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2012/12/10

鎌倉再発見

質感描写は写真の本質

 12月7日、シャトロー会の有志と鎌倉へ撮影に出かけた。メンバーには、いつものように当日の目標(テーマ)を伝えた。何回も撮影にきた鎌倉なので、今までと違った写真を撮るために、「鎌倉再発見」とした。特に、新鮮なカメラポジションを探し、フレーミングを工夫しようとアドヴァイスした。Hp_pc078516好天の撮影日和だったので、光を生かした撮影テクニックを駆使できた。私は、円覚寺と建長寺、それぞれの門に被写体を絞った。1783年に再建された円覚寺山門には無常観で接した。1775年再建の建長寺三門では、現在まで230年余、重い門を支えてきた土台の役割に感情移入して、質感描写に専念した。

 質感とは被写体表面の材質感のことで、質感描写は写真の再現力(記録性)や表現力にとってもっとも重要なテクニックである。どんな分野の写真にとっても質感描写は基本であり、“真を写す”写真にとっては欠かせない条件だ。克明な質感描写は、しばしば、被写体の表面だけでなく内面や本質までも感じさせるといわれる。質感描写だけでも見ごたえのある写真ができるので、私は自身が提唱する8大モチーフの一つに数えている。

 質感描写は、レンズと記録メディア(フィルムやCCD、C-MOSなど)がもつシャープさ性能(十分な画素数〈解像力〉と適正なコントラスト)で支えられている。写真機材の開発の目標は、より高い質感描写のためにあるといっても過言ではない。それに加えて、被写体を照明するライティングが適正であることがポイントだ。7日は好天で、直射光が斜めから建長寺三門の土台を照らし、絶好の“質感描写デー”だった。

『対 話』(写真上 円覚寺山門

『光 陰』 (下左 円覚寺山門) 『流 転』Hppc076387Hppc078493_2 (下右 円覚寺山門)

『苦 節』 (下左 建長寺三門) 『重 圧』 (下右 建長寺三門)Hp_pc078546_2Hp_pc078601

『忍 耐』 (下左 建長寺三門) 『無 残』 (下右 建長寺三門)Hppc078532_3Hp_pc078579_2

『不 滅』 (下 建長寺三門)Hp_pc078556  

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