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2011/03/27

シューベルトとシューマンは春が好き              ドイツNo.96

東日本大地震で被災された方々へ心よりお見舞い申しあげます

クラシック音楽の「春」Hpp2246228

 TVの画面で、震災地のようすを見ると、胸が塞がる思いになる。私には福島県在住の親戚が数家族いる。地震では最悪の事態はまぬがれたが、ライフラインが破壊され苦労があったと聞く。原発の事故は深刻だ。現場で修復作業に携わる方々へは敬意を表すとともに心より安全を祈願する。一方、政府や東電などの当局には腹が立つ。NHK・BSの「おはよう世界」を視聴すると、ドイツやフランスに比べ、Hpp3281079_2日本の原発政策の甘さが目だつからだ。地球の裏側のドイツで、いま原発反対のデモが起きている(3月27日のARDニュース)。バーデン・ヴュルテンベルグ州の議会選挙では、原発反対の「緑の党」が躍進を遂げ、州政権の交代につながりそうだという(写真上左 3月28日のZDFニュース)。日本の原発事故がドイツの政権に影響を及ぼしている。ドイツ国民は、これだけ敏感なのだ。日本の当局は、建設計画や緊急時の対応など、万が一にも起きてはいけない事故に備えていたのだろうか。一方、震災に対して何も手をくだせない自身の無力が悔やまれる。(写真上右『春、膨らむ』 写真下『花、咲かせる』

Hpp2240828 自然界の春はそこまで来ているが、被災された方々にとっては春は遠い存在かもしれない。少しでも早く被災者の皆さまに春が来ることを祈りたい。そこで、春を待つ気持ちを共感できるようにと、クラシック音楽で春の曲を探してみた。多くの作曲家にとっても春は待ち遠しかったようだ。特に、ドイツのシューベルトとシューマンは春を謳歌したかったようだ。シューベルトは、同じ春を詠んだ詩に2回、3回と曲を付けている。シューマンも春の曲をたくさん作曲した。特に、交響曲第1番変ロ長調「春」(op.38)はすばらしい。

 私がブログでもっとも書きたいのはクラシック音楽についてだ。特にドイツ音楽について書きたい。ただ、好きなだけで知識が足りないので調査するのに時間がかかり、滞ってしまう。「クラシック音楽作品名辞典」(井上和男 編 三省堂 刊)から頭文字が「春」の曲名を探してみた。おそらく曲名に「春」が含まれる局はもっとたくさんあるだろ。「春」の一部をピックアップしたことになる。掲載順は、作曲家の生年順と作品の作曲年順に従った。

ルジェーヌ(フランス 1528/30~1600年) ●シャンソン集「春」(39曲) 《✪第1曲「楽しい春がやって来た」 ✪第2曲「春はふたたび来る」》 1603年刊

フィッシャー(ドイツ 1662頃~1746年) ●管弦楽組曲「春の日記」(10曲)op.1 1695年刊

ヴィヴァルディ(イタリア 1678~1741年) ●ヴァイオリン協奏曲「春」(ヴァイオリン協奏曲集「和声と創意への試み」op.8 第1集「四季」第1曲) 1725年刊

モーツァルト(オーストリア 1756~1791) ●弦楽四重奏曲第14番「春」K.387 1782年

ベートーベン(ドイツ 1770~1827年) ●バイオリンソナタ第5番「春」op.24 1800~01年

クロイツァー(ドイツ 1780~1849年) ●合唱曲「春の信仰」op.33の2〔詩〕L.ウーラント 作曲年不詳

シューベルト(ドイツ 1797~1828年) ●二重唱「春の歌」(「5月の歌」D.199)第2作)〔詩〕L.C.H.ヘルティ 1815年 ●三重唱「春の歌」(第1作)D.243〔詩〕L.C.H.ヘルティ 1815年? ●歌曲「春に寄す」(第1作)D.283〔詩〕F.シラー 1815年 ●四重唱「春に寄す」(第2作)D.338〔詩〕F.シラー 1816年 ●歌曲「春の小川のほとりで」D.361〔詩〕F.v.ショ-バー 1816年 ●歌曲「春に寄す」(第3作)D.283〔詩〕F.シラー 1817年 ●歌曲「春のおもい」D.686〔詩〕 L.ウーラント 1820年 ●歌曲「春の歌」(第1作)D.709〔詩〕F.v.ショ-バー 1822年 ●歌曲「春の歌」(第2作)D.740〔詩〕F.v.ショ-バー 1822年 ●歌曲「春に」D.882〔詩〕 E.シュルツェ 1826年 ●歌曲「春の夢」(歌曲集「冬の旅」D.911 第11曲)〔詩〕W.ミュラー 1827年 ●四重唱「春の歌」(第1作)D.914〔詩〕A.ポラック 1827年 ●歌曲「春の歌」(第2作)D.919〔詩〕A.ポラック 1827年?

シューマン(ドイツ 1810~1856年) ●歌曲「春の誘惑」(「六つの歌」op.33第6曲)〔詩〕R.ライニック 1840年 ●歌曲「春の息吹を吸い込む」(「恋の曙より12の詩」 第5曲)〔詩〕F.リュッケルト 1840年 ●歌曲「春の祭の美しさ」(「恋の曙より12の詩」 第7曲)詩〕F.リュッケルト 1840年 ●歌曲「春の夜」(「リーダークライス」op.39第12曲)〔詩〕J.v.アイヒェンドルフ 1840年 ●交響曲第1番「春」op.38 1841年 ●ピアノ曲「春の歌」(「子供のためのアルバム」op.68(第15曲) 1848年 ●歌曲集「子どものための歌のアルバム」28曲op.79 《✪第3曲「春の便り」〔詩〕H.v.ファラースレーベン) ✪第4曲「春の挨拶」〔詩〕H.v.ファラースレーベン) ✪第18曲「春の歌」〔詩〕H.v.ファラースレーベン ✪第19曲「春の訪れ」〔詩〕H.v.ファラースレーベン) ✪第23曲「時は春」〔詩〕E.メーリケ》 1849年 ●歌曲集「5つの陽気な歌」op.125 《✪第4曲「春の歌」〔詩〕ブラウン ✪第5曲「春の楽しみ」〔詩〕P.ハイゼの『若返りの泉』より》 1851年 ●歌曲「春のおとずれ」〔詩〕N.レーナウ 1851年

ショパン(ポーランド 1810~1849年) ●歌曲「春」(歌曲集「17のポーランドの歌」op.74 第2曲)〔詩〕S.ヴィトヴィツキ 1838年

ガーデ(デンマーク 1817~1890年) ●ピアノ曲「春の歌」(3曲)op.2b ●カンタータ「春の使い」op.35 1858年

J.シュトラウス2世(ワルツ王 オーストリア 1825~1899年) ●円舞曲「春の声」op.410〔詩〕R.ジュネ(後から付けた) 1883年初演

フィビフ(チェコ 1850~1900年) ●交響詩「春」op.13 1881年 ●カンタータ「春の物語」op.25〔詩〕J.ブルフリッキ 1880~81年

フェルステル(チェコ 1859~1951年) ●交響詩「春とあこがれ」op.93 1912年

ドビュッシー(フランス 1863~1918年) ●合唱曲「春のあいさつ」〔詩〕セギュール伯爵 1882年 ●合唱曲「春」〔詩〕J.バルビエ 1882年 ●交響組曲「春」 1886~87年

ルーセル(フランス 1869~1937年) ●交響詩「春の祭りに寄せて」op.22 1920年

スーク(チェコ 1874~1935年) ●ピアノ曲「春」op.22a 1902年

ブリッジ(イギリス 1879~1941年) ●狂詩曲「春のおとずれ」 1926年

ストラビンスキー(ロシア→アメリカ 1882~1971年) ●バレエ音楽「春の祭典」(2部14曲) 1911~13年

マデトヤ(フィンランド 1887~1947年) ●合唱曲「春の夢」〔詩〕L.オネルヴァ 1925年

ライタ(ハンガリー 1892~1963年) ●交響曲第4番「春」op.52 1951年

ミヨー(フランス 1892~1974年) ●バイオリン曲「春」op.18 1914年 ●室内交響曲第1番「春」op.43 1917年

ハイマン(ドイツ 1896~1961年) ●管弦楽曲「春の夜曲」

トマジ(フランス 1901~1971年) ●管楽六重奏のための「春」 1963年 ●「春の協奏曲」 1965年

カバレフスキー(ロシア 1904~1987年) ●オペレッタ「春は歌う」op.58 1957年初演

フェラーリ(フランス 1925~2005年) ●「春の風景のための直感的小交響曲」(環境音テープ) 1973~74年

参照:フーガの技法についての考察〔Ⅰ〕 ドイツNo.77

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