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2007/12/02

撮影の内界と外界

スロー・フォトグラフィー写真展 『内と外』Hpdmimg_0003

 写真は、被写体という外界と写真家の内界の接点にできる芸術作品といえる。外界と言ったのは、写真に写るのは被写体の外面だからである。これは表面とか外観と言える。写真は、物理的に被写体の外界(表面)だけを写す。一方、内界とは人間の内面であり、表現意図と言ってもいい。優れた写真は被写体の本質や本性、人間なら人格やキャリア、スキルなどを表現する。それは、写真家が、被写体から本質などを読みとろうと意図するからだ。そのとき、写真家の内界と被写体の外界に接点が生じることになる。これは、どんな撮影にも共通である。写真表現には「見えない内界と見える外界」という概念が成り立つ。

Hppb302123_2 作品は、ほとんど内界で左右されるので、内界だけを相手にすればいいのかもしれない。しかし、対立概念である外界を意識することで、内界がはっきり見えてくる。同時に、撮影時の問題意識が高まり、モチーフがはっきりしてくる。また作品を見ていただく方にもわかりやすいだろう。私は、いままでも、このようなプロセスでテーマを絞り、決めてきた。

Hppb302116  スロー・フォトグラフィー(Slow photography)は、この「内と外」に注目し、メンバーそれぞれが自身の体験や考えなどの内界を、被写体という外界を頼りにして写真に込めてみた。一人3~6点で壁面を構成した。ご高覧いただけたら幸いだ。なお、スロー・フォトグラフィーとは、平成18年3月に日本写真芸術専門学校・専科写真実技応用コースを修了したメンバーが中心になって結成されたグループで゙ある。私はコーチを担当している。ギャラリーの立地条件を考慮して、英文の解説とタイトルを付記した。

Hppp6100179 私は、「敬う形」(Shape of respect)というタイトルで3点発表した。内容は、ザルツブルグのペーター修道院墓地での印象である。墓標には故人への想いが強く込められ、それが形となって表れていると感じた。すなわち、墓標の外界に、故人を偲ぶ人々の想い(私の内界)が表れていると考えた。掲載した写真のタイトルは「崇敬」(Veneration)。

会場:葺手ギャラリー(03-3431-8001) 東京メトロ 日比谷線 神谷町駅より徒歩1分 詳細はマップをクリック

日時Part1 2007年12月1日(土)~2008年1月7日(月) 10:00~18:00/Part2  2008年1月8日(火)~1月30日(水) 10:00~18:00 (最終日は15:00まで) なおDMには、Part1は12月20日(木)までと表記したが、予定を変更したHpdmimg_0004

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