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2006/06/08

共有・共感が町をきれいにする ドイツNo.18

ドイツの町並みと文化財P5309956

 ドイツの町はきれいである。紙くずや空き缶、ペットボトルなどはめったに落ちていない。大都市の中央駅付近は少し汚れが目立つが、月曜日朝の渋谷駅周辺ほどひどくはない。きっと、ドイツにかぎらずヨーロッパではどこの町もきれいなのだろう。これは何に起因しているのだろうか。町をきれいにしようというコンセンサスはどこからきているのだろうか。彼らは中世以来の都市や町村を大切にしている。第2次世界大戦で破壊された町並みを元通り復元再生して住んでいる。すなわち、住んでいるところじたいが文化遺産なのだ。それを大切にする気持ちが町をきれいにしているように思える。Hpp5319972_1 なぜ、中世やそれ以降の町並みにこだわるのか、私はまだ解明していない。追ってレポートするつもりだ。

 最近、日本の駅からゴミ箱が消えた。危険物を捨てられる恐れがあるので撤去したようだ。しかし、ドイツでは駅にゴミ箱がある。ロマンティック街道の町、ノルドリンゲン(Neordlingen 人口約2万人)の駅のゴミ箱をレポートしよう。ドイツでは駅に改札口はなくドアがあるだけだが、二つの扉の間に小さなゴミ箱が置かれていた(写真下左)。構内側にはなかった。列車に乗る人のためか、降りてきた人のためか、目的は不明だ。箱に表示された写真から推測すると、缶やビンなどを車内に持ち込まないためのようだ。構内には中が4つに仕切られたひし形(四辺形)の箱が置かれていた。4面には絵と写真でゴミの種類が区別されている(写真下左2点)。中心部は灰皿になっている。すなわち分別ゴミ箱だ。これらで気がついたことは、危険物を捨てたり、不法な投棄はしない市民のコンセンサスがあるということだろう。

Hpp5290022_2  ノルドリンゲンに5泊滞在したが、朝2回ほどホテルの前に清掃車がやってきて町を清掃していった(写真下中)。車の先端部に取り付けた回転ブラッシを器用に使いこなし、すみずみまで掃除していく。ベンチの下まで掃除したのには驚いた。しかし、私たちが泊まったホテル周辺はほとんど汚れていなかったのだが。朝7時45分ごろのことだった。

Hpp5290034_1 ミュンヘン市民の待ち合わせ場所は新市庁舎(写真上右)の前だとガイドブックに書かれている。市庁舎は1867年から1908年にかけて建てられたものだ。私は、その高さに圧倒され、新ゴシック様式の装飾に驚嘆した。そして鐘楼のからくり時計「グロッケンシュピール」(写真上右)の音色によいしれた。私が撮影しているとき、そばに老人と幼児がいた。老人は孫にからくり時計を見せに来たのだ。市民の心はこの市庁舎で結ばれていると感じた。中世以来、ドイツのRathaus(市庁舎)はこのような役割を担ってきたにちがいない。私たち日本  人は文化遺産や町は自分のものという意識が少ない。国のもの、県のもの市町村のものと考えがちだ。一方、ドイツ人Hpp5290036_6は文化遺産や町並み、自然は自分のものとして共有し、共感していると感じた。これが町をきれいに保つ原動力のひとつのようだ。町中が歴史的文化財なのでそういう気持になれるのかもしれない。日本の街の路面には写真下右のような表示が描かれている。なんとドイツと違うことか。Hpp6070013_1

Hpp5299652_2   

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