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2011/02/20

私の理想的カメラ像 横浜No.54

2011年 CP+コンパクトカメラシリーズ30Hpp2118607

 今年もCP+(カメラ映像用品ショー)は、2月9日から12日まで横浜のパシフィコ横浜で開催された。私が訪れた11日は、みぞれが降りしきる悪天候だったが、たくさんの写真・カメラファンが会場を訪れていた。写真界の盛況を物語る。私の目あては、オリンパスが近々発売するXZ-1で、発売前にチェックしたかったのである。XZ-1は高級なコンパクトカメラとも言えるし、一眼レフとコンパクトカメラの間を橋渡しする“ブリッジ・カメラ”とも言える。私は、このタイプが近未来の作画用カメラの主流になると仮説を立てている。他社からも同系統のカメラが発売されているが、XZ-1もその一角を占めるだろう。

Hpxz1p2118601 XZ-1は、デジタルコンパクトカメラの小型・軽量、使いかっての良さをそのままにハイグレード化したカメラである。特筆すべきことは、開放F1.8~2.5の大口径ズームレンズ・ズイコーデジタル(8群11枚)を装着、コンパクトカメラ並みのマクロモード(レンズ先端より1㎝~撮影可)、レンズ鏡胴に集めた操作器、高速デジタル連写15コマ/秒などだ。おそらく他社の同類機と比べて、カタログデータに大きな差はないと思う。しかし、実用に即した性能を重視し、メーカー間のスペック競争に巻き込まれていないのだ。例えば、1000万画素の撮像素子、4倍にとどめたズーム比などは良心的である。また、絞り値、シャッタースピード、ISO感度などの調節をコントロールリングとしてレンズ鏡胴にまとめたのは好感がもてる。調節操作にはリングがもっとも適しているからだ(写真下 カタログより)Hp

 1000万画素は、レンズの性能を別にして半切サイズのプリントに耐えられる画素数である。ピクセルの大きさ(受光効率)と画素数のバランスを考慮した選択だろう。ズーム比は3~5倍が高画質レンズの基本条件と言ってよい。7倍、10倍、15倍と上がるにつれて望遠側の画質性能は低下する。高倍率の望遠側はカメラブレの確率も高くなり、なかなかシャープな写真は撮れない。さらに高倍率にするほど広角側の性能にも影響すると考えられる。写真の画像を正確に評価できる人は高倍率ズームは選ばないだろう。

 XZ-1の撮像素子には1/1.63型のCCDが採用されている。それに対応してレンズの焦点距離が6~24ミリ(35ミリ判換算 28~112ミリ)である。すでに、私が愛用しているオリンパスSP-350は1/1.8型CCDが使われている。いままでSP-350で写真展用作品をたくさん撮影してきた。それより少し大きい撮像素子と画素数、それに対応したレンズの焦点距離は、小型化と高画質を実現する最適な組み合わせのように思われる。

Hpxz1p2118602  CP+会場では、メーカー係員の説明を聞きながらXZ-1をいじってみた。日ごろ使い慣れているオリンパスなので、初めて使う感じがしない。私は、常々コンパクトカメラの優位を主張してきた。小型軽量、高性能なマクロ撮影、被写体に優しいライブビュー撮影などが、一眼レフより優れていると考えている。しかし、心配な点も少々あった。レンズ性能と信頼性(耐久性)だ。しかし、これは価格相当でしかたなかった。オリンパスXZ-1はそれをクリアーしそうなカメラのようだ。不満な点は液晶パネルが固定式なことだ。ローポジション用に回転可動式であってほしいものだ。ローポジション、ローアングルには別売の電子ビューファインダーVF-2で対応するというのがメーカーの見解だ。

 以上、私の考察はコンパクトカメラだからといって妥協してはいない。あくまで作画用カメラとして考えている。XZ-1クラスのカメラを、私はMild Camera(ミルト・カメラ)と名づけることにした。ドイツ語のmild(ミルト)は英語のmild(マイルド)と同義だ。被写体に「優しい」という意味で名づけた。ドイツ語のmildには「穏やかな」「寛大な」「慈悲の」「控えめの」などの意味がある。近未来のカメラのあるべき姿を想定した。今までの撮影体験とカタログデータを考慮すると、XZ-1は私の撮影の80パーセント以上をカバーしてくれると思う。参照:カテゴリー「カメラ」「携帯・デジカメ」

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