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2007/07/23

霧の激流で釣る 八ヶ岳山麓No.37

Hp200707210013_01_3 7月21日の森のようす

 森の中で恐怖を感じるときがある。風が樹木を揺るがせて轟音とともに近づいてくるときは、もっとも恐ろしい。その次は、激流の水音が谷底から上ってくるときだ。どちらも、自然の大きさと神秘に身震いしてしまう。都会では聞くことができないスケールの大きい現象である。7月21日も川に近づくと、岩をかむ水のうねりが聞こえてきた。ときどき霧が立ち込める。渓谷のもつ不気味さである。このようなときは鉄砲水を警戒しなければならない。しかし、水は澄んでいた。上流の森林は健全に働いているようだ。

Hp200707210003_01_1  竿を出すのはためらわれたが、ここで引き下がることはできない。仕掛けを準備して岸に立った。ひと目ポイントが少ない。通常の倍の水量で、川幅いっぱいに流れている。イワナの泳いでいる水流は秒速15センチだといわれる(「渓流釣り大全」白石勝彦 著 山と渓谷社 刊)。そんなところはほとんどない。いつもは無視している浅瀬や瀬脇、瀬尻がこの条件になる。少ないポイントに竿を出した。初めに釣れたポイントは、落ち込みの脇だった。上流から下流へ向かって竿を出し、落ち込みの右岸の見えないところへ餌を落とした。水流が弱まっていると推測できたからだ。竿を持つ手元に異変を感じた。アタリだ。ゆっくり合わせた。

 今日は、水量が多いのでミミズを餌にした。家内は毛虫以外の虫を捕るのが得意である。ミミズをコンポストのそばから7、8匹捕まえてくれた。水量が多く速い流れの中では、ミミズは目立ち、踊るので有利な餌だ。ただし、大きいので十分食い込ませねばならない。イワナはゆっくりと合わせるのが基本だが、さらにゆっくり合わせた。約18センチのイワナだった。

 最初に釣れた中型以上の魚は撮影することにしている。しかし、撮影には苦労した。上空に葉が茂り、かなり暗い。ISO400でF2.8、1/8秒の明るさだ。デジカメなら、このようなときはマイナス補正しシャッター速度を上げ、とりあえず被写体ブレや手ブレを軽減して撮影する。写真は暗く写るが、あとでパソコンで明るく調整できる。しかし、記録用の撮影なので、ストロボを発光して魚の動きを止めることにしHp200707210013た。ストロボ写真は不自然ではあるが、撮影条件が厳しい(風雨や暗い)ときにすばやくシャッターをきるには便利だ。魚は浅瀬の水中なので、水面の波紋でオートフォーカスがなかなか決まらない。もたもたしていると、魚が反転したり流心に逃げてしまう。10回ぐらいシャッターをきった(写真上左)。このあと、23センチを1匹釣って納竿した。

 さて、前号(八ヶ岳山麓No.36)でシカに勝った話をしたが、今日も畑に異常はなかった。シカは目の前の大根が食べられHpp7228523ず、周囲の植物に目を向けた。まず、ノリウツギだ。枝を噛んで折り、先端の花と若葉を食べたようだ(写真右上)。また、たくさん生えているギボウシのつぼみと葉を食べていった(写真右下)。どちらも今まで見たことがない食痕だ。ジャガイモの花は全部食べらていた。

Hp200707210068 森の中の植物を、形を意識して撮影した。植物の形は、種、個体差、時間差などで、さまざまに変わる。それぞれの形に意味がある。それをパターン・ミニ・アルバムとして掲載する。

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