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2009/02/13

梅の撮影テクニック 横浜No.30

大倉山梅園は、今が撮りごろHpp2120026

 2月12日、横浜の大倉山公園へ梅を撮影に行った。花の状態は、おそらく撮影に絶好だろう。以前にも触れたが、梅の撮影は早めが良い。梅で春の兆しや温もりを表現するのである。撮影に当たっては、次のようなキーワードを挙げて取Hpp2120011り組んだ。 兆し 前兆 予兆 前触れ 幸先 予感 胸騒ぎ 瑞祥 吉祥 目覚め 色づく 芽生える 胎動 蕾む 発芽 萌える 温もり etc. 何の心構えもなしにカメラを構えても撮影はうまくいかないだろう。 モチーフやイメージなどのスキーマ(心構え)を作るためにキーワードが必要なのだ。

【作例A フレーミングによるモチーフの違い】小枝にできた花とつぼみから春の兆しの状況を作ってみた。フレーミングを変えた3点で「関係」の違いをHpp2120017実験してみた。〔1〕(右上)は、花とつぼみの比較である。形や素性(キャラクター)の違い異質な組み合わせがモチーフだ。 〔2〕(右中)は、下部のつぼみから上部の花への時の流れで春の移り変わりを感じさせる。〔3〕(右下)は、花とつぼみの気まぐれがモチーフだ。最下部の花が加わることで、印象が変わってくる。

【作例B 露出によるモチーフの違い】季節感をモチーフにするには、画面に二つの季節が必要である。春の雰囲気を撮影したいなら、「春と冬」、「春と夏」、また「今春と昨秋」など、二つの季節を同時に見せてねらいを強調するのである。梅の撮影では光を意識して季節感を出す。日ざしや明部は春を、日陰や暗部は冬を表すと決める。画面内に日ざしや明部が多ければ春になった雰囲気になり、日陰や暗部が多ければまだ冬の雰囲気になる。露出調節で光と日陰の配分を変えて3カット撮ってみた。〔1〕(下左)は冬で春遠い、〔2〕(下中)は春遠からじ、〔3〕(下右)は春の温もり、が感じられれば成功だが…。同じ被写体からこのようなモチーフの違いを発想するのは、マニュアル露出調節の思考である。オート露出調節では、このような発想はできないだろう。Hpp2120066_2Hpp2120071Hpp2120074

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