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2010/03/21

御苑のゆく春

春の胎動を撮る…シャトロー会撮影会Hpp3194992_2

 「困ったときの新宿御苑」と言ったら、御苑に嫌われるだろうか。グループの撮影計画では、撮影地に頭を悩ます。季節感とアクセス、趣向などで、良い撮影地を絞り込むのに苦労する。そんなとき、新宿御苑はベターな撮影地になる。どの時期も欠点がないからだ。Hpp3191003自身にテーマやモチーフがあればかならず充実した撮影ができる。もちろん、御苑はそれぞれの季節感も充実している。(写真上は準絶滅危惧種のシデコブシ。環境の危機にあえいでいるようだ。写真右はアジサイの若芽、同下左はアオキの若芽)

 3月19日、シャトロー会は春をテーマにした撮影会を新宿御苑で実施した。だいぶ春は進んでいるが、「春の胎動」をテーマに撮ろうということにした。胎動とは「母体内で胎児が動くこと」を意味するが、ほかに「内部で新しい物事が動き出すこと」「内面の新しい動き」という意味もある。Hpp3191021春は自然界の活動再開の時期なので、大地や植物、動物などに目には見えない動きがあるはずだ。それを撮ろうということだ。“見えないものを撮る”ことは、写真の根幹である。Hpp3190973写真は目に見える被写体しか“写らない”が、人間の内面を表現したり、物体の内部を想像させたり、遠い過去や未来を“写す”ことが可能だ。よく言われるように“写る”と“写す”は違う。胎動を表現することは可能だと思う。というわけで、私もチャレンジした。 (写真右上は満開直前のカンザクラ、写真下左はハクモクレンの末期、同下右は地面に散った花弁。花にとって春はつかの間だ)Hpp3194928Hpp3190947

 最近、「新宿御苑 撮影・散策ガイド」(木村正博 著 三栄書房 刊) の改訂版が発行された(写真下)。副題に「季節の花と風景を訪ねる」とあるように、撮影はもちろん散策にも最適なガイドブックだ。季節別のページ構成のほかに、季節別のマップがあるのもユニーク。Hp御苑を訪れるときには欠かせない好著だ。

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