『テーマを決めて撮影しよう』…写真の教室47号
日本カメラ社の「写真の教室」(47号)にテーマについて執筆した。私はつねひごろ写真作品を発表するにはテーマが不可欠だと主張してきた。作品を表現と言い換えてもよい。どのような作品にもテーマは必要だ。テーマとは作者が鑑賞者や読者へ伝えたいことだ。あらゆる分野の作品にはテーマがあり、そのテーマで作品が評価される。テーマがないと表現の世界で太刀打ちできない。テーマの1ランク下位にモチーフがある。モチーフ(motif)とはモチベーション(motivation)のフランス語で芸術用語である。撮影でいえば、シャッターをきった動機やきっかけだ。どんな写真にも、“このため”にシャッターをきったとはっきり言えるモチーフが必要だ。一方、1枚の写真(単写真)では、なかなかテーマを表現することは難しい。しばしば単写真はモチーフや撮影テクニックだけで終わってしまう場合もある。それはやむをえないとしても、撮影の根幹にはテーマがあり、そこからモチーフが発生するように心がけたいものだ。
『テーマを決めて撮影しよう』の見出しだけを以下に掲載する。 ●四つの写真のおもしろさ ●テーマと被写体は違う ●撮影テクニックはテーマのためにある ●海外や絶景、名所旧跡での落とし穴 ●テーマがあればどこでも撮れる ●テーマで撮り方が変わる ●森の中の出来事を3通りで撮る ●ドラマチックな花芯 ●テーマで作品を選ぶ、見せる 本誌をご一読いただけたら幸いだ。
私がテーマを見つけて写真を楽しんできた経緯は、下の2つのリンク・ブログに記してある。参照してほしい。
参照: 『テーマをもつ喜び 横浜No.5』 『テーマをもつ喜びⅡ 横浜No.7』
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