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2010/11/01

Metro(メトロ)にはパリの旅情がある

乗り方を覚えるとどこへでも行ける

Hpp6107636_3 パリのMetro(メトロ 地下鉄)は大都市の毛細血管である。市内を網の目のようにめぐっている。パリで目的地へ行こうとしたらMetroを使えばどこへでも行ける。といっても、Metroの乗り方を覚えるのは簡単ではなかった。まず、自販機(写真下左)でチケットを買う方法がよくわからない。Hpp6032265_2買い方のポイントは、キャッシュかカードか、大人か子どもか、1枚か回数券かなど、初めてのマシンで選ぶのは簡単ではなかった。全線均一料金(大人 1.6€)なのは救いだ。改札口は、いろいろなタイプがあるが、基本的にものものしい(写真下右)Hpp6011702あるタイプは機動隊が金属の盾を並べたように頑丈だ。チケットなしで、こじ開けて入るつわものもいる。チケットの入れ方をまちがえると“盾”は開かない。一方、出口はおおむねフリーだが、チケットが必要なところもある。その違いは、私たちにはわからなかった。(写真最上は、Palais RoyalとMusee du Louvreの地上出入口)

Hp パリ市内で訪問先を決めたら、市街地図でMetroの最寄駅を探す。次に、Metroの路線図(写真上)で自身の現在駅と目的地の最寄駅を確認し、両方の路線番号を確認する。両方が同じ路線番号の駅なら乗り換えなしで目的地へ行ける。Hpp6042552_2路線図には各路線の終点駅名(両端の二つ)と路線番号が明記されている。車体の行き先表示や、駅の乗り換え案内表示は正確に路線図に対応している。路線番号とその路線の終点駅名さえわかれば目的地へたどり着ける。乗り換えが必要な場合は、それぞれの路線番号と終点駅名を調べる。チケットの買い方と路線図の見方がわかれば、パリの移動は思いのままだろう。

Hpmetrop6011866      

 Metro駅の構内は、パリらしい雰囲気が漂っている。まず大道芸がたくさんいる。何度も車中でめぐり会った。私たち外国人(日本人)を目ざして乗ってくるように思える。私たちが乗っているという情報がどこかで流れているかのようだ。Hpp6022069かなり混んだ車内でも演奏する。初めは周囲の乗客のようすを見て寄進するか否かを判断した。寄進したいじょうは撮影させてもらった。日本では車中で撮影するのは気が引けるが、パリでは遠慮しなかった。構内やプラットホームで演奏している場面にもめぐり会った。地下道が共鳴管になって響きわたる。いかにもパリらしい雰囲気だった。

Hpp6113367 もう一つパリらしいのは、構内とプラットホームを飾る広告だ。ユーモラスな、あるいはアイディアに富んだ広告がたくさんある。もちろんパリなのでセンスの良いものもある。また、バスチーユ駅の壁画も興味深い(写真下左)Hpp6042549バスチーユと言えば、フランス革命発端の地。バスチーユ監獄の襲撃から革命がはじまったと言われる。それにちなんでいるのか、当時の雰囲気をたたえた絵画やレリーフ、タイル画などが壁面を埋めている。また、ロダン美術館の最寄り駅ヴァレンヌ(Varanne)のホームには、Hp004bp6032358ロダンの作品「バルザック」のレプリカが飾られている(写真下右)。Metroにはパリの旅情がいっぱい詰まっていた。参照: 『パリの乗り合い観光バス』

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コメント

日本人として、パリのだれにでも敬意をもって接したのが良かったようです。彼らも応えてくれたように思いますが…?

投稿: H.T. | 2010/11/01 11:17

パリの地下鉄、思い出しますね。
私たちの旅はいつも試行錯誤、
そして失敗こそ旅の思い出!
でも、その失敗がパリでは大きな
アクシデントになるのではないかと?
心配し続けて、げっそりとされていた。

ありがとう! 大きな愛を!
これからもよろしく!

投稿: keicoco | 2010/11/01 10:47

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