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2010/05/19

バイケイソウのパワー 八ヶ岳山麓No.103

落ち葉を突き破る毒草…コンパクカメラシリーズ21Hpp5011522

 3週間前、ゴールデンウイークの森のようすをレポートする。八ヶ岳山麓(標高1400メートル)は冬景色だった。ただ、渓流沿いや湿地帯は別だ。一足先に春が来ていた。冬枯れの中に青々とした若芽や若葉が目に入り、冬から春への移り変りを実感する。水際は生物の進化にとって重要だったが、今でも多様な植物が棲息し、動物はたくさんやってくる。自然の豊かな場所である。

 このころ、湿地でまず目に入るのはバイケイソウの若芽だ(写真下)。葉を筒状にたたんで大地を突き破って出てくる。それが力強く見えるのは、先端に枯れ葉をまとっているからだ。Hpp5011501しばしば地表の落ち葉を持ち上げ、突き破っている。植物の芽のどこにそんな力があるのだろうか。また、若芽の先端が尖っていなかったら落ち葉を突き破ることはできないだろう。これも、植物の環境への適応であり、進化の現れだろう。その結果、バイケイソウは目の前に存在するのだ。もし、芽の先端が尖っていなかったら、バイケイソウは別の形状に進化していたのではないか。

Hpp5011476Hpp5011500_3 バイケイソウは、ユリ科シュロソウ属の大型草本植物だ。高さ1メートル以上になる。春の若芽は、ひと目山菜として食べられそうな雰囲気がある。オオバギボウシの若芽に似ているからだ。しかし、根茎には猛毒がある。猛毒があるのも生き残ってきた理由かもしれない。さすがにシカの食痕はなかった。コンパクトカメラでバイケイソウのパワーを撮影した。

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