« 子どもへの想い ドイツNo.7 | トップページ | 湖面のミステリーサークル 信州No.6 »

2006/01/16

モーツアルト考 ドイツNo.8

感無量の体験p1114803

 アウグスブルグはミュンヘンの北西50キロのところにあり、ドイツでもっとも古い町の一つである。紀元前15年ごろローマ人のドイツ進出の基地となってから発展した町だ。そこにモーツアルト・ハウスという旧跡(写真右)があり、モーツアルトの父、レオポルド・モーツアルトが住んでいた家が公開されている。アマデウス・モーツアルトも住んでいたことがあるという。モーツアルトが大好きな私にとってはたまらないスポットである。見学したときは、少しでもモーツアルトの目線や気持ちになろうと部屋(写真右下)の中を歩き回った。ピアノの原型ハンマーフリューゲル(1785年製)やモーツアルトの肖像画、家族写真、部屋の雰囲気、窓からの眺めなどをじっくり撮影した。室内にはハンマーフリューゲルで演奏したモーツアルトの曲が流れていた。

p1114810  恩師の一人である故 田村稔教授によると、コンピューターで作曲するとモーツアルトの『きらきら星変奏曲』(K265)の主題になるという。先生の実験なのか、だれかの論文なのか詳しくはお聞きしなかったが、天才の音楽は理論的で科学的だということを言いたかったようだ。1台のコンピューターが一部屋いっぱいのスペースを占める時代の話であり、どのようなソフトで作曲したのかは不明だが、モーツアルト好きの私には興味のある話だった。チェロでクラシック音楽を奏でる先生だが、研究室にはよく美空ひばりの歌が流れていた。私がモーツアルトに夢中になればなるほど、先生は美空ひばりの歌を尊ばれた。先生は、一つのことに気を奪われていた私に、世間や人々の多様性を示唆したのではないか。

p1114811 モーツアルト・ハウスの前で帰路のトラム(路面電車)を待っていると、すぐそばにモーツアルトが立っていた。中学生の女の子だったが、さきほど部屋で見た肖像画に輪郭と表情が似ていた。私の目がモーツアルトを求めていたのである。さっそく、I’d like to take a picture of yours. Because you look like Mozart very much.と交渉した。数枚のカットを撮らせてもらった(写真左)。モーツアルトは、私がドイツを好きになった原点の一つでもあるので、忘れられない日になった。

|

« 子どもへの想い ドイツNo.7 | トップページ | 湖面のミステリーサークル 信州No.6 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 子どもへの想い ドイツNo.7 | トップページ | 湖面のミステリーサークル 信州No.6 »