横浜・山手のイギリス館 横浜No.93
懐かしいひと時を過ごす
3月5日、久しぶりに横浜・山手へ出かけた。好天に恵まれた暖かい一日、懐かしい横浜を体験できた。
私は、1980年代に横浜を被写体にした『横浜がみえる時間』というテーマに取り組んでいた。そのころは、毎週末に横浜の旧市街地へ出かけて撮影していた。
明j治維新以来、外国人居留地があった横浜には、エキゾチックな雰囲気がただよっていた。
また横浜には、アメリカンな雰囲気もある。第二次世界大戦後、昭和27年(1952年)当時、横浜市には米軍基地の全国接収地面積の62パーセントが集中し、市域の39パーセントに及んだ。現在、横浜観光の中心地である中区では74パーセント、また横浜の中枢である港湾施設の90パーセントが米軍に接収されていた (「港町 横浜の都市形成史」 横浜市企画調政局編)。私
が撮影を始めたころには、かなりの基地が返還されていたが、それでも今よりはアメリカンな雰囲気が漂っていた。エキゾチックな被写体に不足はなかったので、夢中になって撮影したものだ。 (写真上2点は敷地内で見つけた実生と芽生え)
山手の西洋館は文明開化の香りが高く、よく出かけた。イギリス館は、元英国総領事公邸の建物をそのまま開放している。横浜山手ではもっとも規模が大きな西洋館である。ここで、家内が英国風の花の寄せ植えを習っている。蓼科バラクラ イングリッシュ ガーデン主催のレッスンだ。イギリス館は、英国風の寄せ植えを学ぶにはぴったりの環境だ。
私は家内に付き添って出かけた。玄関回りの花壇や付属のバラ園で撮影をした。現在のバラ園は、白と紫のパンジーが冬枯を補なうように咲き競ている。バラは手入れが行き届いているように見えた(写真)。ここのバラ園は、花の品種が豊富で、撮影のしやすさを考慮すると一級だ。花の季節が待ち遠しい。(写真上は家内が当日に仕上げた寄せ植えとリース)
ランチには、撮影に夢中になっていたころ、よくいったローマステーションでイタリアンを食べた。お店はだいぶリニューアルされていたが、面影は残っていた(写真)。
なお、春の横浜では『Garden Necklace YOKOHAMA 2017』 (ガーデンネックレス横浜2017)という花と緑の祭典がある。『ガーデンネックレス』とは、「第33回全国都市緑化よこはまフェア」の愛称である。(財)都市緑化機構が毎年、全国各地で開催するイヴェントだ。横浜では、みなとガーデンと里山ガーデンの2会場で3月25日~6月4日に開催される(パンフレット参照)。
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