新年のごあいさつ ドイツNo.111
私たちはドイツを旅するとき、しばしば教会を見学し、ときにはミサやコンサートに参列します。 昨年、訪れたニュルンベルグは、第二次世界大戦で壊滅的な爆撃を受けた町ですが、現在はほぼ元どおり中世の町並みが再現されています。 復興の象徴的な町であるニュルンベルグで東日本大震災に遭った日本を思い、速やかな復興と日本の安堵を心から祈り、願いました。 皆さまの新年が平穏でありますよう、心よりお祈り申しあげます。 2012年元旦 豊田芳州/恵子(新年のあいさつはがきより)
ニュルンベルグは、ナチスと縁の深い町だった。1934年にはナチ党全国大会が開催され、ユダヤ人虐待の発端になった。そのために、ニュルンベルグは第二次世界大戦で連合国軍から大規模な空爆を受けた。1945年1月2日の爆撃では、旧市街の大部分が破壊され、1829人が死亡したという。私は市内を歩きながら、しばしばその痕跡を見た。城壁の焼け焦げた石組みや教会の崩れた石像などである。終戦後は、ナチ戦犯を裁く裁判がニュルンベルグで行われた。いわゆる「ニュルンベルグ裁判」だ。私は見学しなかったが、新市街には「(ナチ)党大会会場記録センター」があり、ニュルンベルグにおけるナチ時代のドキュメンタリーが展示されている。
ニュルンベルグの旧市街は、現在、ほぼ元どおりに復旧し、玩具見本市が開催され、ヨーロッパ経済の中核になっている。 (写真はすべてニュルンベルグ・聖ローレンツ教会)
東日本大震災で被災された方々のご健康と平安を心よりお祈り申し上げます。
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