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2013/10/05

澄明な秋 八ヶ岳山麓No.155

ヤンマナナカマドHp_p9277842_2

 夏のオニヤンマは、勇壮で果敢だ。捕虫網を振るとすばやくかいくぐり、すぐ引き返してくる。人を手玉に取る感じだ。王者の風格がある。ところが、秋になると往時の勢いはない。

 9月27日の八ヶ岳山麓は快晴だった。放射冷却で最低気温が3.5度Cぐらいまで下がった。1400メートルの山小屋に限定すると、今秋の最低気温だろう。散歩道でオニヤンマに出会った。夏にオニヤンマが飛んでいた池のそばだ。ようすをうかがっていると、家内の衣装に留まった。夏には考えられないことだ。さっそくカメラを構えた。撮影し続けていると、Hpp9277825_2今度は家内の帽子に留まった。それも花型のリボンのところにである。花模様とトンボの組み合わせが絵になるので何カットも撮影した。よく観察してみると、オニヤンマではないようだ。ストライプがオニヤンマの黄色ではなく、青色である。しかしヤンマ科にはちがいない。秋になって人になじむようになったのは、野生の衰えだろうか、夏の風格はどこへいってしまったのだろう。

 秋になってヤンマは晩期を迎えたせいか、羽はだいぶ傷んでいる。しかし、目が透明できれいなのに驚いた。村上龍の小説のタイトル『限りなく透明に近いブルー』である。Hp_p9277894自身の視野が霞みはじめてきたのと比べ、ヤンマの目の何と美しいことか。晩期を迎えても澄んだ目でいたいものだと思った。一方、ナナカマドの果実が色づき、澄んだ青空を背景にきらめいている。秋は澄明な季節だ。なお、撮影にはオリンパスXZ-2を使った。

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