あこがれの“撮影犬”にめぐり合う ドイツNo.117
渓流釣りにも同行したい
私は、常日頃、“撮影犬”というイメージを描いている。森の中での撮影に同行して、撮影中はそばで控え、周囲を監視し、野生動物の接近を知らせてくれるような犬である。すなわち、独りで森の中へ入るときの味方になる存在だ。
このイメージ発想の原点は、我が家のペットにある。現在飼っているトイプードルは小型犬なので、森の中ではブッシュにはまってしまう。そのうえ、毛並みが長くダニの格好の餌食になる。そのため森の中には連れていけない。しかも、愛玩犬なので番犬のようにしつけられていない。撮影中、そばで控えるどころか野生動物の臭いに刺激されて、周囲を歩きまわるだろう。野鳥や昆虫を逃がしてしまうおそれもある。森の中では味方になるどころか、足手まといになる。犬にはそれぞれ飼う目的があり、存在価値があるのでしかたがない。しかし、我が家のペットのおかげで“撮影犬”というイメージが生まれた。
ドイツのツェレ(Celle)であこがれの“撮影犬”を見つけた。場所は旧市街の北側を流れるアレー(Aller)川に架かる橋の上だ。森の中ではなかったが、写真家のそばに控えている姿は私のイメージどおりだった(写真上左)。おそらく、この犬なら森の中でも大丈夫だろう。釣りにも連れていけそうだ。釣りでは、しばしば我を忘れて夢中になってしまい、周囲の状況の変化には気づかない。いろいろな危険もある。きっと強い味方になるだろう。
ツェレは、ドイツ北部・ニーダ―ザクセン州に属する人口7万人の小さな町である。木骨組みの家が連なる旧市街の町並みはドイツ一の美しさとも言われる。(写真右は、ツェレの旧市街マルクト広場の朝市) 参照:「われらの今度の領主さま ドイツNo.13」
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