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2007/06/25

歩いてみなければわからない ドイツNo.44

Hpp6090060 登山靴売り場のアイディア

 どんな道具でも、性能や自分への適性は実際に使ってみなければわからない。耐久性は別として、ある程度、長時間使わないと、本当の性能はわからないだろう。もっとも深刻なのは靴である。実際の現場で履いてみて、その使いごこちがわかる。1キロぐらいためしに歩いてから決めたいのだが、そんなことはできるわけがない。撮影用の靴は山歩き用ほど切実ではないが、私にとってはたいへん重要だ。足が重くなると撮影意欲がなくなり忍耐力にまで影響する。なにより撮影が楽しくなくなる。

 ドイツでは、一日中、町の中を歩き回る。ほとんどの旧市街は徒歩で全域を回れる規模なので、日ざしや、イベントに合わせて行ったり来たりする。また、歩く距離が伸びるのは小さな路地に入っていくからだ。しばしば中庭があり、噴水や昔の水飲み場があり、中世の雰囲気が残されている。カフェで人々が休んでいるときもある。路地には、表通りからは想像できない空間がある(写真上はザルツブルグの路地)。そんなわけで、一日に歩く距離は数キロになる。靴が良くないと足が疲れて撮影がおもしろくなくなる。バンベルクへ行ったときは靴が合わずに苦労した。若いときは靴に自分の足を合わせることができたのだが、歳をとるとそれはできない。どうしても自分にぴったりの靴が必要だ。現在はアHpp6137382_1 ディダスのウォーキングシューズをはいているが、快適だ。靴が足をひっぱてくれるように感じるときもある。優れた靴、自分に合う靴とはそのようなものだと思う。

 ランズフートのデパートに、登山靴やウォーキングシューズを売っているコーナーがある。そこに、ユニークな“靴テスター”が設置されていた。右上の写真、左から岩場の斜面、川原のようHpp6137383_1な砂利道、 倒木を想定した斜面、3種の山道を想定して作ったものだ。買おうとする靴を履いて実際に歩けるようになっている。もちろん、完全なはきごこちや歩きごこちは確かめられないが、おもしろいアイディアだと思った。看板が立っていて、そこには次のように書かれていた。「歩行用靴テスター ここには、靴をテストするために異なった地表層を作ってある。危険もあるので、お子さまに注意してください」。多少は靴底のグリップ感触を知ることができるかもしれない。ドイツらしいと感じた。

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コメント

芸術作品にキリがないように、使いごこち、履きごこちにもキリがないと思います。中途半端で妥協したり、これが最高と勘違いしているのがほとんどの現状です。キリがないという気持ちを持つことがもっとも大切ですね。

投稿: Silent forest | 2007/06/28 09:57

 お早うございます。
 私も同感です。会社で若い人が山へ行くと言うときこの後も続けるなら靴には金を惜しむな,妥協もするなと言っていました。
 私は右足のモルトン症で靴は厳密に選ばないとダメなので靴を買うのには苦労します。 登山靴も,そろそろと言うよりも早めに次のを探し始めるので,あちこちの登山用品店を廻りますが,日本の量販店でも似たような設備は見かけました。でも,これ程凝ってはいなくて,ただの斜面程度でしたが,登りの踵の擦れ具合や下りの指先の当たり具合など確認できました。私はこれならと思ったモノを見つけたときは試着させて貰って,他の商品を眺めながら10分以上店の中をウロウロさせて貰って確認をしています。

投稿: Flugel GT | 2007/06/27 10:10

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