写真自由主義 八ケ岳山麓No.78
最近は、デジタル・コンパクトカメラを携帯していないと不安である。フィルム一眼レフで撮影しても、同時に撮影したデジタル写真で仕上がりをほぼ確認できるので安心だ。また、デジタルコンパクトの性能が高く、十分な写真が撮れる。今までに写真展に半切の作品を何点も出展している。撮影直後に写りを確認できるので、常時携帯の意義が一段と高まった。一眼レフがなくても、フルタイムで作品を作れる態勢になったのがうれしい。
デジタルコンパクトの長所は接近能力にある。撮影では、カメラを上下/左右/前後、自由に動かしたい。しかし、一般にレンズには最短撮影距離という規制があり、被写体に近づくこと(前後の動き)には限界がある。ところが、デジタルコンパクトは、レンズ直前2~3センチまでピントが合う。近づくことで、写真が新鮮で生き生きしてくる。これは、私たちの日常にはない視覚だからだ。コンパクトカメラを持つことで、自然がより身近になった。
散歩道の撮影が楽しい。気に入った写真がたくさん撮れるからだ。一眼レフの撮影ほど身構えないせいか、被写体がよく見える。何でも撮ってやろうという攻めの姿勢と、失敗してもかまわないという気安さが良い結果を生む。失敗したら何度でも撮りなおす。コンパクトカメラを持っていると何か解放されたような気になる。写真自由主義の到来だ。
ハンショウヅル(写真上右) 散歩道から少し外れたところで撮影。近所の人が教えてくれた
レンゲツツジ(写真上左) 放射方向に咲き並んだ花冠は昆虫を誘うのに有利なのだろうか
モミの若葉 砲弾型の先端部が葉になる。画面上部の濃緑は昨年の葉だ。モミの葉の進化がうかがえる
クロマツの花 今までじっくり観察したことがなかった。裸子植物の構造を観察できる
ワラビの先端部 ワラビ(シダ)は裸子植物よりさらに原始的な植物だ。葉を広げようとしてうごめいているようすは進化の縮図である
コガネムシ科の甲虫(正確な名まえは不詳) 触角を振りかざして葉の上を元気に歩き回っていた。デジタルコンパクトならではの臨場感だ
虫こぶ はじめは何かの果実かと思った。虫こぶは、昆虫や線虫類が寄生して植物が異常に変形したものだ。直径3センチぐらいの球状だった
水滴 雨上がりに撮影した。被写界深度が大きいデジタルコンパクトならではの写り方だ
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