« 冬の旅〔Ⅱ〕 ドイツNo.91 | トップページ | 写真展 『The New Horizon 新たな展望』 »

2010/02/06

原生動物のような氷 八ヶ岳山麓No.92

泡が形状に影響Hpp1240104_3

 過日、珍しい形の氷を見つけた。珍しいといっても、自然界では同じ形の氷は二つとないので、すべて珍しいと言ってもよい。氷が発達する環境がすべて違うので起こる現象だ。氷の形状に影響するファクターについては以前にも触れたが、1月24日には新しい発見があった。写真上に写っている氷は、基本的にはよくある形状だ。氷柱の下部、水面すれすれのところが円盤状になるパターンだ。この円盤は、コマ状や紡錘状、球状になったりする。この場合は円盤状に属するが、周辺の縁が波打ち切れ込みがある。今までに見たことがない形だ。この原因は、泡と波紋にあることがわかった。水面をしばしば、直径1~2センチぐらいの泡が群れをなして流れてくる。これは氷に当たる水圧を変化させるので、氷の発達に不規則性を与えるのである。周囲の氷を見ると、泡が打ち寄せるところは同じような形状になっていた。

 氷の発達は、水流にもかかわっている。流れの速い水面に氷はできない。泡が流れてくるようなところは比較的流速は大きい。そこは、氷ができるかできないかの臨界状態と思われる。この氷の核は2枚の枯れ葉だが、1枚は水流で左側に押し流されている。そこに泡がかかわってこのような氷になったのであろう。原生動物(アメーバーなど)がうごめいているようだ。

 泡のあるところは、夏、イワナが好む場所だ。泡は天敵(猛禽類やテンなどの動物)からイワナを隠すからだ。もちろん、私たち釣り師からも魚は見えない。すなわち渓流釣りのポイントである。この小さな淵は、氷撮影とイワナ釣りのポイントなのだ。まもなく渓流釣りが解禁になる。カメラを釣り竿に持ち換えるときが楽しみだ。

『豊田芳州のTheme』に掲載された写真と文章は、著作権法で保護されています。無断使用は、ご遠慮ください。All pictures and writings on this blog are copyrighted.

|

« 冬の旅〔Ⅱ〕 ドイツNo.91 | トップページ | 写真展 『The New Horizon 新たな展望』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 冬の旅〔Ⅱ〕 ドイツNo.91 | トップページ | 写真展 『The New Horizon 新たな展望』 »