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2012/01/24

聖ミヒャエル教会のファサード ドイツNo.112

                テーマについてのアドバイス

工事中のまごころ、几帳面、潔癖

Hpp6147000_2 ドイツのほとんどの町は、旧市街を大切に守っている。旧市街とは、市庁舎と教会、マルクト広場を核として中世以来形成されてきた町の中心部である。第2次世界大戦で被災し破壊された旧市街でも、絵画や図版、写真などを参考にして中世以来の町並みを復活、再現している。そこには、我が町を大切にする執念を感じる。けっして生半可ではない。それだけこだわっているので、工事現場でもすきを見せたくないにちがいない。工事中の建築をおおうホロにもそれが表れている。Hppc104691_3

 昨夏、ミュンヘンの目抜き通り、ノイハウザー通りにある聖ミヒャエル教会が工事中だった。その壁面を覆うホロには、教会のファサードが精巧に描かれていた(写真上左)。そこで、どれだけ本気で描いたのか調べるため、以前撮影した実物のファサードと比較してみた(写真右)。カメラポジションやレンズの画角、天候など2点の撮影条件が違うので、厳密な比較にはならないが、要点はわかるだろう。ホロには、順光トップライト下のファサードが描かれている。

 ドイツでも建築や施設の修繕、補修、リフォームは欠かせない。工事中は景観が変わってしまうのはやむをえないだろう。そのとき、Hppc173187_2観光客など多くの人々へできるだけ本来の姿を伝えたいというドイツ人のまごころを感じる。また、それを支える几帳面と潔癖さを察することもできる。根幹には、Hpp6044555自身の住んでいる町、ひいては国を守りたいという精神が流れているのである。

 聖ミヒャエル教会は、1583~97年にミヒャエル5世によって建立された。そのファサードは、宗教的、歴史的にも注目すべき価値があるという。私は、2006年12月、クリスマスのアドベント時期にミュンヘンを訪れ、聖ミヒャエル教会でミサを見学した。そのときの体験は、今も忘れられない。昨夏は工事中のため聖堂は見学できなかった。しかし、1階(半地下)の礼拝堂は開いていたので、キリスト受難と復活の場面を再現した一連の彫刻を撮影させていただいた。Hpp6044546 (写真上左 聖ミヒャエル教会聖堂内部(2006年12月)。写真左 1階礼拝堂の「復活」を表す模型。写真上右 「復活」を表す彫刻)

参照:「工事現場のホロに描かれた絵 ドイツNo.50」 「町の美しさを探る ドイツNo.78」

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