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2011/05/30

写真展『二十四時間の虚像と実像』

第9回 ヌービック・フォト・フレンズ 5 YOKOHAMA 写真展

110001 毎回、テーマを検討しているうちに未知の難問に踏み込んでしまうのがヌービックの特徴である。今回も、写真を虚像と実像という形而上の世界に持ち込み、時間軸で並べるという複雑なテーマである。しかし、私はこのような取り組みに賛成だ。写真界は大きな変革を遂げた。被写体環境が時代とともに変わり、カメラがデジタル化され、撮影テクニックが進化し、メディアがインターネット中心になったいま、写真撮影だけが従来と同じでよいわけがない。ヌービックの創作姿勢を見守りたいと思う。作品は、5つのカテゴリーあやかしの不安 幻影の光彩 自然の装い ゆとりの世界 悠久の時 に分けて展示される。それぞれに虚/実と撮影時間が表示される。

二十四時間虚像実像110002_2

会場:かなっくホール ギャラリー(右のマップ参照 ポップアップ可)/会期:5月31日(火)~6月5日(日) 10:00~18:00 初日は13:00~ 最終日は~15:00Hp_2

6月1日は、日本カメラ社の大沢聡氏を招きギャラリー・トークが実施され、いろいろなアドヴァイスをいただいた。 (写真上左 会場風景 写真下右ギャラリートーク)Hpp6019658

               

               

                

                

               

                 

写真の二元論を探る作品展(会場の総評文)

 写真は実像だろうか、虚像だろうか。これは興味深い二元論である。光学的には、凸レンズが作った実像を感光材料で記録するのが写真である。一方、虫眼鏡で拡大して見える像は虚像である。写真は三次元の立体物をペーパーという二次元の平面に変換し、フレーミングとシャッターチャンスで切りとり、レンズでデフォルメしてしまう。これは虚像といってよいだろう。しかし、写真が記録する形やカラー、質感などは実像と言ってもよいほどのリアリティーがある。一方、虫眼鏡で拡大された虚像には、いきいきとした昆虫の吸蜜や授粉が観察できる。これには、いかにも実像を感じる。

 光学的な虚像、実像は別として、私たちの日常には、虚像(嘘、偽りや実体のないこと)がいっぱいある。写真撮影には、実像を目ざす状況や分野があると同時に、虚像を目ざすときもある。ヌービック・フォト・フレンズ 5 YOKOHAMAは、この二元論を意識して撮影し、その結果を時間軸にプロットした。「虚像」 「実像」 「時間」はいずれも人間が作った概念なので、この写真展は一つの人間ドラマと言えるのではないか。 今年も、ヌービック・フォト・フレンズ 5 YOKOHAMAは難問にチャレンジした。虚像27点、実像19点という結果は、写真のもつ表現力、メンバーの実力と多様性を示唆する回答だと思う。 (豊田芳州)

 私は、中華街の年中行事の写真を2点発表した。新年のカウントダウン直後に演じられた龍舞「夢遊の舞」(虚像 幻影の光彩 写真下左)と獅子舞「祝賀の舞」(実像 ゆとりの世界 写真下右)の2点だ。Photo_2Photo_3

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