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2009/06/09

森林浴のシーズン 八ケ岳山麓No.76

フォト・レポート「初夏の森から」…コンパクトカメラシリーズ8Hpp6066091_2

 標高1400メートルの森では、日増しに緑が濃くなっていく。植物の活動は最高潮に向かって勢いがある。それに合わせて動物も活発に動く。渓流では、小昆虫が水面を飛び交い、それをねらってイワナが跳ねる(釣り用語ではライズと言う)。晴れるとハルゼミの大合唱が始まり、フォルテシモに達する。日がかげると、短いコーダで沈黙に移る。シカの子どもが菜園のそばに現れた。親から自立するチャンスをうかがっているのだろうか。めったに見られない“事件”だった。

Hpp6066036 森林浴には絶好の季節だ。この時期、樹木は大量のフィトンチッドを発散している。「森林の力」(谷田貝光克 著 現代書林 刊)によると、樹木が発散するものには3種類ある。一つはフィトンチッドで、私たちの健康に良いといわれている物質だ。本来は、植物の自己防衛物質であるが、殺菌・抗菌作用があり、人間にも効能がある。次はマイナスイオンだ。人は、マイナスイオンとプラスイオンのバランス(イオンバランス)が適正であると、脳が活性化されリラクゼーション効果が高くなり、ストレスに強くなるという。山間地(森林)はマイナスイオンが多く、もっともバランスがとれた場所であるという。三番目は「気」である。日本の修験者は、修行しながらこの気を霊気として取り込み、超能力を身につけたと言われる。中国古来の気功法とは、体内の気と血行をよくして病気の予防と治療をはかるものだ。気功師は、樹木が発する気を自身の体内に取り込んで、それを患者に送り込む。

 私は、「気」を植物が発する情報ととらえている。「沈黙の森から」を撮影するときに、もっとも重視しなければならないものだ。私も森林浴の効果を確信している。森の中で生活すると、あきらかに元気になる。コンパクトカメラ(オリンパスSP-350)で撮影した初夏の森をレポートする。

ミミナシテンナンショウ(写真上右)は、苞の内側から撮影すると、異様なステンドグラスが写る。これが蜜標になるのだろうか

ギンラン(写真上左) 今までは、森の奥で見つけたが、これは林道わきの草むらの中にあった。深山で見たい花だ

Hpp6065950_2 レンゲツツジは現在、満開だ。しかし、私は蕾みのほうに興味がある。パワーを蓄えたうごめきには気を感じる

Hpp6065897オシダの中をのぞき込むと、奈落の底に引き込まれるような気がする

Hpp6065855 ドウダンツツジは人造湖の畔で咲いていた。高原では、秋、格段の紅葉を見せる

P6076239エゾハルゼミは、鳴き声が共鳴して、位置を特定するのが難しい。また意外にすばしこくて近づきにくい。モズの速贄ならすぐ撮影できる

Hpp6066193シイタケのほだ木を5本仕入れた。さっそく出てきたが、無骨な形状は商品にはならない。しかし、香りは申し分ない 

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