ハンブルグのフィッシュマルクト ドイツNo.134
ドイツの幸せ…朝から大さわぎ ハンブルグの名物・名所といえば、港とフィッシュマルクト、レーパーバーンだろうか。歓楽街のレーパーバーンは遠慮するとして、昨夏はハンブルグ港とフィッシュマルクトを見学した。フィッシュマルクトは2度目の訪問だ。ハンブルグ港の一角に大規模なマルクト(市場)が開かれる。ドイツでは、どこの町のマルクトも、それぞれ郷土色が出て興味深いが、フィッシュマルクトは格別である。ひと言でいえば
大規模
である。トレーラーの露店が軒を連ね(写真上右)、あらゆる生活必需品や用品が販売される。衣食住にかかわる商品はもちろん、みやげ物、玩具、装飾品、園芸用品、ペットまで多彩だ。マルクト・ハレ(ホール)には舞台と客席がしつらえられ、バンドが
入
ってライブコンサートが盛り上がる。近在の市民が家族連れで大挙して押しかける。私たち旅行者にとっては、ドイツの旅情を盛り上げてくれる。なお、フィッシュマルクトについて書くのは2回目だ。
だいぶ前に見学したことがあるのだが、再度見たくなって出かけた。マルクトは、毎週日曜日の朝5時から始まる。その時刻に合わせて出かけたいのだが、ホテルの朝食をキャンセルしなければならないのであきらめた。昨夏は、終了間際の9時ごろに現地へ着いた。すれちがう人々は買った荷物を抱えて帰途についていた。
家族連れ、カップル、老若男女、それぞれの表情から満たされた喜びと幸せを読み取ることができた。私たちは片付けはじめたマルクトの中心部へ向かった。発泡スチロールやダンボールなどの包装材が散在して、マルクトの盛況を想像した。 (写真下4点 マルクトハレの客席、ステージ、踊る人々、片隅に置かれた子ども用バギー)
ライブステージのあるマルクト・ハレは、ハンブルグ港の岸壁沿いにあるレンガ造りの建築だ。中に入ると、バンドのサウンドと人々の歓声、それにビールの香りが充満していた。
日曜日とはいえ、朝からこんなに騒いでよいのだろうか、と憂慮した。しかし一方でうらやましさも感じた。それは、ほとんどが家族連れだからである。私はステージのそばで撮影しながら、ドイツ人の幸せの一端を感じたのである。フィッシュマルクトは、ドイツの幸せの象徴ではないか。当日はハンブルグを発つ日だったが、いい思い出ができた。 (写真下左 ハンブルグ港。写真下右 マルクト・ハレ)
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コメント
コメントありがとうございます。H.T.
投稿: H.T. | 2013/05/30 10:13
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
投稿: 株の用語 | 2013/05/28 15:19