体先端部とその先の水平線が見える(写真下右)。多様な映像が長時間フライトの退屈を紛らわせてくれた。Hpp6133687_2Hp3p6133650_2

 撮影は、すべてオリンパスμTough-8000を使った。私は機内ではフルタイムでデジタル・コンパクトカメラを首から下げている。モニターの映像が興味深かったのでできるだけていねいに撮影した。撮影条件が良くないので、この程度の写真になってしまった。Hpp6143711_2今までに、映画やTVでは何回も先端映像を見てきたが、それに自身がかかわるのは初めてだったのでレポートした。(写真右 成田に到着したエアバスA380-800)

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2010/02/18

大倉山梅林 横浜No.44

梅のつぼみはフォトジェニックHpp2170030

 大倉山の梅園は、今が見ごろ撮りごろだ。花期を過ぎた花もあるが、つぼみも多い。このころを“写真満開”といってよいだろう。梅は、Hpp2170286春の兆しや先がけのシンボルだ。しかし、全開や満開は平凡だ。満開はきれいかもしれないが、勢いがない。「きれい」は表現のモチーフではない。私はつぼみに興味がある。勢いや移ろい、時の流れが感じられるからだ。良い被写体の条件を備えている。固く閉じたつぼみや開きかけた形は、私たちの気持ちを動かす。子どもがかわいいのと同じだ。Hpp21700352月17日はプローバー’01のメンバーと大倉山公園で梅を撮影した。基本的につぼみだけを狙った。春をためた形、春が膨らんでいく形を撮影してみた。

 20日(土)、21日(日)は、大倉山公園で観梅会(梅まつり)が予定されている。また、22日(月) 17:00まで大倉山記念館でエルムフォトクラブの写真展が開催されている。全紙と半切の秀作が70点以上展示されていた。Dm

 公園から商店街へ下る道の一つが「オリーブ坂」と命名されていた(写真下)。大倉山の商店街はエルム通りと言いギリシャの街並みを模して造られている。ギリシャの産物であるオリーブにちなんで命名されたのであろうか。参照: 『梅の撮影テクニック 横浜No.30』Hpp2170305_2

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2006/05/01

自然界の情報伝達 信州No.15

カタクリを育てるHpp4306991

 今から30年ぐらい前、友人の山小屋でカタクリの酢の物を食べたことがある。そのころはカタクリの価値もわからずに、ただ珍しいという気持ちだけで食べた。実情は知らないが、山に入ればいくらでも採れるものと思っていた。最近は春のネーチャーフォトの被写体にランクされ、シーズンになると注目されるようになった。しかし、簡単には撮れない被写体だ。生育地は少ないし、盛期にめぐり合うチャンスも作りにくい。また、撮影条件が厳しく思うように撮れない。

 カタクリはフォトジェニックな被写体だ。春を先取りする春植物なので、周囲の植物が葉を付けるまでのつかの間の時期に、精いっぱい太陽光のエネルギーを貯めて来年に備える。短期決戦の表情がひしひしと感じられる。頭を下げて咲くので、優しく初々しい。じっくり撮影したい被写体だ。そこで、一昨年の夏、園芸店から球根(りん茎)を6本買ってきて、信州の山小屋の前に植えHpp4307069た。カタクリは北斜面に生育するというのでそれを意識し、かつ撮影に適するよう背景を選んで植えつけた。球根はそこに適応できたようだ。昨年は2輪の花が咲き、今年は4輪咲いた。そのうちの2輪が写真上だ(4月30日撮影)。カメラポジションの設定、被写体周辺や背景の調整、撮影距離の調節など思いどおりに決め、三脚を自在に使って満足できる撮影ができた。

 マクロレンズで花芯だけをクローズアップすると、花弁の基部に特有のパターンがあるのがわかる(写真左)。これを蜜標と言い、昆虫に蜜のありかを知らせるための標識だという。蜜標は多くの花の花芯にある。花は蜜を昆虫に提供する代わりに花粉をメシベへ運んでもらう。花と昆虫はgive and takeの関係になっている。いわゆる植物と昆虫の共進化だ。カタクリにはギフチョウが寄って来るそうなので(まだ見たことがない)、ギフチョウにとってこの蜜標は生き延びて子孫を残すためにどうしても認知しなければならない。そのように進化してきた。一方、カタクリにとっては、ギフチョウを呼び寄せるために長い時間をかけて花弁にこのパターンができるよう進化してきた。ギフチョウとカタクリの間には生きるための情報交換が成立していることになる。

 動物がフェロモンでオスを引き寄せたり、植物がフィトンチッドで天敵を避けるのは情報の流れといっていいだろう。植物は虫や病気に侵されると、隣の植物に警告するため、何か物質を放出するということを読んだことがある。枝が光を求め、根が水を求めて伸びるのも、情報の取得と活用だ。いずれも生死にかかわる厳しい情報が伝達されている。成熟した自然林の中での情報量は、大都市の人間のものより多いかもしれない(単位面積当たり)。自然界の情報は、生きるための、また子孫を残すための厳しい情報がほとんどだ。人間社会の都市ではどうだろうか? 豊かさと自由の大義に隠れて無意味な情報が氾濫しているように思えるが。それが資源とエネルギーの無駄使いになってはいないか。カタクリを撮影しながら、だいそれたことを考えてしまった。

【撮影データ】 〔共通データ〕オリンパスE-330 ズイコーデジタルED50ミリF2(35ミリ判換算100ミリ) 絞りF4 ISO100 WB5300゜K 〔右上〕1/640秒 〔左上〕1/160秒 約2倍の部分拡大  

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