川上村2015夏 八ヶ岳山麓No.181
宇宙飛行士・油井亀美也氏とパタゴニアの出店
7月23日、朝6時の“目覚ましラジオ”が、油井亀美也さんの宇宙への旅立ちを報じた。すぐ後で打ち上げの成功がフォローされた。打ち上げは6時2分だった。そのころ川上村文化センターでは、村を挙げて川上村出身の宇宙飛行士・油井亀美也さんの挑戦を応援していた。私は応援会には立ち会わなかったので、NHKのTVニュースと、村の広報ポスターからレポートする。 (写真上 川上村役場 写真右 応援のぼり)
応援会は、23日、早朝5時から6時半まで川上村文化センターで開催された。ソユーズ宇宙船の打ち上げが生中継されたようだ。NHK BSニュースでそのようすが映し出された。
ロケットが打ち上げられ成功すると、中学生らしい学生がインタビューに応じていた。油井さんはすでに国際宇宙ステーションで仕事をしている。おもな仕事は、「生命の起源となる物質が、宇宙空間に漂っていないか調べる実験」だという。生命の起源については、諸説あるが決め手はないらしい。Wikipediaによると、生命起源説は三つに大別される。一つは超自然現象、すなわち神話の世界だ。二つ目は地球上の化学進化である。地球上の無機物が、ある化学的な条件下で生命(有機物)へ変化したという説だ。三つ目は地球外に起源があるという説だ。
油井さんは、三番目の説の可能性を探るために実験をするのであろう。生命起源物質が見つかるか、その可能性が確かめられれば、大発見になる。しかし、それがそのまま気球外生命起源説の証明にはならないし、ほかの2説の否定にもならないだろう。生命起源について最先端の実験・研究が川上村出身者の手になるということは誇らしいことだ。油井さんの実験の成功を祈りたい。 (写真下 村の幹線道路に掲げられた看板)
7月6日、アウトドア・ブランドのパタゴニア(patagonia)が川上村に出店した。場所は、川上村唯一のスーパー・ナナーズ川上店の敷地内だ。高原野菜で高収入を得ているとはいえ、人口5,000人足らずの山村に出店するというのは画期的なことだろう。もちろん、登山客やキャンパー、アングラーがたくさん訪れる村ではあるが…。さっそく店舗へ出かけた。まず、ハンガーにつるされたカラフルなウエアが目に入った。8坪の店内には、ロッククライミング用のザイルやハーケン、カラビナ、シューズ、ザックなどの登攀用具を中心に品ぞろえしているようだ。ニューモデルだけでなく、旧モデルのアウトレット製品もある。一方、カタログを見るとウエア中心のページ展開だが、随所にロッククライミングのシーンがはめ込まれている。販売のターゲットはあきらか川上村内の岩場を目ざすクライマーということだろう。
私は、15年以上前から、カメラバック兼多目的バックとしてパタゴニアの製品を愛用してきた。ウエストポーチとショルダバッグの兼用に作られた小型のものだが、私はショルダーバックとして使ってきた。デジタルカメラの高性能小型化で、サイズも十分だし使い勝手が良く、なかなか手放せない。というわけで、パタゴニア製品には良いイメージがある。私は、岩登りには縁はないが、レインギアーや防寒ウエア、ザックやバッグには関心がある。
ちょうど小型のザックを探していたので、リンクド・パック16Lを購入した。ロッククライミング用にデザインされているが、細身・薄型が気に入った。 (写真上2点 パタゴニア・カタログの見開き例)
パタゴニアは、アメリカ合衆国カリフォルニアに本社を持つアウトドアー用品の製造販売会社だ。日本に進出したのが1988年だという。現在、全国に21店舗を持つ。川上店の正式な名称は、「パタゴニア クライミング長野・川上」だ。1年間の期間限定でオープンした。最後に、開店のコンセプトをパタゴニアの言葉で記す。 「……。日本有数のロッククライミングの聖地である小川山や瑞牆山から程近いロケーションに直営店をオープンすることで、クライマーを中心とするお客様との繋がりを大切に、お客様同士の素晴らしいフィールド体験を共有していただき、またクライミングや自然環境についての情報を発信する存在となることを目指します」
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