« 技術は感動のためにある(再掲載)                    横浜No.10 信州No.24 ドイツNo.30 | トップページ | 「ゆとり」を生かせない日本 ドイツNo.34 »

2007/01/14

テーブルフォト〔Ⅱ〕

Hpp1146912 写真の基礎が学べる

 写真の楽しみ方にはいろいろある。名所旧跡を訪ねたり、季節の花や自然現象を追うのは、確かにおもしろい。しかし、それだけが写真ではない。プロ写真家には、室内のスタジオで、じっくりと構想を練って、緻密な被写体設定とライティングで仕上げる写真がある。これは自身の頭の中にできた設計図(しばしばイメージと呼ばれる)を実現する写真だ。これは、アマチュアの分野でも変わらない。写真には、シャッターをきる前に、イメージという表現意図が必要だ。イメージにならなくても「こんな写真にしたい」という考えや想いは持っていたほうが良い。

Hpbp1146915 被写体は自分の外にあり、思いどおりにできない。また、だれにも共通なものだ。一方、イメージは撮影者一人ひとりで違う。しかも、自分自身で自由にコントロールできる。それゆえに、イメージは作品の優劣や独創性(芸術性)を決める。しかし、被写体の再現性が強い写真で自身の表現意図を込めることは簡単ではない。そこが写真作品の難しいところであり、おもしろいところだ。

Hpp1146910 撮影とは、被写体を通して自身を映し出す芸術である。被写体と自身の接点を探すこととも言える。フィールドで自然や町を撮る写真でも、この考え方は変わらない。自分自身を写真に込めるトレーニングにテーブルフォトが役立つだろう。身近なところで、時間をかけ、じっくり撮影できるからだ。テーブルフォトは、けっしてテーブルの上だけで撮影するわけではない。窓辺やベランダ、庭、近くの公園などが撮影場所だ。被写体は、好きなものなら何でもよい。そのとき、イメージを固め、それがHpp1146910_1画面に表れるように工夫する。すなわち、テーブルフォトは写真の基礎を学ぶことができる。本ブログでテーブルフォトに触れるのは2回目だ。前回のブログ(ドイツNo.10 2006年2月22日掲載 http://silent-forest.cocolog-nifty.com/ht/2006/02/no10_9214.html)も参照してほ しい。

Hpp1146903  神奈川フジカラー主催のテーブルフォトセミナーが1月27日(土)に開催されます。講師は私が担当します。場所は神奈川フジカラー湘南営業所、午前と午後の2部制です。詳細は、神奈川フジカラーPCK本部事務局(☎045-372-1803)へお問いHpp1146901 合わせください。

【写真解説と撮影データ】 上から順に〔1〕 ネパールみやげの仮面を新宿御苑で撮影した。原産国のイメージを再現しようと思った。ミノルタαー7 AF24~105ミリF3.5~4.5D(28ミリで撮影) 絞りF5.6 1/200秒 フジクロームプロビア100F ストロボ同調 〔2〕 同じ仮面を大木に潜んでいる妖怪というイメージで撮影した。ミノルタαー7 AF24~105ミリF3.5~4.5D(28ミリで撮影) 絞りF5.6 1/30秒 フジクロームベルビア 〔3〕 食虫植物の鉢植えを室内で撮影した。珍しい植物でもテーブルフォトならじっくり撮影できる。ニコンF4 Aiマイクロニッコール105ミリF2.8 絞りF11 1/2秒 フジクロームベルビア フジLBB12フィルター使用(電球照明補正用) 〔4〕 3〕の部分拡大。側面光で撮影したので、細かな毛が下向きに生え虫がはい上がれない構造がわかる。テーブルフォトで自然観察ができる。 〔5〕 テーブルフォトなら、冬でも花の撮影ができる。被写体はドライフラワー。ニコンF4 Aiマイクロニッコール105ミリF2.8 絞りF4 コニカクローム森羅100 〔6〕 パプリカを接写した。いつも見ている被写体が拡大撮影すると違った表情が見えてくる。テーブルフォトでは接写テクニックが基本になる。ニコンF4 Aiマイクロニッコール105ミリF2.8 絞りF16 1/15秒 フジクロームプロビア100

『豊田芳州のTheme』に掲載された写真と文章は、著作権法で保護されています。無断使用はご遠慮ください。All pictures and writings on this blog are copyrighted.

|

« 技術は感動のためにある(再掲載)                    横浜No.10 信州No.24 ドイツNo.30 | トップページ | 「ゆとり」を生かせない日本 ドイツNo.34 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 技術は感動のためにある(再掲載)                    横浜No.10 信州No.24 ドイツNo.30 | トップページ | 「ゆとり」を生かせない日本 ドイツNo.34 »