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2010/04/01

早春の森のようす…ザゼンソウなど            八ヶ岳山麓No.97

がむしゃらに悔いなく撮る…コンパクトカメラシリーズ18Hpp3310364

 3月31日は、朝7時の気温が0度Cだった(標高1400メートル)。前夜9時ごろ、野辺山(約1350メートル)では-4度Cが記録されていた。最低気温は、-5度Cぐらいだろう。体を刺すような寒さはない。春の森へ入った。まだ残雪があり若葉は出ていないが、視野は早春だ。水たまりへそそぐ雪解けの水音が春を感じさせる。

露出のバランスが難しい 目当てはザゼンソウである。この3、4年、まともな花を見ていない。昔は群落と言ってもいいほど咲いていたのだが、今年もなかなか見つからない。やっと見つけたものをじっくり撮影した。といっても、撮りにくいのでいろいろチャレンジしたというべきだろう。はじめは一眼レフで撮影しようとしたが、障害物(花をさえぎる枯れ葉や枯れ枝、草など)が多く、加えて一眼レフのレンズでは被写界深度が浅く、苞(仏炎苞)と花芯(肉穂花序)の両方をシャープに撮れない。そこで、コンパクトカメラ(オリンパスμTough-8000)に切り換えてスーパーマクロモードで迫った。苞が濃いチョコレート色で花芯は苞に包まれているので、ライティングが難しい。加えて、私の花撮影の基本コンセプトは、同時に「周囲の環境を見せる」ことなので、自然光撮影での露出のバランスは不可能に近い。

Hpp3310392日中シンクロで解決 まずレフ板を使うべきだろうが、レフ板を持参しなかった(自然の花を撮るときにストロボやレフ板を使うのは不本意なので、通常は持参しない)。しかし、撮らなければ始まらないので、内蔵ストロボを使って日中シンクロ撮影を試みた。スーパーマクロモードではストロボは連動しないので、通常のマクロモードに切り替えた。常々、内蔵ストロボ撮影は「最悪のライティング」と主張しているので、次善の策として使ってみた。ところが、予想に反して花についてはきれいに写る。しかし背景は、露出補正を-2.0EV(自然光の調節)にしてもオーバーに写ってしまう。Hpp3310408そこで、ISO感度を400から100へ変えてみた。すると、背景もちょうど良い明るさに写った。ストロボ撮影では絞りは開けぎみに設定されるので、ISO400では自然光とストロボ光のバランスがとれないのであろう。カメラポジション、フレーミング、露出のバランスなど、満足できるまで撮り続けた(写真上右)写真右は樹木に向かって開いているザゼンソウの後姿

照明付きマクロモード さらにアップを撮りたかった。花の中にカメラが入ったように撮るのが私の憧れだ。そこで、スーパーマクロモードへ切り替えたが、前述のように、このモードではストロボは発光(シンクロ)しない。これをカバーするように、オリンパスのコンパクロカメラには「照明付きのスーパーマクロモード」がある。ストロボ発光部のわきに小さなランプがあり、シャッターボタンを押すと点灯する。近距離撮影なので小さなランプでも十分間に合うのである。オリンパスμTough-8000を買ったときは、どんなときにこの照明を使うのだろうと考え、蛇足だろうと思っていた。こんなところで役立つとは想像もしなかった。苞の中の花序を撮るにはぴったりの機構である。残念ながら苞の中にレンズを入れることはできなかったが、シャッターを押すとほぼ問題ない。モニターで撮った写真を確認した。シャープさも十分だった(写真上左)

Hpp3310498 デジカメのメリットを生かす デジタルカメラを持ったら、「がむしゃらに撮れ」と主張している。すぐ結果がわかるので、撮り直しができる。画像を点検し、思いどおりになるまで撮り続けるのである。すなわち「悔いなく撮れ」ということだ。この撮影法は「写真芸術と文化にとって良いこと」なのかは疑問であるが、デジタルカメラを使ういじょうは、このメリットを生かさざるをえない。この日は、ほかにシダの越冬の姿もしつこく撮影した(写真上左)。また、シカの角(写真下左)を拾う幸運にも恵まれた。一眼レフとコンパクトカメラで計2Gほど撮影したが、μTough-8000で撮影したもののみ掲載する。 (写真下右は夕方の怪しい雲)Hpp3310441Hpp3310565_2

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