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2009/05/04

タラの芽から発想か!!? 八ケ岳山麓No.74

火炎形装飾の縄文土器Hpp5045159

 八ケ岳山麓には、たくさんの縄文中期遺跡がある。井戸尻、尖石、大深山など、いずれも縄文中期(今から約5000年前ごろ)の文化の豊かさと余裕を証明する遺跡だ。井戸尻は縄文農耕論の根拠にもなった。農耕に限らず、生活の安定は土器のデザインに反映した。中期の土器には、機能だけでなく呪いや装飾、遊びの形が感じられる。火炎形装飾土器は、その典型である。神奈川県相模原市の勝坂式や新潟県長岡市の馬高式(写真下 「国民百科事典」〈平凡社〉より)などの土器が名高い。土器の機能だけを考えたら、火炎形装飾は邪魔になるであろう。もっとシンプルなデザインが求められるはずだ。火炎形土器は、信仰の神器や飾り物として作られたのであろう。

Hpp5045217 春の温もりが八ヶ岳山麓にも訪れ、植物がいっせいに芽吹き始めた。私は芽吹きに関心がある。植物の草創期を感じさせるだけでなく、花芽や葉芽に未来を予感させる形とエネルギーを読みとれるからだ。タラの芽をじっくり撮影していたら、どこかで見たことがある形に思えてきた。ファインダー視野(液晶モニター)に火炎形装飾土器が浮かび上がったのである(写真上左)。縄文人は、土器をデザインするとき、芽吹きの形にヒントを得たのではないか。芽吹きは生命の復活であり再生である。先端部分のうごめきは炎のようだ。それにあやかりたいという気持ちは自然ではないか。春が人の心情を鼓舞するのは、縄文時代も現代も変わらないと思う。

Hpp5055252_2 【補足】 翌日、タラの芽はさらに火炎形に似てきたので再撮影した。

【撮影データ】 オリンパスSP-350 AFズーム8.0~24ミリF2.8~4.9(35ミリ判換算38~114ミリ スーパーマクロモード8ミリで撮影) 〔初日〕 Aモード(絞りF7.1 1/50秒) -0.3EV補正 ISO100 WBオート 〔二日目〕 Aモード(絞りF5.6 1/200秒) -0.7EV補正 ISO200 WB晴天

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