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2013/07/31

セミも鳴かずば食われまい 横浜No.68

カラスにいじめられる…コンパクトカメラシリーズ51

Hpp7301749 今年はセミが鳴く時期が早いような気がする。横浜の自宅周辺では、2週間前から鳴きはじめた。現在、最盛期か? セミは通常は、晴天時の日中に鳴くものだ。鳴き声は、しばしば天候のバロメーターにもなる。ところが、今年は雨天時や早朝、夜にも鳴いている。数年間、地中で過ごしてきた幼虫が、羽化して成虫になるときに絶好のコンディションを選ぶのは当然だろう。これは何を意味するのだろうか。セミは、本当の夏らしい日がやってこないと予感じているのではないか。今、羽化しないと羽化しそこなってしまうと予感しているのではないか。自然界の現象には真実が暗示されていることがよくある。 (写真上右 カラスに片羽と下半身を食べられたミンミンゼミ。まだ足を動かしていた)

Hpp7301753 昨年あたりから気になっていたのだが、カラスがセミをねらっている。カラスにくわえられて泣き叫ぶセミの断末魔をよく聞く。以前からカラスがねらっていた生ゴミはポリ袋にパックされているうえにネットがかけられていて、餌の対象にはならなくなった。カラスは食べ物を探すのによほど苦労しているのだろう。しかし大声で鳴くセミを見つけるのは簡単だろう。一方、セミは子孫繁栄のために鳴かないわけにはいかない。 (写真左 カラスは羽を食べない。アリのごちそうになる)

 自宅の前を歩くと、羽と頭部だけのセミの遺骸が目につく。羽だけがアリに引かれている場面にも出くわす。セミにとってカラスは天敵である。Hpp7301763_2セミはカラスとアリに食べ物を提供しているわけだ。ここにも自然界の厳しさを垣間見ることができる。 (写真右 アリが群がるミンミンゼミの羽)

 カラスにつままれて、アスファルトの地面に落ちた幼虫を見つけた。路面で仰向けになりもがいていた(写真下左)。助けてやろうと裏返して自分で這っていけるようにしてやったのだが、すぐひっくり返ってしまう。数回試したが、どうしても四つ(六つ)ん這いにはなれない。私の指先には爪を立ててぶら下がるが、少なくともアスファルトの路面上では四つん這いにはなれなかった。Hpp7301734_2幼虫の足は、重い体を支えて這うような構造にはできていないようだ。地上に出たらそのまま木登りをするようにできているのだろう。私は、幼虫を樹木の幹に抱き付かせてみた。すると、“水を得た魚のように”すぐ木登りを始めた。幼虫を見送りながら、ラマルクの進化論『用不用説』を思い浮かべた。セミの幼虫は、地上をバランスをとって歩けるようには進化してこなかったのだ(不用)。地上へ出たらそのまますぐ木登りができるようなの足の構造に進化してきたのである(用)。もちろん、カラスに襲われることは想定されていない。私は、1匹のセミを助けられて良かったと思った。なお、この記事に掲載された写真は、すべてオリンパスμ TOUHG-8000で撮影した。

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