湖北敬神
今年のOB例会は浜松で開催された。会員の重鎮3名が浜松在住なので、みんなで押しかけたのである。鰻をはじめ浜松の美味いものにも触れようというわけだ。10月17日は、浜名湖立体花博(浜松モザイカルチャー世界博2009)を見学した。モザイカルチャーとは、花と緑で造形した彫刻作品のようなものである。国際色と郷土色豊かな作品が91種類も展示されていた。私は「紅雲の雪景富士」(静岡県出展)が印象に残った(写真下)。懇親会は浜名湖ロイヤルホテルで行った。1年ぶりの再開で、私も愉快に酒を酌み交わした。
翌日は、浜名湖の北にある湖北五山(初山宝林寺、龍潭寺、大本山方広寺、摩訶耶寺、大福寺)のうちの二つを訪れた。今まで、浜松にこのような名刹があるとは思わなかった。しかしよく考えてみると、東京(江戸)よりも古くから開け、人々の営みは濃かったはずなので当然であろう。その印象をまとめてみた。「湖北“敬神”」というよりは「湖北“神いじり”」というほうが正確だろう。
●方広寺・亀背橋 寺域への架け橋。現在は使われていないが、かつてはここで世俗の垢を落としたであろう(写真上左)
●枯山水庭園 方広寺は臨済宗の寺である(写真上右)
●鐘楼の屋根 創建(1371年)当時は、深山の幽玄な気配がみなぎっていたのではないか
●龍潭寺庭園 733年開山の古刹、庭園は小堀遠州作。水面に仏心を読みとろうとしたが…
●門前の植物 龍潭寺は井伊直弼一族の菩提寺(位牌を祀る)。桜田門外の変を意識して撮影した
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