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2013/05/11

写真は地元が大切 横浜No.67

第11回 ヌービック・フォト・フレンズ5 写真展
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 「地元では撮れない」という声をしばしば聞く。「見慣れた被写体は新鮮味が感じられず、どう撮っていいのかわからない」というのだ。もっともなことだ。しかし、見慣れない被写体に対する新鮮味や驚きは、はたして作品になるだろうか。それが、自身のコンセプト(イメージやモチーフ)に合っていればよいが、興味本位では意味がない。私たちは、珍しい被写体や知名度の高い被写体には興味本位だけになってしまいがちだ。地元の見慣れた被写体にはどうだろうか。

 地元の被写体を撮るメリットを挙げよう。 身近なので、豊富な被写体情報がすぐ入手できる。たとえば、四季や天候、花期、日照などの変化に的確に対応できる。 近場なので、すぐ被写体の前に立てる。すなわちシャッターチャンスが増え、グレードアップを図れる。 撮影のじゃまになる観光気分を排除できる。すなわち、被写体に撮らされることが少ない。 見慣れた被写体には、自身のイメージやモチーフを発揮せざるを得ない。すなわち、作者のコンセプトが作品に表れる。 地元で撮った写真やテーマには、コミュニティーとして共通の問題意識があるので、地元の支持を得られやすい。以上だが、が地元撮影のポイントだ。撮影の主導権は被写体ではなく作者にあることが要点だ。また、撮影とは地縁的な作業なので、一定の地域に根ざすことが大切だ。「地元」を「ホームグラウンド」と言い換えてもいいだろう。しかし、地元にテーマを見つけられなければ意味はないが…。Hp2013dm_2

 ヌービック・フォト・フレンズ5は、あえて住み慣れ、知りつくしている地元・横浜を被写体に選んだ。新しい横浜探しにチャレンジしたのである。4つのカテゴリーに分けて展示される。なお、この作品展は、地元撮影のヒントにもなるだろう。

会場:かなっくホールギャラリー 会期:2013年5月14日(火)~19日(日) 10:00~18:00(初日は13:00から 最終日は15:00まで)

〔会場のコメント文〕 地元でじっくり撮ることの大切さ 被写体とカメラポジションは新鮮なほど良い。そのために写真家は撮影地を吟味する。見慣れた地元の撮影地を敬遠しがちだ。名所旧跡や有名な撮影地を目ざし、四季を追いかけるのが一般的だ。しかし、有名な撮影地はだれもが目ざすので、他人と類似した作品ができやすい。その結果、作品の良否は天候などの被写体側の条件で決まる場合が多い。写真作品にとってもっとも大切な作者のイメージやモチーフが発揮されにくい。 地元では被写体情報が豊富であるだけでなく、近場なので被写体の前に立つ機会が増える。その結果、自身の構想を実現する機会も増えるだろう。  私は、地元の被写体を無視するようでは、写真家として失格だと考えている。地元で実績を上げるのが撮影の基本であり、地元は腕を磨く場でもある。 ヌービック・フォト・フレンズ 5のメンバーは全員横浜在住だ。Hpp9043094横浜は名所旧跡にも恵まれているが、あえてそれを避けて、今までにない発想でカメラポジションを探した。新鮮な横浜が見えてきたのではないだろうか。  豊田芳州

 私は、横浜アリーナの夕景『本性を現す』を≪幻想・幻視≫のカテゴリーへ出展した(写真上左)。アリーナは、最寄りの新横浜駅へ向かう途中にある。常々、外壁のミラーに関心があり、何か撮れるのではないかと機をうかがっていた。たまたま光線状態が良く、光のモチーフを適用できた。ミラーの反射像と影像のどちらが本性かは読者にお任せしよう。 【撮影データ】 オリンパスSP-350 AFズーム8~24ミリF2.8~4.9(35ミリ判換算39ミリで撮影) 絞りF6.3 オート -1.0EV補正 ISO200 WB晴天

●会場風景(下左) ●神奈川新聞の紹介記事(下右 ポップアップ可)
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●各カテゴリーから1点を掲載する

≪伝統・歴史≫ 『ハーバー異変』福田十九一(下左) ≪開港・居留地≫ 『異教の上陸』服部淑子(下右)
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≪交流・往来≫ 『地球は重いナー』馬場純子(下左) ≪幻想・幻視≫ 『湖桜記』池永也晁(下右)
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