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2008/11/13

ヘレンベルグの木組みの家 ドイツNo.75

ドイツ建築のスタンダードHpp6077188

 ドイツでは、ほとんどの町が旧市街を大切に守っている。旧市街とは、教会や広場、市庁舎を核にして発達してきた町の原形をとどめるエリアである。木(骨)組みの家々が中世以来の伝統的な町並みを構成し、ほとんどの町がそれを自慢の種にし、観光資源にもしている。ドイツ人が、なぜこれほどまでに木組みの家を大切に守るのか、真相はまだわからない。(写真右はヘレンベルグのメインストリート、シュツットガルト通り Stuttgarter Str.。 両側にりっぱな木組みの家が並んでいる)

 私も木組みの家が大好きである。ドイツへ行く最大の楽しみは、木組みの家々に囲まれた空間に身を置くことである。なぜ好きになったのか、考えてみた。まず、木造でこれほど大きな家を建てた大工の技術に感動する。当然、マイスターの大工が建てたのだろう。5階、6階、ときには7階もある。次に、その建築空間と町並みは昔とあまり変わっていないと想像できるからだ。200年、300年、500年前の状景が目の前に広がっているのは感動的だ。最後に、ドイツ人がそれを守る精神に共感できる。木組みの家に囲まれると、なにか圧倒されて、ほっとする。

Hpp6082375Hpp6082380 古い木組みの家は今も第一線で利用されている。住宅やオフィス、店舗、ギャラリー、ホテルなどだ。狭い階段は広げられ、エレベータやエアコンが設置され、床は補強されているようだ。しかし、外観は昔のままだ。すなわち、文化財でありながら、現在の町で生かされているのがすばらしい。驚いたことに、現在のドイツの住宅は、新築も含めて伝統的な木組みの家の外観を模している。しかも、調和を乱さない同じデザインだ。列車の車窓からは三角屋根の住宅街がしばしば見える。木組みの家は、ドイツ精神の象徴と言ってよいのではないか。

Hpbp6082416_2Hpp6082415_3 ヘレンベルグ(Herrenberg)には、大きな木組みの家がたくさんあり、それを見学するコースが設けられている。目ぼしい家には、木組み構造の特徴を解説した表示板が設置され、観光客の便宜を図っている。数か所撮影したが、3か所だけ建築と解説をセットで紹介しよう。写真上の建築に対する解説(写真右)には、左端に「木組みの家 小道」とガイドの総タイトル、図の下に「BRONNGASSE1」と住所が書かれている。本文は「17世紀、フランケン人がよく使った南ドイツの木組み構造。……」とある。

ヘレンベルグについての参照: 「城壁を生かす街づくり ドイツNo.72Hpp6082429Hpp6082425_2 「うるおいのあるドイツの町 ドイツNo71」 「ヘレンベルグのサウンド ドイツNo.68」 「ペットボトル回収システム ドイツNo.66」

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