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2010/03/23

まちだ写好会とフォトクラブ彩光の写真展

同じ土壌で鑑賞し、考えたいHp_2

 3月23日は、二つの写真展の搬入が重なる。めったにないことだ。午前中は、『まちだ写好会 春の写真展』、午後は『フォトクラブ彩光 花の賛歌展』だ。二つの写真展を紹介したい。 (フォトクラブ彩光展はタイトルをクリックしてください)

 グループ展の見せ方にはいろいろあるが、一人2~4点出品するのが一般的だ。1点しか出さない写真展はもっとも難しい見せ方だ。作者の表現意図(内面)が伝わりにくいからだ。1点で自身を表現できるに越したことはないが、テクニックだけ見せる写真になりやすい。数点あれば組み写真として伝えたい内容を表現できる。1点よりは2点、2点よりは3~4点のほうがテーマやモチーフを伝えるには有利である。写真上右 「誘 惑」 撮影:根本 権

 まちだ写好会は、いままで自由作品の部に一人2点を出品し、それを並べて展示してきた。しかし、会場では作者の名まえ順(アイウエオ……など)に展示されるので、流れが感じられずばらばらな印象だった。そこで、今回は、まったく自由に提出された作品を7つのカテゴリーに分類し、鑑賞者にスキーマをができるように展示した。Hp_3スキーマ(schema)とは、英和辞典には心理学用語として「世界を認知したり外界にはたらきかけたりする土台となる内的な枠組み」と書かれている。Hpmp3230199また、百科事典には、「新しい経験をする際に、過去の経験に基づいて作られた心理的枠組みや認知的な構えの総称」と書かれている。そこで私は、スキーマを「作品を鑑賞するときの心構えや気構え」と言っている。すなわち、スキーマにより作者と鑑賞者が同じ土壌に立てるとういう考えだ。作者と鑑賞者のすれ違いをなくしたほうが良いのではないか。せっかくの撮影意図を理解してもらったほうが得だろう。もちろん、作品のタイトルはそのためにあるのだが、配列がばらばらでは鑑賞者は混乱してしまう。そこでカテゴリーに分けるのである。カテゴリーは次の7つだ。

パワーフル…自然と人間/出会いと対話…さりげなくかまえる/幻影…夢・期待・伝承/移ろい…季節・歳月・時代/クライマックス…さまざまな興奮/フィクション…私の伝説/心静か…それぞれの平常心

 会員は、ほかに課題作品を1点出している。今年のテーマは「誕生」である。会場のあいさつ文を以下に掲載する。

〔テーマ「誕生」について〕 誕生とは、人が生まれることのほかに、事物の出現や起源も意味します。宇宙の創生以来、現在までさまざまな誕生がありました。また、私たちの周りにも誕生は日々繰り返しています。 誕生とその直後には、独特の表情が見られます。それは、未来への期待や可能性を暗示するものです。私たちは、そこに着目しました。 身近な被写体のなかに、天地創造から生物の進化までを思い浮かべて撮影し、このコーナーを構成してみました。ご高覧いただけたら幸いです。

 私は、自由作品の部に2点出品した。どちらも裏磐梯・小野川湖の朝景色だ。1点は、そそっかしい私がうらやむほどの落ち着いた雰囲気だったので「あこがれ」(「心静か」のカテゴリー)とタイトルを付けた。もう1点は、水面に映る空の情景が未来の幸運を予感させるものだったので「期待」(「幻影」のカテゴリー)とタイトルを付けた。ご高覧いただけたら幸いだHppa155848_3Hppa155911

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