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2008/02/23

ボトルキャップが取り持つコミュニティー      横浜No.21

Hpp2180055 加工しやすい大理石?で再利用

 いまや、省エネ、省資源を心がけるのはあたりまえの時代だ。同時に炭酸ガスの排出を少しでも抑える気持ちが大切だ。もちろん省エネ、省資源は炭酸ガスの抑制にも役立つ。レストランで割り箸を使わないところが出てきた。スーパーではレジ袋を有料化したしたところがある。Hpp2180005_2 本を買ったとき、包装袋はもちろん、カバーも辞退するのが常識だ。私は、暖房費を少しでも節約しようと、室内で釣り用の防寒ズボンをはいている。冬の八ヶ岳山麓では、生活に大量の灯油を使うので、このところ控えている。

Hp_4 最近、ペットボトルのキャップを捨てずに集めているところがある。回収して資源にすると同時に、開発途上国の子どもたちにワクチンを届ける運動に協力できる。キャップ400個(1Kg)が10円になり、それを「NPO法人・世界の子どもにワクチンを日本委員会(JCV)に寄付する。1人分のポリオ・ワクチンは約20円なのでキャップ800個で1人分を寄付できることになる(グループMATEの資料)。もっと効率のよい寄付のし方がありそうなものだが、この精神が大切なのだろう。

Hp_5  さて、回収されたキャップはどのように資源化され、ワクチンに替わるのだろうか。行きつけの床屋・斎藤哲也さんに実情をうかがった。斎藤さんは、斎藤理容館を経営するかたわら地元の交通安全協会の総務を担当している。また、「菊名の未来を考える会」のメンバーでもある。「菊名の未来を考える会」は活動の一環として、昨年エコキャップ運動を展開した。キャップ回収箱を菊名神社境内(写真上)をはじめ町内4か所に設置し、平成19111日から1225日までに52,720(総重量131.8kg)回収した。66人分のワクチンを贈ったことになる。これをゴミとして焼却したときに発生するCO₂を415,170g削減した(「菊名の未来を考える会」のレポートより。写真参照)。

Hp_6 エコキャップ運動を進めているグループMATEのパンフレットによると、回収されたキャップはまとめてリサイクルベニヤ板メーカー「(株)東京木工所」などへ売却し、その代金を「NPO法人・世界の子どもにワクチンを日本委員会(JCV)に寄贈する。こうして、私たちが分別したキャップがワクチンへ変わるというわけだ(上左図参照)。

()東京木工所は、キャップなどの廃プラスチックと廃木材を合わせて処理・加工し、「エコプライ」という製品を作る。これは、当初、コンクリート用型枠材として開発されたものだという。エコプライの科学的な特性はよくわからない。私が見て触った感触では、表面は大理石のような模様とつやがある(写真右)。Hpp2180116 一定の硬度と耐水性はありそうだ。石ではないので加工しやすい。この素材を生かした先駆者のひとりが前述の斎藤哲也さんだ。斎藤さんが作ったオリジナル製品が近くの菊名神社にいくつかある。キャップを集める回収箱や、賽銭箱などだ(写真参照)。私に関係がある「ecoスタンド(フォト・スタンド)(写真下参照)は販売されていた。売り上げの一部はグループMATEに寄付される。神社は町のシンボルだ。町をあげてエコロジカルな活動に参加しているといっていいだろう。ほかにも、斎藤さんはエコプライを使った箱や道具の製作を依頼されている。私が取材にうかがったときは、ソニー・マーケティング依頼の「飲み残し回収&キャップ回収ボックス」を製作中だった。本業のほうが心配だが…。斉藤さんが作った製品をいくつか紹介する。

ecoスタンドHpp2183778_2

     床屋のお客用メガネ台Hpp2180068

        

          

         

          

 菊名神社境内のキャップ回収箱Hpp2180043

菊名神社名物『がまんさま』の賽銭箱Hpp2180018_3

     

絵馬を描く机(屋外に置かれている)Hpp2180025_2

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コメント

斎藤 様
日ごろは、たいへんおせわになっております。
 菊名の人々の地元に根ざした活動がすばらしく、ドイツにも通じるところがあると思い、キーボードをたたきました。
 斎藤様のプロ意識は、調髪だけでなく、工作技術にも通じ、ドイツのマイスターのようです。
 書き方には粗雑な点も多々ありますが、ブログですのでご容赦ください。
 斎藤様はじめ、菊名の皆さまのご発展をお祈り申しあげます。

富田健三 様
 コメントありがとうございます。つたない文章ですが、お役に立てたら幸いです。よろしくお願い申しあげます。
                      豊田芳州
  

投稿: 豊田芳州 | 2008/03/16 11:28

豊田芳州さんの写真と文拝見し、改めて齋藤さんに感謝いたします。こんな素晴らしい紹介は当社のHPやMATEのブログに載せたいですが、著作権の関係で難しいのでしょうか?
絵馬の板材としても世に出ればありがたいですが・・・。

投稿: 富田 健三 | 2008/03/16 10:55

豊田様

こんばんは、齋藤です。いつも当店のご利用誠にありがとうございます。
また、今回は私事ではありますが素晴らしい記事にして頂き誠に感謝しております。私の制作した作品達を豊田さんに撮影して頂くなんて誠に恐縮しております。
趣味の大工仕事がこのような形で皆様のお目に触れるというのは大変光栄に思います。
現在も相変わらず色々な物を製作しておりまして、このエコプライが色々な製品となって世に広まる事を願っております。
今回は本当にありがとうございました。齋藤

投稿: 齋藤哲也 | 2008/03/15 01:02

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