2009/09/15

大いなるドイツ ドイツNo.87

第38回「まちだ写好会」秋の写真展Hpdm

 まちだ写好会のコーチを務めて1年半になる。私は、今回で4度目の写真展参加だ。年に2度の写真展を開催するグループは少ないだろう。それだけ、メンバーの技術向上は目ざましい。写真にかぎらず、物事への取り組みは時間をかけたぶんに比例して向上するのが原則だ。もちろん才能や効率はあるが、一個人にとってはかかわった時間に比例して進歩向上する。これは学問と同じだ。まちだ写好会のますますの発展と、メンバーの写真ライフの充実を祈る。

会場:町田市フォトサロン1階(薬師池公園内)

期日:2009年9月16日(水)~23日(水)  10:00~16:30Hpp9158717Hpp9158715

                   

 私は、ライフワークである「ドイツからの風」から2点出品した。『ドイツの孤高』(写真下左)『ドイツの威光』写真下右)だ。どちらも、ドイツ連邦共和国に対する私の解釈である。Hpp9141253_3Hpp2269581_6

         

新しい展示用ツール 町田市フォトサロンで展示に立ち会った。壁面で作品の高さを決めるのに便利な道具が使われていた。レーザー光線を水平に投影して作品の高さ基準を決めることができる。Hpp9158695従来は、糸を水平に張って高さを決めていたが、その必要がない。糸が展示の邪魔になったり、緩んで精度が低下することがない。今までに数えきれないぐらい展示作業に立ち会ってきたが、革命的な道具だと思った。ただし、レーザー光線の発光部を覗き込むのは危険だ。商品名は、本体に「TAJIMA BLV-TY」と書かれているが、よくわからない。

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2009/08/10

ビール醸造ことはじめ 横浜No.38

Hpp7217270キリンビールのルーツ

                                                                                                                                                                                                                                                 

 最近、横浜の地ビールを飲む機会に恵まれた。横浜ビール株式会社製の「開港 LAGER」と「SAMURAI BEER TOMMY」である。これらは開国博Y150にちなんだ限定商品のようだ。「開港 LAGER」のラベルには、江戸幕府がペリー一行を応接したときの有名な絵が印刷されている。「SAMURAI BEER TOMMY」には、1867年(慶応3年)小花和重太郎、立石斧次郎(愛称トミー)兄弟がビール(輸入品)を飲んでいるスナップ写真が印刷されている。「TOMMY」という名称は、Hpp7217272_3Hpp7217279_2この写真のモデルからとったものであろう。どちらも上面発酵のような(酵母が混じっている)ビールで、ドイツビールを思い出す重厚な味だ。日本のビール醸造は横浜から始まった。そこで、開港直後のビール事情を調べてみた。

 中区千代崎長1-25(旧 山手123番)にキリン園という公園がある(写真右)。そこに、「麒麟麦酒開源記念碑」があり、日本のビール醸造の発端について記されている。Hpp8060306由緒書きによると、「1870年(明治3年)、アメリカ人ウイリアム・コープランドは横浜・山手にビール醸造所スプリング・バレー・ブルワリーを(この地に)設立し、日本で初めて産業として継続的にビールの醸造・販売を行いました。コープランドは、その功績から、日本ビール産業の祖と呼ばれています。」とある。その後、スプリング・バレー・ブルワリーはジャパン・ブルワリーに引き継がれ、Hpp80603031888年(明治21年)に「キリンビール」が発売された。1907年(明治40年)、麒麟麦酒株式会社はジャパン・ブルワリーを引き継いだ。この碑文から推測すると、まず麒麟麦酒があり、それから麒麟の社名が生まれたことになる。

 スプリング・バレー・ブルワリーでは、ドイツ人技師ウィーガントの協力で、「ババリアン・ビール」と呼ばれ製品を発売したという。ババリア(Bavaria)とは、ドイツ南部のバイエルン(Bayern 州都はミュンヘン)地方の英語名で、大麦、小麦、ホップの産地であると同時に、ビール醸造の本場である。Hpp8060296_3Hpp80602981870年には、ドイツの本格的?ビールが日本で醸造されていたことになる。スプリング・バレー・ブルワリーで作られたビールは、山手123番一角の地名をとって「天沼ビアザケ」とも呼ばれたという。現在、キリン園前の通りはビアザケ通りと呼ばれている。(写真上左 1885年(明治18年)ごろのジャパン・ブルワリー 写真上右 1907年(明治40年)ごろのキリンビール山手工場。 いずれも由緒書きより転用)

Hp_0003_2 しかし、「横浜もののはじめ考」(横浜開港資料館刊)によると、1869年、前述のウィーラントは来日早々、山手46番にあったジャパン・ヨコハマ・ブルワリーでビール醸造にかかわっていると書かれている。すなわち、わが国最初のビール醸造は、1869年ということらしい。また、1870年には、山手68番にも醸造所があったという。「横浜もののはじめ考」によれば、醸造所開業の順序は、Hp_0004_2 山手46番のジャパン・ヨコハマ・ブルワリー(地図の1)、山手123番のスプリング・バレー・ブルワリー(地図の2)、山手68番のヘフト・ブルワリー(地図の3)の順になるようだ。スプリング・バレー・ブルワリー以外は長続きしなかったので、前述の碑文を認めてもよいかもしれない。上右の地図は開港当時の居留地区割り。山手の番地は、開港以来変わっていない。江戸時代末期の地図が今も通用する。ただし、123番は現在、千代崎町になっている。左は現在の観光マップ。右端にキリン園がある)

 先日、キリン園公園を訪れた。公園は山手の丘にはさまれた谷あいにある。いかにも水が湧き出しそうな地形だ。「天沼」の湧き水をくみ上げた井戸は、隣の北方小学校の敷地内にあるので見学はできない。公園内には、遊んでいる子どもたちを見守るように高さ6メートルの「麒麟麦酒開源記念碑」が建っている。Hp46p8060341 Hp68p8060329石碑のわきにある由緒書きの掲示板を撮影して公園をあとにした。そこから、山手本通りへ上って、醸造所があった46(写真上左)68(写真上右)を撮影した。山手本通りは尾根道である。水をいかに調達したのか疑問がわいた。下の天沼まで汲みに行ったのだろうか。井戸を掘ったのだろうか。どちらの醸造所も長続きしなかったのは水の便が良くなかったからではないか。撮影しながらビールにこだわった男たちの気持ちをくみ取ろうと試みた。

                                            

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2009/05/25

『プロローグとエピローグ』

第7回 ヌービック・フォト・フレンズ 5 写真展

                                      

       「プロローグとエピローグ」展について(会場の総評より)

 どんな物事にも、始めと終わりがある。行事や祭典には、始まりの儀式と終わりの儀式がある。生物には発生があり、消滅がある。このテーマをこなすには、被写体に事欠かないはずだ。Hpdm_0001

 しかし、作品としてまとめるにはモチーフ(シャッターをきるきっかけや理由)が必要だ。ヌービック フォトフレンズ 5のメンバーは、始めと終わりにドラマや因果関係、光、形など読みとってモチーフとした。Hpdm_0005_2

 プロローグには、ビッグバンや宇宙を感じさせる作品があり、エピローグには地球の危機や来世を感じさせる作品が含まれている。スケールの大きい解釈はすばらしい。テーマをこなすことは、決して容易ではない。グループ展でここまで展示できたことを評価したい。さらにモチーフHpdsc057782の質を高めることが課題であろう。

                               

ご高覧いただけたら幸いだ。

                 

                                   

                                   

                                   

                                             

                                        

自然界の始まりと終わり

                                      

Hpp5066058 私は、プロローグに1点、エピローグに2点出展した。プロローグの「若葉」(写真左)は広げたばかりの葉を逆光で撮影したもの。背伸びして腕をいっぱいに伸ばして被写体にコンパクトカメラを近づけた。ESPオートフォーカスが正確に働いて、非常にシャープに撮影できた。初々しい質感が始まりを表している。エピローグの「シダの越冬」(写真下左)は初冬の森の中で撮影したもの。「刀折れ、矢尽きた」表情は寒さに耐えているようすを物語っている。シダに同情するローポジションを選んだ。もう一つの「雄姿」(写真下右)は、ウバユリのドライフラワーだ。種が飛び散り、使命を果たした姿がいかにもいさぎよい。3点とも、春と冬に観察した植物の表情である。Hpp5100701_4Hpp4140119_3

                                

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2009/03/02

写真展『水辺模様』

第5回 シャトロー会写真展

 陸上に動・植物が現れたのは、今から3~4億年前と言われる。それまで約35億年間、生物は水の中で生活してきた。上陸した動・植物は大きな進化を遂げ、人類はその頂点に立っているが、いまだ水なくしては生きられない。一方、私たち人類にそのような過去があるからだろうか、水辺に立つと故郷へ帰ったような潤いと安らぎを感じる。Hp09dm_3シャトロー会メンバーは、自身の水とのかかわりを次の4つのカテゴリーに分けて撮影し、「水辺模様」として集大成した。

Art「水が創る芸術」 ●Contact「人と水のつきあい」 ●Drama「水辺で起きたドラマ」 ●Light&Fantasy「水辺で感じる光と幻想」

 作品はカテゴリー別に配列されている。一部を掲載するが、多彩なオリジナルプリントでご鑑賞いただけたら幸いだ。 

Hp09dm_4会期:2009年3月5日(木)~3月10日(火) 11:00~19:00(土・日も開催)

会場:フォトエントランス日比谷(日比谷三井ビル1F) アクセスはマップをクリックしてくださいHp09p3043802_2Hp09p3043795

                                         

                     

                      

                      

「愁紋」 Art 小野理恵子Hp

                 

               

                

               

                

               「神事」 Contact 廣幡安子Hp_2

                              

                              

                                   

                

「神光」 Light&Fantasy 金子壮一Hpb

                

                

                

                

                 

モンスター」 Light&Fantasy 天野貴郎Hp_3

               

               

               

               

               

               

「錦秋」 Drama 菊谷義美Hp_4

Hpa_3「再会」 Drama 瀧内哲男

                       

                                                              

                          

                             

                       

                          

                        

                           

                       「イカる」 Drama 菊谷信夫Hpc

               

                

               

               

               

               「緑陰のスケッチ」 Contact 矢吹忠正Hpb

                

                

               

               

                                    

               「初夏の輝き」 Art 春田はるみHp_5

                 

                 

                  

               

                 

               「魅惑の水辺」 Contact 矢部 徹Hp

                                            

                                     

                                     

                              

                            

                            

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2008/11/21

初冬の森のようす 八ヶ岳山麓No.66

「沈黙の森から」…フォトレポートHppb201154_3

 昨日の最低気温は-8度Cだった(標高1400メートル)。おそらく、今秋の最低気温だろう。日中でも0.5度Cまでしか上がらない。夕方には、秋の終わりを告げるように空が赤く染まった(写真下)。Hppb191123_3八ヶ岳の赤岳も冠雪している(写真上)。いよいよ冬の到来だ。初冬の森のようすをレポートする。なお、「沈黙の森から」は、私の自然写真のテーマタイトルだ。

Hppb206765_2カシワには、まだ枯葉が残っている。北風でカサカサ音をたて、沈黙を破る。初冬の響きである。

Hppb206741_4 イタドリのドライフラワー(実)は、行き先の決まっていない旅に出るために風を待っている。

                       

Hppb030982ズミの実は、小鳥やキツネが行き先を決めてくれる。

               

Hppb030931ホタルブクロが陽だまりで寒さに耐えていた。ミイラ(ドライフラワー)になるのを待っているのだろうか。

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2008/05/19

エキゾチックとは何か

第6回 ヌービック・フォト・フレンズ 5 写真展Hp08dm

 四つのカテゴリー「コミュニケーション」「ファンタジー」「ノスタルジア」「エキゾチック」に分けて37点を展示した。ポストカードの「夏の思い出」(撮影:上田雅章)は、「ノスタルジア」に属する作品だ。秋の撮影会で清里を訪れたときに撮影された。ソフトクリームスタンドの情景に、夏の名残が感じられ、また、幼少時代の夏休みが思い出される。ヌービックらしい写真構成をご高覧いただけたら幸いだ。Hp08dm

会場:かなっくホール ギャラリー(マップ参照 クリックで拡大します

期間:5月20日(火)~5月25日(日) 10:00~18:00 初日は13:00~ 最終日は~15:00Hpp5206291_3

 私は3点出品した。「エキゾチック」に2点、「ファンタジー」に1点である。いずれもドイツとオーストリーで撮影したものだ。「エキゾチック」とは、「外国の」 「異国の」「風変わりな」「珍しい」「異国情緒」といった意味だ。エキゾティシズム(exoticism)という 言葉があるぐらいなので、人間にとっては意味のある情感だろう。Hpp6080090_2Hpp6140036_2海外旅行へ行く楽しみの大部分は、これを感受できるところにあるのではないか。私のテーマである「横浜がみえる時間」と「ドイツからの風」の根底に流れている撮影モチーフでもある。

Hpp6100215_2 エキゾチックの価値は、日常からの脱却ではないか。我々の脳は、開発を望んでいる。ニューロンに今までにないシナプス(神経細胞の連接部)を作り、日常のルーティンワークから抜け出し、新しい回路を作りたいのだ。脳の新田開拓のようなものだ。我々は、シナプスができるときに感動する。いろいろな感動があるが、エキゾチックもそのひとつであると考えられる。ファンタジーも似たようなものだ。日常や現実とは反対の新鮮な世界をさまよえる喜びがある。

【撮影データ】上左 『風雲ザルツブルグ城』(エキゾチック) オリンパスE-410 ズイコーデジタル14~54ミリF2.8~3.5(32ミリで撮影 35ミリ判換算64ミリ) 絞りF8 1/640秒 ISO100 WB晴天 上右 『長閑ランズフート城』(エキゾチック) オリンパスE-410 ズイコーデジタル14~54ミリF2.8~3.5(19ミリで撮影 35ミリ判換算38ミリ) 絞りF8 1/125秒 ISO100 WB晴天 PLフィルター使用 『残影』(ファンタジー) オリンパスE-410 ズイコーデジタル14~54ミリF2.8~3.5(28ミリで撮影 35ミリ判換算56ミリ) 絞りF5 1/30秒 ISO100 WB晴天

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2007/12/02

撮影の内界と外界

スロー・フォトグラフィー写真展 『内と外』Hpdmimg_0003

 写真は、被写体という外界と写真家の内界の接点にできる芸術作品といえる。外界と言ったのは、写真に写るのは被写体の外面だからである。これは表面とか外観と言える。写真は、物理的に被写体の外界(表面)だけを写す。一方、内界とは人間の内面であり、表現意図と言ってもいい。優れた写真は被写体の本質や本性、人間なら人格やキャリア、スキルなどを表現する。それは、写真家が、被写体から本質などを読みとろうと意図するからだ。そのとき、写真家の内界と被写体の外界に接点が生じることになる。これは、どんな撮影にも共通である。写真表現には「見えない内界と見える外界」という概念が成り立つ。

Hppb302123_2 作品は、ほとんど内界で左右されるので、内界だけを相手にすればいいのかもしれない。しかし、対立概念である外界を意識することで、内界がはっきり見えてくる。同時に、撮影時の問題意識が高まり、モチーフがはっきりしてくる。また作品を見ていただく方にもわかりやすいだろう。私は、いままでも、このようなプロセスでテーマを絞り、決めてきた。

Hppb302116  スロー・フォトグラフィー(Slow photography)は、この「内と外」に注目し、メンバーそれぞれが自身の体験や考えなどの内界を、被写体という外界を頼りにして写真に込めてみた。一人3~6点で壁面を構成した。ご高覧いただけたら幸いだ。なお、スロー・フォトグラフィーとは、平成18年3月に日本写真芸術専門学校・専科写真実技応用コースを修了したメンバーが中心になって結成されたグループで゙ある。私はコーチを担当している。ギャラリーの立地条件を考慮して、英文の解説とタイトルを付記した。

Hppp6100179 私は、「敬う形」(Shape of respect)というタイトルで3点発表した。内容は、ザルツブルグのペーター修道院墓地での印象である。墓標には故人への想いが強く込められ、それが形となって表れていると感じた。すなわち、墓標の外界に、故人を偲ぶ人々の想い(私の内界)が表れていると考えた。掲載した写真のタイトルは「崇敬」(Veneration)。

会場:葺手ギャラリー(03-3431-8001) 東京メトロ 日比谷線 神谷町駅より徒歩1分 詳細はマップをクリック

日時Part1 2007年12月1日(土)~2008年1月7日(月) 10:00~18:00/Part2  2008年1月8日(火)~1月30日(水) 10:00~18:00 (最終日は15:00まで) なおDMには、Part1は12月20日(木)までと表記したが、予定を変更したHpdmimg_0004

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2007/01/14

テーブルフォト〔Ⅱ〕

Hpp1146912 写真の基礎が学べる

 写真の楽しみ方にはいろいろある。名所旧跡を訪ねたり、季節の花や自然現象を追うのは、確かにおもしろい。しかし、それだけが写真ではない。プロ写真家には、室内のスタジオで、じっくりと構想を練って、緻密な被写体設定とライティングで仕上げる写真がある。これは自身の頭の中にできた設計図(しばしばイメージと呼ばれる)を実現する写真だ。これは、アマチュアの分野でも変わらない。写真には、シャッターをきる前に、イメージという表現意図が必要だ。イメージにならなくても「こんな写真にしたい」という考えや想いは持っていたほうが良い。

Hpbp1146915 被写体は自分の外にあり、思いどおりにできない。また、だれにも共通なものだ。一方、イメージは撮影者一人ひとりで違う。しかも、自分自身で自由にコントロールできる。それゆえに、イメージは作品の優劣や独創性(芸術性)を決める。しかし、被写体の再現性が強い写真で自身の表現意図を込めることは簡単ではない。そこが写真作品の難しいところであり、おもしろいところだ。

Hpp1146910 撮影とは、被写体を通して自身を映し出す芸術である。被写体と自身の接点を探すこととも言える。フィールドで自然や町を撮る写真でも、この考え方は変わらない。自分自身を写真に込めるトレーニングにテーブルフォトが役立つだろう。身近なところで、時間をかけ、じっくり撮影できるからだ。テーブルフォトは、けっしてテーブルの上だけで撮影するわけではない。窓辺やベランダ、庭、近くの公園などが撮影場所だ。被写体は、好きなものなら何でもよい。そのとき、イメージを固め、それがHpp1146910_1画面に表れるように工夫する。すなわち、テーブルフォトは写真の基礎を学ぶことができる。本ブログでテーブルフォトに触れるのは2回目だ。前回のブログ(ドイツNo.10 2006年2月22日掲載 http://silent-forest.cocolog-nifty.com/ht/2006/02/no10_9214.html)も参照してほ しい。

Hpp1146903  神奈川フジカラー主催のテーブルフォトセミナーが1月27日(土)に開催されます。講師は私が担当します。場所は神奈川フジカラー湘南営業所、午前と午後の2部制です。詳細は、神奈川フジカラーPCK本部事務局(☎045-372-1803)へお問いHpp1146901 合わせください。

【写真解説と撮影データ】 上から順に〔1〕 ネパールみやげの仮面を新宿御苑で撮影した。原産国のイメージを再現しようと思った。ミノルタαー7 AF24~105ミリF3.5~4.5D(28ミリで撮影) 絞りF5.6 1/200秒 フジクロームプロビア100F ストロボ同調 〔2〕 同じ仮面を大木に潜んでいる妖怪というイメージで撮影した。ミノルタαー7 AF24~105ミリF3.5~4.5D(28ミリで撮影) 絞りF5.6 1/30秒 フジクロームベルビア 〔3〕 食虫植物の鉢植えを室内で撮影した。珍しい植物でもテーブルフォトならじっくり撮影できる。ニコンF4 Aiマイクロニッコール105ミリF2.8 絞りF11 1/2秒 フジクロームベルビア フジLBB12フィルター使用(電球照明補正用) 〔4〕  3〕の部分拡大。側面光で撮影したので、細かな毛が下向きに生え虫がはい上がれない構造がわかる。テーブルフォトで自然観察ができる。 〔5〕 テーブルフォトなら、冬でも花の撮影ができる。被写体はドライフラワー。ニコンF4 Aiマイクロニッコール105ミリF2.8 絞りF4 コニカクローム森羅100 〔6〕 パプリカを接写した。いつも見ている被写体が拡大撮影すると違った表情が見えてくる。テーブルフォトでは接写テクニックが基本になる。ニコンF4 Aiマイクロニッコール105ミリF2.8 絞りF16 1/15秒 フジクロームプロビア100

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2007/01/13

技術は感動のためにある(再掲載)                    横浜No.10 信州No.24 ドイツNo.30

三つのテーマの作品抄録Hppa151735

 オリンパス イメージング(株)のご好意でホームページに私の作品が掲載された。Web上で正式に作品を発表するのは初めてだ。現在、取り組んでいる三つのテーマ「横浜がみえる時間」「沈黙の森から」「ドイツからの風」の作品群から5点ずつを選んだ。次の二つのURLをクリックしていただけたら幸いだ。なお、英語でも読めるようになっている 。

『オリンパスの技術は、感動のためにある』 http://www.olympus.co.jp/jp/corc/corp-ad/bm/e-system/vol6/toyoda/index.cfm?id=0

『オリンパスE-system プロギャラリー』http://olympus-esystem.jp/gallery/toyoda_h/

(You can read Olympus home page in English)

 タイトルの「技術は感動のためにある」はオリンパスのPR標語だが、私の信条にも合っている。オリンパスの記事にも書かれているように、私は大学でエンジニアリング(工学技術)を学んできた。しかし一方、写真作品や音楽など芸術にも強い関心があった。そこで、芸術を科学的、技術的に解析したいという願いがあった。写真は科学技術に裏づけられた芸術であるし、クラシック音楽は科学的、論理的であると考えている。技術と芸術の融合を初めて目指したのは、ドイツのバウハウス(1919年、ワイマールに設立された総合造形学校)である。新興芸術運動として、ノイエ・ザハリヒカイト(新即物主義)を提唱した。私は、バウハウスの教授であるモホリー・ナギの考え方にはほとんど共感している。写真に客観性と合理性を持ち込み、即物的でありたいと思う。感動の背景にはいわゆる技術だけでなく、技術の論理性や客観性もあるのではないか。

【写真解説と撮影データ】 必死の葉移り…「沈黙の森から」 オリンパスE-330 ズイコーデジタルED50~200ミリ(35ミリ判換算100~400ミリ)F2.8~3.5(35ミリ判換算200ミリで撮影) 絞りF7.1 1/160秒 ISO160 WB晴天

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さまざまな自然観〔Ⅱ〕

Hpp1108016_2プローバー12展のテーマ

 私がコーチを務めるプローバー12とは、神奈川、東京に在住の愛写家が集まって活動するアマチュア写真家グループだ。写真展では、いつもテーマを設定し、メンバーそれぞれがテーマをこなし、解釈した作品を発表する。メンバーにとってはきつい課題なのだが、今までは充実した作品を発表してきた。次の写真展(2007年5月)のテーマは「私の自然観」だ。一人ひとりが自然に対し独自の解釈をしようというわけだ。自然とは何か、を簡単に語ることはできない。事典や辞書で調べると、次のような意味や状況があるのがわかる。

(1)おのずから存在している世界を秩序立てているもの。山、川、海、草木など人類が生活してきた場のこと。我々に恵み(味方)を与える一方、災害(敵)をもたらす。通常、私たちが自然と言って いるものに近い。

Hpp1108012 (2)人や物に本来備わっている性質。本性、本質、天性など。

(3)他の力によるのではなく、自らのうちに原因やきっかけをもち、生成変化するものの意。人為や作為などの反対。

(4)行為や態度がわざとらしくないようす。

(5)ひとりでに、おのずと。

(6)人の力では予測できないこと。偶然とか万一。

 これら以外にも、宗教的、哲学的な解釈があり、自然は多様である。プローバーのテーマは、これらのどんな自然を扱ってもよいことにしている。ヒントになる用語をたくさん準備しイメージを作りやすくした。例を挙げよう。自然遺産、自然林、自然音階、自然科学、自然現象、自然災害、自然主義、自然淘汰、自Hpp1108024 然増、自然体、自然法則、etc.。一部メンバーの現段階での出展候補作品を掲載する。本番の写真展をご期待ください

【作品タイトルと作者】 上から順に〔〕『無我』 飯田哲也 〔〕『纏う』 廣幡安子 〔〕『安寧』 門司親昭 〔5下左〕『爽気』小池 測 〔6下右〕『旅程』 新沼早智子Hpp1108028_1

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