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2007/06/20

世界最古の醸造所製ビールを飲む ドイツNo43

Hpp6117227_1 ランズフートでの感激

 グラスにSeit 1040(1040年以来)と描かれていた。ドイツのビールは必ず醸造所のロゴマークが付いたグラスに入れられて出てくる。このビールの起源は1040年という意味だ。ブランドを見るとWeihenstephan(ヴァイエンシュテファン)とある。そのとき、かつて読んだ本を思い出した。『ドイツビールの愉しみ』(相原恭子 著 岩波アクティブ新書)である。その第1章に「世界最古のビール醸造所―ヴァイエンシュテファン」について書かれている。

 同書によると、世界最古のビール醸造所はミュンヘン市の北東約30キロの町・フライジングにあHpp6117238 る。1040年、ベネディクト派の修道院ヴァイエンシュテファンで初めてビールの醸造が始まった。現在は、ミュンヘン工科大学がそれを引き継いでいるという。本を読みながら、いずれはそのビールを飲みに行こうと期待していたのだが、思わぬところでめぐり合った。飲んだところはWeihenstephaner stubenというガストホフだ(写真下右)。「ヴァイエンシュテファンの部屋」といった意味になる。ガストホフとは、レストランを兼ねたホテルである。予約をするときはその名まえに気づかなかった。ビールのグラスを見て初めて思いあたった。

Hpp6140004  泊まった所はフライジングからそう遠くないランズフート(Landshut)という町だ(写真下)。ヴァイエンシュテファンが出てきてもおかしくないエリアである。このブランド名を冠したガストホフだから何か謂われがあるのだろうが、それは確かめなかった。ビールは、夕食のとき味わったのだが、本や新聞などを読みふける客が目立ち、普通のレストランと違った雰囲気がHpp6140011 流れていた。一方、ホテルは駅に近く、街道に面しているので、ビジネスマンやライダー、ドライバーも宿泊していた。

 ランズフートはドイツの幸せを代表するような町だ。仕事のせせこましさはほとんど感じられず、昼時と夕刻には多くの人々がカフェテラスでゆったりと食事を楽しむ。人々は格別に親切だった。美しい国とはこのような環境のことであろう。ビールの風味がいっそう高まった。

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