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2006/06/11

石器時代の八ヶ岳山麓 信州No.17

遺跡のレンゲツツジ

 八ヶ岳山麓には初夏の活気がある。ズミ(コナシ)の花期は終わりレンゲツツジがピークだ。ハルゼミの合唱はうるさいぐらいだ。山小屋のベランダにある巣箱へはシジュウカラの親鳥がさかんに餌を運んでいる。林床ではナルコユリの吊り鐘がゆれている。渓流のイワナも白泡のところに出て、餌に飛びつく。Hpp6100018_2

 長野県川上村には、先土器時代と縄文時代の遺跡がたくさんある。いつも車で通過する道端に先土器時代の柏垂(かしわだれ)遺跡がある。保存された遺跡の敷地内にレンゲツツジが咲き誇っていた。あたかも旧石器時代の人々が寄り合いをしているように見えたので、柵の外から撮影した(写真)。遺跡は1968年に発見されたと「川上村史」に書かれている。1972年に発掘調査が行われ、1996年に村史跡に指定された。18000~16000年前ごろ石器を使う人々が住んでいたそうだ。近くにはたくさんの遺跡があるというので、住みやすい環境であったことはまちがいない。住環境に水と食料は欠かせないが、近くには矢出(やいで)川があり、魚も捕れたはずだ。矢出川は千曲川の支流で日本海とつながっているので、かつてはサケが上って来たであろう。今でも矢出川はイワナが釣れる川として渓流釣りファンに注目されている。現在の冬の寒さと当時の住居事情を考慮すると、16000年前は間氷期で、今よりも暖かかったのだろうか。

 川上村には、縄文中期の大深山(おおみやま)遺跡があり、国指定の史跡になっている。私は、遺跡が好きで、たくさん遺跡がある川上村が好きになった。村の人々は文化財の調査・保存にたいへん熱心である。大深山考古館には発掘資料が豊富に展示され、りっぱな村史も編纂されている。私は、ときどき大深山遺跡を訪れ、昔の人々の生活に想いをはせる。

【撮影データ】 オリンパスSP-350 24ミリ(35ミリ判換算114ミリ) 絞りF4 オート -0.3EV ISO400 WB晴天

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