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2008/10/23

ドングリをバイオ・エネルギーに            八ヶ岳山麓No.63

木の実をリスやクマと分け合うHppa130631

 高原に本格的な秋が訪れると、カシワやコナラなどのドングリが落ちてきて屋根や路面をたたく。この響きが秋の深まりを感じさせる。10月上旬、いつもの散歩をしていると、コツン、コツンと地面をたたいてドングリが天から落ちてきた。 車道のドングリは、車にひかれて痛々しい(写真下)。こんな末路をたどるなら、いっそ資源として使えないだろうかと考えた。Hppa130555_3

Hppa130617_4 いわゆるドングリはブナ科コナラ属の果実である。コナラ、カシワのほかに、クヌギ、ミズナラ、イチイガシなど、多種類ある。ドングリは、大きさや重さ、表面の質感など野生の風格がある。 その存在感は大きい。子どものころ、遊び道具のない時代にドングリは宝物だった。ドングリ独楽を作って遊んだものだ。今年は豊作のようだ。リスも食べきれないのではないか。

Hppa156008  ドイツのソーセージがおいしいのは、ドングリを食べた豚の肉を材料にするからだという。浜本隆志著「モノが語るドイツ精神」(新潮選書)によると、ドイツでは昔、Hpp9089534秋になるとブタを森に放牧してドングリを食べさせた。ドングリは栄養価が高くブタは丸まると太るのだそうだ。特に、ミズナラのドングリがソーセージの味を良くするという。中世のドイツには、広葉樹の深い森が広がっていたので、たくさんドングリが落ちていたのだろう。

 縄文時代にドングリ粉製のパンがあったという。現在でも、縄文文化を知るためにドングリパンを作って食べる体験があるという。人間にとってもドングリは食料資源だったのだ。それなら、エネルギー資源としても使えるのではないか。Hppa130602しかし、全部人間が採ってしまうとリスやクマが困るので、制限しなければならない。 または、ブナ科の樹木を植林して生産量を増やさなければならない。太陽エネルギーの生産物を利用するという点では、人間もリスやクマも同格である。ドングリを撮影しながら、野生動物を思い合わせた。

Hppa155985 木の実は、ドングリ以外にもたくさんある。今秋は木の実に着目して撮影した。ナナカマド(写真上右)、ヤマボウシ(写真左)、カンボク(写真上右)、ヤマナシ(写真上左)など、生産量の多い木の実は資源として活用できるのではないだろうか。地球上のエネルギーが不足気味の昨今なので考えてみた。一方、農業ではときどき出荷調整が行なわれる。そのとき廃棄される作物をエネルギーに変換できないか。せっかくの太陽の恵みを、むだにしてはならない。                                                    

             

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