« 雪上のドラマを想像する 八ヶ岳山麓No.48 | トップページ | ショーウィンドーが絵になる ドイツNo.60 »

2008/03/03

町の中のユーモア〔Ⅱ〕 ドイツNo.59

地方が充実しているドイツHpp3030221

 日本のドイツ観光局で入手したドイツ全図では、文字の級数で町の規模が区別されている。4段階表示で、フランクフルトやハンブルグなどの大都市はもっとも大きな級数で書かれているので[]ランク、アウグスブルグやブレーメンなどの中都市が[]、ランズフートやハーメルンなどの小都市は[]、さらに小さな級数で町や村に相当する名まえがランク[]で書かれている(このランクづけは筆者が便宜的にしたもの)。掲載した地図では、[]に属するのがNurnberg(ニュルンベルグ)、[]に属するのがWurzburg(ヴュルツブルグ)、[]ランクに含まれるのがErlangen(エルランゲン)やSchweinhurt(シュバインハート)だ。ここで取り上げるBamberg(バンベルグ 右上のマーク)は[]に属する。

Hpa2p2280125_2 バンベルクは、地図上では小さな町だが、旧市街は世界文化遺産に指定されている。大聖堂の門前町という感じで、聖地の趣がある。今までに訪れたオーバーアガマウやノルドリンゲン、ランズベルグなども[]ランクだ。2004年に滞在したメーアスブルグは地図にも載っていない。ドイツでは、小さな町でも旧市街の町並みと伝統を保存し、それを誇りにしている。地方分権が徹底したドイツならではの状況であろう。そのため、ドイツではどこへ行っても被写体にはこと欠かない。それにひきかえ日本では、地方都市の統合や市町村名の変更を簡単に決めてしまう。先人の業績や、地域の伝統をおろそかにしているのではないか。ふるさとへの愛着がわかないのは当然だ。その結果、強い中央集権国家になってしまったのだ。

Hpbp2280128_2 バンベルグの旧市街におもしろい建築があった。ドイツ人らしいユーモアを感じたので紹介する。上左の写真は、建築の柱にファインダーの垂直を合わせて撮影したもの。坂道はかなり急に見える。乳母車を押す子どもも力が入ってしまったのだろう。しかし実際は、1階の柱だけ傾けて建てられていた。上右の写真が、地球の水平を基準にしてフレーミングしたものだ。坂道の傾斜が正確に写っている。上左の写真と比較してほしい。横浜の「みなとみらい21」地区にも、同じような発想で建てられたビルがある。ピサの斜塔はこのユーモアの原点だろうか。

Hpp3050225_3 バンベルク・新宮殿のバラ園

参照『町の中のユーモア ドイツNo.57』

参照『ゆったりした時の流れ ドイツNo.12』

『豊田芳州のTheme』に掲載された写真と文章は、著作権法で保護されています。無断使用はご遠慮ください。All pictures and writings on this blog are copyrighted.

|

« 雪上のドラマを想像する 八ヶ岳山麓No.48 | トップページ | ショーウィンドーが絵になる ドイツNo.60 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 雪上のドラマを想像する 八ヶ岳山麓No.48 | トップページ | ショーウィンドーが絵になる ドイツNo.60 »