« ビール醸造ことはじめ 横浜No.38 | トップページ | 渓流に立つ喜び 八ケ岳山麓No.82 »

2009/08/17

コンパクトカメラでアリを追跡 横浜No.39

驚異的なアリのパワー…コンパクトカメラシリーズ10Hpp8097564

 先日、犬の散歩中に、アリがセミの羽を運んでいる場面を見つけた(写真右 住宅の壁際で運ぶアリ)。体長の45倍はある羽根を口でくわえて運んでいる。セミの羽がヨットの帆のように見えたので気づいた。地面を引きずっている場面は以前見たことはあるが、持ち(くわえ)運んでいるのは珍しい。すぐ自宅からデジタルコンパクトカメラを持ってきて撮影を始めた。アリは路面を歩くだけでなく、建物の垂直の壁もトラバース(横歩き)しながら運んでいる(写真下左右)。巣までの距離約8メートルを約10分間で追跡した。そのパワーに感心する一方、中腰で撮影し続ける自身の持久力の無さを悔やんだ。

 アリの仕事を人間の運動量に換算してみた。運んでいるセミの羽根の長さはアリの体長(約8ミリ)の4倍、重量は2倍としよう(少なめに見積もった)。Hpp8097578Hpp8097609巣までの距離は約8メートルあった。私自身の身長や体重からアリの運動量を換算すると、私は、長さ6.7メートル、重量120キログラムの荷物を運ぶことになる。8メートルはアリの体長の1000倍のなので、私の身長から換算すると約1.6キロメートルになる。120キロの荷物を1.6キロメートル、8分で運ぶのは、もちろん不可能だ。しかも、アリは口でくわえ持ち上げている。もちろん脚力もすごい。これは無意味な比較のように思えるが、荒唐無稽とも言えないのではないか。人間にはそれだけの可能性があるのかもしれない。まずは、アリのパワーをたたえたい。

 今年は、7月下旬から8月上旬にかけてセミが大発生(羽化)していた。時期が集中しているだけなのか、今年はあきらかに鳴き声が耳に障る。特にミンミンゼミの声や姿が目だつ。朝4時ごろからなき始め、夜に入ってもときどき鳴き声が聞こえた。梅雨明けがはっきりせず、晴れ間が少なかったせいか、セミにとっては秋が早く来そうな予感があったのかもしれない。羽化するチャンスを逃してはいけないと思って、このような事態になったのか。(写真下右は、餌を運び込んだ巣)Hpp8097615

 これを喜んでいるのは、アリやカラスだ。路上には、セミの死骸がたくさん転がっている。車輪でつぶされたものもある。それらはアリにとっては、おそらくご馳走だろう。体内が共鳴箱のようにがらんどうなセミでも、カラスにとっては餌になるようだ。生きているセミを追いかけている場面も観察した。餌が豊富になると、カラスやアリに限らず、地域の生態系が変わるかもしれない。当然、繁殖の機会も増えたのではないか。幼虫が地中で過ごす数年後に、また同じ事態が起こるのだろうか。

                                

 撮影にはオリンパスSP-350(デジタルコンパクトカメラ)を使った。50カット以上は撮影しただろうか。AFはスーパーマクロモードで、ほとんどカメラ任せである。ときどきターゲットAFを選んだ。ローポジションなので液晶パネルを斜め上からのぞき込む。Hpimg しかし、だいたいのフレーミングはわかる。アリに声援を送りながら愉快な撮影だった。【補足】近くに住む奥健太郎君が撮影した、羽化のシーンを紹介する。(写真左)(参照:「写真自由主義 八ケ岳山麓No.78」 「森林浴のシーズン 八ケ岳山麓No.76」)

『豊田芳州のTheme』に掲載された写真と文章は、著作権法で保護されています。無断使用はご遠慮ください。All pictures and writings on this blog are copyrighted.

|

« ビール醸造ことはじめ 横浜No.38 | トップページ | 渓流に立つ喜び 八ケ岳山麓No.82 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ビール醸造ことはじめ 横浜No.38 | トップページ | 渓流に立つ喜び 八ケ岳山麓No.82 »