« 春の胎動 《沈黙の森から》 八ヶ岳山麓No.149 | トップページ | ハンブルグのフィッシュマルクト ドイツNo.134 »

2013/04/06

『写真は発見・発明だ!!』

第6回 霧が丘写友会写真展Hp2013dm_4

 私は、写真専門学校の教壇で、「写真は発見・発明だ!!」という課題を学生に出した。渋谷の街で、足とカメラを使って何かを発見して撮ろう、そして今までにない画面を創ろうという課題だ。発見の例として「コロンブスのアメリカ大陸の発見」や「ニュートンの万有引力の発見」を挙げた。発明の例としては「エジソンの電球や電話器の発明」を挙げた。これほどの大発見や大発明はできないまでも、今までだれも気づかなかった物や事を見つけて、写真にしてみようと指示したのである。これは、プロ写真家の使命であると考えたからだ。

 私は、シャッターをきりたくなる動機として8大モチーフというのを提唱している。その3番目に「発見・発明」がある。私たちは、珍しい稀有な被写体を発見したときにはシャッターをきりたくなるのではないか。それが「発見」のモチーフである。自身が発見した対象を自身の実績として残したいのは当然だ(記録欲)。Hp2013dm_5それを他人に見せたいというのは人間の本能ではないか(顕示欲)。「発明」というのは、今までにない被写体を作ることを意味する。例えば、コマーシャル写真の被写体状況は、写真家やデザイナーが創った今までにないものがしばしばだ。また最近は、テーブルトップフォトという分野が注目されていて、選んだ被写体を目の前で組み合わせ、アレンジして撮る写真がある。これは発明と言えるだろう。また、写真は画面で見せるので、Hp2013今までにない大胆でダイナミックな画面を創ることも発明にあたると考えられる。一方、写真の観賞者は、初めて見る新鮮な被写体と画面を期待するだろう。写真にとって「発見・発明」は大切な命題である。

 ところで撮影とは、被写体を見つけ、それを撮影テクニックを駆使して画面に構成することである。理想的には、被写体は「発見」されたものでありたいし、画面構成は「発明」でありたい。すなわち、「写真は発見・発明」という言葉には、写真撮影の理想像が込められている。Hpp1090542私たちは、いつも新鮮な被写体を見つけて、新鮮な画面を創造していきたいものだ。

 霧が丘写友会は、今までに「自然の表情」と「タイムトリップ」(時間)という、8大モチーフのうちの二つをこなしてきた。今回のテーマ「発見・発明」は三つ目になる。開催要項とあいさつ文を以下に掲載する。 (表上右 作品一覧(ポップアップ可)。写真左 会場風景)

会期:2013年4月9日(火)~14日(日) 10:00~16:00(9日は13:00~) 会場:横浜市都筑区総合庁舎1階・区民ホール(写真上左のDM参照 ポップアップ可

〔あいさつ文〕 優れた写真には、何らかの発見があるものです。カメラのファインダーをのぞくと、観察が鋭くなり被写体が新鮮に見えてくるのでしょう。また、被写体と自身との関わり合いも見えてきます。新しい発見や発明をしたとき、それを記録したくなるのは人間の本能ではないでしょうか。シャッターを切りたくなる動機はさまざまですが、私たちは、発見・発明に焦点を合わせて撮影しました。カメラを通した発見・発明には、次の3つの条件があります。
 Ⅰ カメラポジション(特別な場所)/Ⅱ シャッターチャンス(特別な瞬間)/Ⅲ 私たちの内面(心に浮かんだイメージ)
 作品を以上3つのカテゴリーに分けて展示いたします。ご高覧いただけたら幸いです。    2013年4月9日   霧が丘写友会一同/講師:豊田芳州

Hp_p3110195 私は『クリスタル・ライン』を出展した。クモの糸に発達した霧氷の写真だ。八ヶ岳山麓の水辺で撮影したもの。当時は氷点下10度Cだった。風で揺れていたので気づいた。糸の長さは7センチぐらい。私にとっては大きな発見だった。【撮影データ】 オリンパスXZ-2 I.ズイコーデジタルED6~24ミリF1.8~2.5(6ミリ<35ミリ判換算28ミリ>で撮影) 絞りF4 オート -1.0EV補正 ISO250 WB晴天

『豊田芳州のTheme』に掲載された写真と文章は、著作権法で保護されています。無断使用はご遠慮ください。All pictures and writings on this blog are copyrighted.

|

« 春の胎動 《沈黙の森から》 八ヶ岳山麓No.149 | トップページ | ハンブルグのフィッシュマルクト ドイツNo.134 »

コメント

作品展をご高覧いただき、ありがとうございます。今後ともよろしく。

投稿: H.T. | 2013/04/17 15:46

一昨日、会場に行ってきました。力作揃いでしたね!
挨拶文の内容を噛みしめてきました。 I,S

投稿: i,s | 2013/04/15 00:01

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 春の胎動 《沈黙の森から》 八ヶ岳山麓No.149 | トップページ | ハンブルグのフィッシュマルクト ドイツNo.134 »